不思議な世界をただ眺めている
不思議な世界をただ眺めている。そんな状況に憧れる。目を閉じて不思議な世界が眺められたら、どんない良いだろう。
目を開いて眺める世界は、いつもどこでも、美しいと思う。
不思議ではないけど。不思議もあるけど。とはいえ、ただ眺めている、というのは難しい。モノローグしちゃうからね。
歩道橋をのぼるのが好き。
それは見慣れることのない、不思議な世界。かもしれない。映像として脳裡に思い浮かべることができないから、いつでも新鮮だ。
途中、背の高い木に鈴なりに何か実がついているのを見た。
あれ?
こんなところに、実のなる木があったんだ!
なんの実だろう?
堅そうな緑の丸い感じの実。近づくと、若いドングリだと分かった。
わぁ、ドングリって歩道橋くらいの高さになるの?
鈴なりだぁ!
ホント、鈴みたいで可愛い。
しばらく言葉も忘れて眺めていた。
モノローグを書き留める。外でヒラメキを拾う時は、それに特化していたいと思う。でも、モノローグもなく「不思議な世界をただ眺める」そんな時間が、豊かなヒラメキのためには不可欠だろう。相反するけど、どっちも必要。
ただ浸る。
モノローグが始まるまで。
それで良いのかもしれない。
AIイラストはPixAIで生成。