私の中にいるアーティスト・チャイルドの存在は分かっていたけど……
陽光が部屋に射しこむ季節になった。かなり奥まで。でも、眩しい、と、思っている間に夕暮れてしまう。
アーティスト・チャイルドは、はしゃいでいる。まぁ、私も一緒にはしゃいでいるけど。
ジュリア・キャメロンは、『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』でアーティスト・チャイルドの存在についての話をしている。
自分の中にアーティストが住んでいることは、認めていた。というか存在は分かっていた。なんとなくだったけれど。ジュリアに勧められるように、モーニング・ページ的なものを書いているし、アーティスト・デートもしている。だけど、何か解せない部分がずっと在った。
特に最近は、ちょっとアーティスト・チャイルドの様子が奇妙だ。AIイラストで好みのものが生成できるようになってきたら、なんだか、ずっと、はしゃいでいる感じなのだ。
なので歩いているとき、自分のなかのアーティスト・チャイルドに話しかけてみた。
双子だった。
感情が伝わってきて、それが分かった。不思議な感覚。
ふたりとも、それぞれの名前を欲しがっていた。私は、アーティスト・チャイルドに、私の個人的な愛称に「小」をつけた呼び名で語りかけている。だが、それは不満だった上に、名前はひとつじゃ足りなかったのだ。
でも、まぁ、命名するまでもなく名前を与える前に、彼女らには名前があった。
何やら私に伝わったので満足そうだ。
特に「絵」が担当のほうは、今、滅茶苦茶にハイテンション。そうよね。ずっと永いこと、自己表現の手段がなかったものね。AI生成を誰よりも歓迎している。
「文章」担当のほうは譲ってしまう。
ダメダメ、ちゃんとふたり協力し合って! で、私とも協力してよ! 私はふたりへと文句を言う。そして3人でケラケラ笑った。ずっと思い出し笑いしてるように見えただろうなぁ。歩いている間、誰ともすれ違わなかったけど。
でも、私のモノローグは相変わらず1本道。ただ、「絵」担当がしゃしゃるとプロンプトがモノローグとして流れるようになっている。
私は3人だ。だけど、天使の囁きとか、悪魔の囁きとか、そう言われるものとは別物みたい。
彼女らは、感情ようなものでしか接してこない。それが、モノローグと混じるから、私は書き留める。
何からモノローグが来ていたのか、その一端が明らかになった?
相変わらず、声色のないモノローグだけれど。
AIイラストはPixAIで生成。
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