今歩いているこの道がいつか懐かしくなるんだろう
今度の土曜にバンド仲間の結婚式があり、有難いことに夫婦で招待いただいている。
(関係ないけど、「今度の土曜に」で始まるとユニコーンの『エレジー』みたいだね)
披露宴でバンドで演奏する予定なのでちょこちょこ茨城に帰ってスタジオ練習をしているが、それとは別に二次会の会場が楽器を弾いたり歌を歌ったりしていいお店らしく、そこで奥さんが歌、私がギターで一曲やってやろうかという話になった。
UAの『甘い運命』はどう?とか、YUKIの喜びの種とかどう?とか、色んなアイデアが出たが、会議の結果、それぞれの力量を考慮して数ある名曲の中からsixpence none the richerのkiss meをやることになった。
この曲に聴き覚えのある人は多いと思うが、sixpence none the richerの曲と認知している人はごく少数なのではないだろうか。
私も初めてこの曲をテレビ等で聴いてからsixpence none the richerというバンドと結びつくまでには軽く15年はかかっていると思う。
とはいえ、一曲でもみんなが知っている名曲を生み出しているバンドってのはやっぱり実力あるバンドで、sixpence none the richerの他の曲は(テレビとかで聞いたことこそないが)どれも素敵な曲ばかりだ。
歌は妻が頑張ってくれるので私はギターを練習せねばと思い、ひとまずコードを調べた。
結果として「カポタストが欲しい」ということになり、Amazonでカポタストを注文した。
ちなみにカポタストはギターの指板を挟むようにセットすることで最低音を底上げする器具である。
私はおじさん予備軍なので、ある言葉で連想された別のワードをすぐ言ってしまう。これが末期症状になると立派なおやじジャガーの誕生だ。
今回はカポタストから連想して、斉藤和義の名曲『幸福な朝食 退屈な夕食』の一節「ダサいはずのカポタスト」が頭から離れなくなってしまい、ことあるごとに妻に「Amazonからダサいはずのカポタスト届いた?」と話しかけていた。
妻は斉藤和義のその曲を認知していなかったので「あー、この人はダサいカポ買ったんだ」と思ったのだろう。届いた日に「ダサいカポタスト届いたよ!」と元気に報告してくれた。
個人的には斉藤和義オマージュで「ダサいはずのカポタスト」と言っていただけで、ダサいと思って選んだわけではないカポを「ダサい」と言われて少し悲しくなった。
今、私はマイギターにダサいはずのカポタストをつけてkiss meのギターを練習している。
本番、間違わずに弾けるといいな。
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