今週のマーケットチェック
先週末の米大統領選挙という大きなイベントを通過し、緊張が緩和したのに加え、週初には世界的懸案のコロナ感染拡大を防ぐワクチン開発のニュースが流れ一気にリスクオンに傾きました。
S&P、ダウ、日経は共にコロナ前の高値を更新しボラテリティーが大幅に上昇。為替も103円台前半まで下げていたドル円が105円を超える大幅反発するなど、動きのある1週間になりました。
急騰後のTOPIXは1週間線まで押し反発。金曜日の夜間取引で押しの61.6%を回復。
ドル円は急騰しましたが日足週足の下落トレンドは変わっていない模様。高値を切り下げる展開から1週間線、1か月線とサポートを割り105円台を維持できない形で週末を迎えました。
ユーロドルは週足でみると10年線に頭を押さえられ高値圏でのもみ合いが数週間続いていますが、今週もその10年線で跳ね返され下落。しかし3か月線にタッチする事なく反発し上昇回帰しています。これまでと比べ下値が切り上がっており、そろそろ10年線を突破してきても良いのではないかと思います。
ポンドドルも1年線にサポートされて以降強い動きになっています。1か月線〜2年線の中長期移動平均線の束より上を価格が推移するようになり、高値を目指す動きに見えます。
現在の動きを詳しく見ると上昇後の押しが1週間線に支えられた形で、目先は24時間線がサポートとなる強い上昇トレンドが発生しています。
豪ドルドルもリスクオンから買われました。高値をつけた後に揉み合ったレンジ帯に価格が戻ってきており、来週はこのゾーンを抜け高値を見に行けるかどうか注目です。
最後にナスダック先物を見てみます。S&P、ダウが最高値更新したのに対し、ずっと以前に既にコロナ前につけた最高値を更新済みのナスダックは今週、高値更新できないまま引けました。上ヒゲをつけダブルトップのような形となっており、来週はこれを早々に否定する高値更新があるのかどうかが焦点です。できないようだと、一気に利益確定売りと新規空売りが入る可能性があるため要注意です。