いまさら真面目に読む『美味しんぼ』各話感想 第26話「昼メシの効果」
「初期の『美味しんぼ』からしか得られない栄養素がある…そんなSNSの噂を検証するべく、特派員(私)はジャングルへ向かった…
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■ あらすじ
昼メシはサラリーマンにとって最大の楽しみでもあると同時に、苦しみでもありますな。
今回は働くひとのお昼ごはんのお話。NHKでやっている「サラメシ」という番組が私は好きで、色んなひとの昼ごはんを拝見できるのが楽しい。社食も特集されることがあり、これまた見ていて面白い。また別のマンガの話になるが『バンビーノ』という料理漫画でも、レストランというのはどういうところかという話がある。『バンビーノ』作中の人物いわくレストランとはRest & Run、食って休んだらまた走り出す、また走り出すために食うのがレストランさ、なんて台詞がある。(正確にはどうだったか覚えていないが大意はこんな感じ)こと昼ごはんについてはそういう側面が強く出るんじゃないかな、なんて勝手に思っている。
さて、本編のあらすじは東西新聞社の社員食堂の新メニュー検討を進める山岡・栗田が、民自党総裁選挙(*すごくタイムリーな話題)で連日囲み取材を受ける角丸幹事長を横目に試作の弁当食ってたら、なんか気に入られて特ダネをもらいましたという「なんじゃそりゃ」という話。短くまとめると本当にそんな感じになる。
総裁選を控えて連日うざったい記者どもに囲まれてあーだこーだと質問に答える角丸幹事長は、自分のところに何も聞きに来ず、しかも弁当を食べているという奇っ怪な記者山岡のことがチラチラと気になってしょうがなくなる。
変わった男だ、と気になってくるし、食べている弁当も気になる。
角丸幹事長は「捨て目が効く」らしく弁当の内容までチラ見で頭に入ってくる。気になって山岡に話しかけたら、自分に縁のある熊本の辛子蓮根や一文字ぐるぐるなどを使った弁当を今度作るというので、テンションが上ってしまうが、総裁選のせいで忙殺されて「党内がもめておっては美味いものも食えん、しかし辛子蓮根か、いいなあ…」とため息をつくのだった。気を利かせた山岡は内緒で弁当を持ってきてあげると約束する。
果たして念願かなっての熊本名物ラッシュと、これまた内緒の球磨焼酎の差し入れもあって、角丸幹事長はつい嬉し泣きをするほど喜んだ。しかし「それじゃこれで…」とそのまま帰ろうとする山岡を訝しんで角丸幹事長は「総裁選の情報がほしいからごちそうしてくれたんじゃないのか?」と聞くがこれが山岡の逆鱗に触れた。
「くそ、こんなジジイに美味いもの食わすんじゃなかった!」とキレてしまう。沸点が低い。
この硬骨な気風がかえって角丸幹事長は気に入って、こっそり後で総裁選の特ダネをくれるのだった。特ダネを政治部の松川記者に流してメデタシメデタシ。
周大人のように、ここでも山岡は強力な人脈を形成することに成功したのであった。(ちょうど次回はその周大人の話です!)
◆ 実は仕事をしていた山岡
角丸幹事長にキレたあと、山岡はひとつの記事を執筆する。
これまでまともな仕事をしていた形跡はなかったが、部長が素直に受け取っていることから、普段も実は記事は書いていたと思われる。
今回はここまで!
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・私の本業は…
私の本業は観光促進、移動交通におけるバリアフリーを目的とする組織のイチ職員で、食い物のことに関しては偉そうに話せる立場にないんです。
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