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贅沢税という選択

こんにちは、pastaです。

今年のNPBのFA選手はすごいですね。
過去に例を見ないレベルで大きな額のお金が動いていますが、私は勝つために補強することはとても良いことだと思います。

FAで選手を獲得すると、契約内容によっては金満球団と揶揄されたり、選手側も金目当てだとか言われますが、球団が勝つためにお金を使うのは当然ですし、選手がより多くのお金を求めるのも当たり前です。

むしろ勝つためにお金を使わない球団の方が球団として問題がありますし、お金は出さないのに誠意を持ち出すのもおかしいと思います。

我々ファンは、選手も球団もビジネスをやっていることを理解すべきです。
日本の野球ファンにはこの感覚が欠落している人が多いように感じます。

しかしながら、現状日本では球団にお金がある限り補強できるため、親会社の資金力が大きく影響してしまいます。それは是正すべきだと思います。
実際今年のFA選手に関しては、あまりにマネーゲームが加熱しすぎています。
今年の契約が、今後の一つの基準となり、これからより多くのお金が動いていくことでしょう。

そこで一つ提案があります。

MLBと同じように贅沢税を導入することです。

贅沢税とは、選手の年俸総額がある一定ラインを超えた球団から、超過分に税を課して徴収するというものです。
MLBでは、連続して超過した場合、その税率がどんどん上がるようになっています(確か20%から始まって最大50%です)。一度でも規定額を下回れば税率はリセットされます。
毎年30球団中だいたい2〜5球団ほどが超過して払っています。
ちなみにヤンキースは導入後から去年まで15年連続で払い続けていましたが、今年のオフに良い選手を補強するために、年俸を圧縮して、今年は規定額を下回り、税率をリセットさせました。

これを導入することにより、資金の上限以外に、贅沢税の規定額という新たなラインができることになります。資金の上限とは違い、贅沢税の規定額は12球団同一であり、この規定額を一つの基準としてチーム作りをしていくことになります。

贅沢税払えば超えてもいいんでしょ?
って意見が聞こえてきそうですが、贅沢税の内容はお金だけではありません。MLBでは、贅沢税の対象になっている球団が、一部FA選手(厳密に言えばクオリファイングオファーを提示された選手、初めてFA市場に出る大物選手はだいたいこれに該当します)を獲得すると、通常より多くのドラフト指名権が喪失したり、海外の有望選手を獲得するときに使えるお金が減ったりします。また、純粋に追加でお金を払うことはチームを編成する上で大きな足かせになります。
なので、どの球団もなるべく規定額以内に抑えようと必死になっています。

日本なりにアレンジして導入すれば、一定の戦力均衡効果を発揮してくれると思います。

先に述べた通り、NPBでも今後高額契約が飛び交う時代がくると思います。そうなった時のために、戦力均衡の手段として贅沢税を導入することは悪くないと思います。

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