想うということ-「宇宙食」
今日もアイデアの種からお題をもらって想いを馳せます。
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最近の宇宙食は美味しいらしいと噂で聞いた。
私の知らないうちに宇宙食も進化したのかと思ってちょっと調べたら、見た目は私の知っている宇宙食のままだった。
見た目や機能性はそのままだけどフリーズドライの技術が上がったから美味しさをギュッと閉じ込められるようになったんだろう。
宇宙開発というと宇宙ステーションとか月面基地とかそっちに頭がいくけど、宇宙食を改良するのも立派な宇宙開発なんじゃないかな。
ところで、
和食=日本で発展した食文化および料理
洋食=西洋で発展した食文化および料理
だとすると、宇宙食は宇宙で発展した食文化および料理じゃないとおかしい気がする。
でも宇宙食はめちゃくちゃ地球で研究・開発された食べ物だし、宇宙食に和・洋・中もあるから「宇宙食」の「食」と「和食・洋食」の「食」とは指し示すものが違うんだろう。
そしたら「自然食」ってなんだろう。
自然食
人工の色素や防腐剤などを添加したり、化学的に作られたものを原料に含まない、自然のままの食品。
また、もっぱらそれを食べること。
てことは宇宙食はまったく自然食じゃないのか。無茶苦茶加工してるし。
でも、「宇宙」は「自然」より大きな集合な気もする。健康に気を遣い、自然食を好んで食べて、規則正しい生活をして、挙句は瞑想なんか始めちゃって、全身で宇宙を感じるみたいな人いるでしょ、たぶん。
本当は「自然食」を極めて極めて、極めきったその先に「嗚呼、私が今食べているこれは宇宙食なんだ」と目から一筋の涙を流しながら北斗七星の方向を見つめるみたいな時間が訪れるんじゃないか。今、この世界で言われている「宇宙食」は本当の意味で「宇宙食」じゃないんじゃないか。
じゃあ、私たちが宇宙食だと思っていたあの銀色の袋に入ったフリーズドライ食品はなんなんだ。
「自然食」の対義語だから「人工食」か。
この世にはびこるほとんどの食べ物は「人工食」だと思うけど、「人工食」って言われると食べたくなくなる。
とはいえ「自然食」もなんかきな臭い感じがして食べたくはならないフレーズだ。
「ご飯どうする?和食、洋食、中華あるけど」
のノリで
「ご飯どうする?自然、人工、宇宙あるけど」
って言われたら、
少し悩んで「宇宙」を選びそうだな。