(13) ローカル線についてのメディア報道はウラを取ろう
*この記事はメディア嫌い・バイアスかかりまくりの人間が書いたものです
とりあえず冒頭に注意書き。
↓のnote記事でも挙げた通り、私はメディアとそこで働く人間というものが嫌いで憎んですらいる。(見出し 「メディアの責任」をご参照下さい)
この記事は、そんな人間が書いた全然中立でもなんでもない記事です。いかにメディアが悪辣に記事を作り、世論をあおり、無用な対立を生み、社会資本の無駄を生じさせているかということを憎悪とともに書いています。そこのところはお含みおき下さい。
■ 米坂線の復旧、存続に関する記者会見について
新潟県と山形県を結ぶJR米坂線は、昨年8月に大雨の被害を受けて鉄橋の崩落を含めて100ヶ所以上被災、現在は各区間で代行バスによる運行が行われています。もともとの利用状況が僅少であることから、これを復旧するのかどうなのかという話になってます。
・JR東日本会見 「5年86億円かかる、沿線自治体と議論したい」
この会見のあと、新潟県知事の定例記者会見の折に記者が県知事にこれに関係する質問を投げかけました。その問答が記事になったのがこれです。
・テレビ新潟の報道「JR独力で復旧が一番ベスト」
この記事、動画だけを見るといかにも中部地方の某知事のように「JRがやれ」「県はなにもしません」というような印象を受けるし、JR東日本が協議をしたいと言っているものをはねつけたように捉えられます。
実際twitterでは
「じゃあ廃線一択ですね」
「他人事みたい」
「県としては金は一切出す気はないって表明したようなもの」
みたいな非常にネガティブなリアクションが多かったです。
しかし、県知事の発言要旨は報道されているものと大きく異なります。私が気づく前に「なんかおかしくね?」って意見もtwitterにあがっていて、じゃあいっちょ会見の動画ちゃんと見ようと思ったわけです。見てみたら報道と全然違う、驚きました。
・実際の会見(簡易文字起こし)
私のtwitterですごく簡易に文字起こししました。ケバ取り以上整文未満といったところ。記者の日本語がやばすぎて意味がわからず、そのまま文字にすると何言ってるのかわからなさすぎて端折ってます。
twitterのツリーを転載すると、記者と知事のやりとりは以下のように約されます。
この話を知事の発言要旨を「JRにはまずは復旧を第一義に考えていただきたい。JRが独力で復旧していくのがそれが一番ベストです」と要約しますか?それに納得しますか?国語のテストでそんな解答したらおそらく0点でしょう。
(暇を持て余した国語の先生、いらっしゃったら添削お願いします…)
繰り返し知事がおっしゃっている「(関係先と)相談して対応を考える」が本旨でしょう、どう考えても。それをちょろっと口の端に載せただけの極論をあたかも県として、知事としてそれを求めているかのように報道するのは欺瞞です。
(私が偏っている可能性もあるので、できれば動画も観てみて欲しいです)
■ もうこんな報道はやめろ
何を思ってテレビ新潟がこんなわけのわからん切り抜きをして、それを報じているのか。ハッキリ言って異常者ですよ、知事が発言した事自体は事実ではあるけれど「復旧云々でいえばそりゃあJRさんがやってくれるのがベストではあるけれどさぁ」って極端な物言いをしているのは、それは叶わないこと、もしくはまだ見通しが立たないことを理解しているからこそ繰り返し「まずはJR、山形県、沿線自治体と相談させていただきたい」と発言しているんであって、その前フリにすぎないフレーズなことは明白ですね。それを切り取って会見要旨と違うことを堂々と報じているのは異常者のやることです。私は異常者のやることは理解しがたいですが、あえて推測するならテレビ新潟はそういう報じ方をする動機があるのだろうとまず思うわけで、そこからさらに推測を重ねて言えば「県とJRの対立構造の演出」のほうがゼニになるからでしょう。まあこれは下卑た邪推と言えばそれまでですが、そうでない場合極めて怪しい日本語能力の記者や編集が堂々と記事を書いていて、チェック機能も働いていないテレビ新潟は根本的にやべえなってことにしかなりませんね。
いずれにしてもやべえ報道機関のやべえ報道をそのまま受け取ることはやべえぞってことです。
そして「●●という商品を買ったら恋愛運も金運も爆上がりで毎日札束風呂に入ってます」って広告を載せるのがメディアっていう生物です。
この認識だけは、ぜひとも共有したく思います。
■ メディアにモラルなんてない
メディアは自分たちの商品が売れれば良い、センセーショナルに分断や対立を煽り、どんな発言でも180°捻じ曲げてみせるのはお家芸。こんな奴輩が県庁・市役所職員やJR社員より収入もある上になんの社会的責任も負わないなんて狂ってると思いませんか?
私は強く思ってます、思い続けて10ン年経ちました。(*この記事はメディア嫌い・バイアスかかりまくりの人間が書いたものです。再掲)
とはいえ、こんな定例記者会見の質疑応答っていうシンプルな報道でまで、その主旨を、あり得ない切り抜きでぶち壊してくるとはさすがに思っていなかったので、せめて自分の関心分野については「メディアの言うことは必ずウラを取ろう」「なぜならメディアにモラルなんてものはないから」と、強く認識を新たにする機会となりました。
■ "強い"情報消費者になろう
メディアの偏向、捻じ曲げ、恣意的な切り抜きに対抗する手立てはただひとつだけです。自らが「"強い"情報消費者になること」です。
せめて自分の関心分野についてはウラを取ったり、信用できる人間の3,4人は目星をつけておいて必ずそのひとのフィルターを通すとか、その問題についての経緯をきちんと学習することなど、簡易なことからハードなことまで色々と"強い"情報消費者になるみちはあります。
国家とは~、思想とは~、とかそういうデカイことを勉強し尽くさないといけないわけじゃないです。でも自分の好きな領域でメディアがなにか言い始めたら、眉にツバつけましょう。そのツバは自分のでもいいし、信頼できる他人のツバでもいいんです。
メディアのこんな異常な仕事を許しておかないこと="強い"情報消費者になることが、自分を取り巻く情報環境と、メディアの質の向上に寄与するものと信じます。メディアのセンセーショナルな見出しに踊らされず、正確に問題を把握し、理解するよう努めたいですね。
と、いうことで今回は米坂線とそれを取り巻くメディアの報道についてつらつら書いてみました。
ウラを取ること、ウラを取る人とつながること、めちゃくちゃ大事です。私らパンピーはメディアの笛太鼓に踊らされてる時間なんてねえんだ。
明日がより良い日であることを、祈りながらやれることをやろうぜ。
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