こだわり断捨離

始めよう!こだわり断捨離!!

ということで、若い頃は色んな物事にこだわりを見出しすことがかっこいいと思って、

「これじゃなきゃダメだ!」
「こうじゃなきゃオレじゃない!」

なんて謎のこだわりで自分をがんじがらめにしていた。
そして齢30を超えた今「こだわりは最多で4くらいでいい」と思うようになってきて、そう決めてからは少し生活も楽になった。

とはいえ、青春時代を共に過ごしたこだわり達もこのままでは浮かばれないので、そんな私が捨てたお気に入りのこだわりについて書いてみようと思う。

こだわり① 靴はNIKE

このこだわりとは長い付き合いで、振り返れば小学6年生くらいからのこだわりだ。

小さい頃から身長は平均的なのに手足だけ大きいというミッキーマウスのような体型をしている私は、今も昔もとにかく靴選びが大変なのだ。

量販店にあるスニーカーを見て「カッコいい!」と思ってもだいたいはサイズがない。サイズがあっても店頭には出ておらず、店員さんを「ちょっと在庫確認してきます」とバックヤードに向かわせてしまうことが茶飯事である。
気にしない人は気にしないかもしれないが、私にとってあの時間は「ごめんね!忙しいのに!オレの足が規格外なばっかりに…」と少し罪悪感を覚える時間だ。

ましてスニーカーはメーカーによってサイズ感が違うので、「あのブランドは28cmなのにこっちは29じゃないとキツイ」みたいなことも起きるのでとにかく面倒くさい。

次第に靴を探すこと自体も億劫になった私は「いっそブランドだけでも縛ろう!」と心に決め、靴はNIKEというルールを作った。

しかし、どのブランドも血の滲む思いで企業努力をしているので、NIKE以外にもかっこいい靴、興味を惹かれる靴はたくさんある。
それでも私は「オレはNIKEだから」と心の中で勝手にスポンサー契約を結んだ気持ちでNIKEにこだわり続けた。

そのこだわりをつい最近捨てた。

せっかく「かっこいい!」と思う靴と出会えたなら買った方がいいに決まってる。お気に入りの靴を履いていると心が躍るし、なんか良いことがありそうな気持ちになる。
NIKEに限らず良いものは買うんだ!!!

そんな私の靴箱には10足ほどの靴があるが、7足はNIKEの靴だ。
こだわりは捨てたが、そもそもNIKEが好きなのでNIKEに心惹かれる。
それでも、以前のような謎の使命感めいた気持ちはないので、軽やかな気持ちでNIKEを愛している。

こだわり② 大盛り無料なら大盛りにする

こうして自分のこだわりを書いてみると、なんて頭の悪い人生なのだろうと悲しくなってしまう。
それでも、紛れもなく私と共に生きたこだわりなのだ。

そんな捨てこだわりの中でもとびきり偏差値の低いのが「大盛り無料なら大盛りにする」だ。

これはこだわりというか、ただの貧乏性だ。

でも、同じ値段で量が多いならそっちの方がいいと思いませんか!?

正確良ければいい そんなの嘘だと思いませんか!?(『ロマンスの神様』より抜粋)

自分の卑しさを恥じるあまり広瀬香美が出てしまった(改めて見ると「広瀬香美」って綺麗な名前だな)。

私は肥満児だった(今も別に痩せてはいないが…)ので、「食えないならデブの意味がない」という謎理論から大食いキャラを守るようにしていた
「大盛り無料」という夢のような権利を目の前に差し出されて放棄するなんて出来るか!そんな奴は痩せちまえ!!という具合に「大盛りで」とオートメーションで言うシステムを組んでいたので、時には「ここ大盛り無料かよ…そんなお腹空いてないのに…」とアフリカの子供たちに絶対にバレてはならない思いを抱えて大盛りにすることもあった。

しかしながら、歳を取って(貧乏性は相変わらずだが)、「どうせお金を出すなら量が多い方が得だ」から「どうせお金を出すなら最も心身共に満たされる最高のバランスの量にした方がいい」というマインドに変化してきて、最近ではようやく本当の意味で食事を楽しめるようになってきたなぁと思う。
無理していいことなんてひとつもないのよ、ほんと。

こだわり③ 仕事関連にお金をかけない

このこだわりも社会人になってからしばらく付き合っていた。

そもそも仕事に熱意がないし、働かずにお金がもらえるなら働きたくないのに、なんで仕事のためのスーツとかツールに金をかけなきゃいけないのか。そんなのに金かけるなら貯金して新しいベース買ったり、美味しいご飯食べたりしたい!!

こんなTHE・青二才の思想から、スーツはなるべく安く、仕事で不便を感じてもそれを解消するアイテムなんて買わない、を徹底していたが、それは間違いだった。

いや、厳密にいうと若くて体力も活力もあるうちは耐えられても、歳をとると仕事環境の不便さをバイタリティで押し切る腕力がなくなってしまい、徐々に「間違い」になっていった感覚だ。

30歳をキッカケに人生で初めてオーダースーツなんか作ってみて、それまで無頓着だった髪型もビジネスシーンで恥ずかしくないような髪型を意識してセットするようにした。

そうすることで、なんとなく仕事のストレス耐性が上がり、また、不便を感じたらそれを改善できるツールをちゃんと調達するようにしたことで仕事のストレス自体が軽減された。

平日のストレスを無視して土日の過ごし方に思いを馳せるなんてのは20代前半までしかできない。
体力が衰えると、平日のストレスでHPがゼロになってしまうので土日は回復に専念しなければいけないからだ。
若者と違い、大人は平日と向き合い、うまく付き合って生きていかなければならないのだ。

……と、調子良く書いてみたが、結局は「オレも歳とったなぁ」という話になってしまった。

でも、加齢は生きている証だし、上手にエイジングしていくことで深みのある大人になれると信じている。

なんせ私は生粋の「奥田民生になりたいボーイ」なのだから。

…なんだこのまとめ。

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