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究極のお風呂を求めて

風呂は命の洗濯と言うが、本当だろうか?ありがたみを感じているのだろうか?

これは風呂を快楽まで昇華させた記録である。


気持ちいい事してみたい

人生限りある時間の中で楽しい気持ちいいことを探ってみた。
それこそ公衆の場で言えないことも含めてである。

ただ得てしてその類のものは極めた時に究極に気持ちいいのだが、
そこに至るまでが果てしない道のりだったりするのだ。

サーフィンなんかがわかりやすいと思うが、
大きい波に乗った時の快感は何物にも代え難いのだろう。
しかし、それまでに体力的にきつい訓練や費用もかかるし場所も限られ時間も捻出しなくてはならない。
ようやく板に立てた時点で、何をどれだけ費やしているだろうか?

もちろんサーフィンを否定しているわけではない。醍醐味までの到達距離はどのくらいだろうか?を考えたという話である。

そんなわけで簡単に手に入る気持ちいい事として風呂に着目したのであった。

風呂 v1.0

そもそも風呂は何のために入るかと言うと、
「入らなきゃいけないから」という人が多いだろう。
つまり特段理由はなく習慣の1つでしかないと。

ちなみにここで「風呂に入る」とは湯船に浸かることを指している。
衛生面で清潔を保つためには不要だと今でも思う。

浴槽を洗うのが面倒でシャワーだけということも普通にある。

つまり風呂v1.0とは、普通に湯を溜めて普通に出るだけで気持ちよさを追求していない状態を指している。

風呂 v1.1

そんな風呂だが、稀に家庭版サウナのようなことをしていた。
手順はこうである。

  1. 風呂温度を高め、42℃くらいまで上げる

  2. 10分ほど入る

  3. 出たらシャワーで水浴びする

  4. しばらく休む

サウナと呼ぶには温度が低かったり水風呂でなくシャワーだったりと足りない部分は多いが、
これでもじんわりする感じが得られるので気に入っていた。
休んだ後にもう一度風呂に入るか出るかはその日の気分による。

またサウナ自体は好きではあるものの、行くのが手間であったりするが、
自宅で簡易に再現できることはメリットで、風呂v1.1はその方向性に尖っていた。

しかし風呂v1.1は大きな問題を抱えていた。

風呂 v2.0

ある日ランニングをした後、帰宅後すぐに風呂に入った。もちろんv1.1の42℃の風呂である。
入浴直後にのぼせた感覚が起こり、
「流石に入ってすぐのぼせるなんてことないよなぁ」と思ってしばらく入っていたが、
急激に具合が悪くなり風呂から出た後も体調が回復しなかった。

調べてみると運動後のお風呂、特に高温のものは心臓への負担が大きくなり脳への血液が行き届かなくなるとか。

じゃあどうすればよいのかというと、シャワーか温めのお湯に浸かるのが良いとされていた。

それなら運動直後関係なしにぬるめの風呂に入ってみようということで、これが風呂v2.0である。
水温は40℃以下、入った瞬間にちょっと温かい程度の完全にぬるま湯である。
風呂v2系統はこのぬるま湯を如何に気持ちよくするかである。

風呂v1.1の進化系ではなく、方向性は全く異なる。
暑さを感じないため早く出たいという感覚がない。

10分以上入っているとじんわり体が気持ちよさを感じてくる。
おそらく風呂の水圧による影響ではないかと思う。
微力のゆるーいマッサージを絶えず全身に行っている感覚に近い。

ここから風呂v2系統で探求が始まる。

風呂 v2.1

ずっと湯船に浸かっていることが気持ちいいと気付いたので、
これを突き詰めることを目指した。

もともと手軽に気持ちよくなることを主軸に、それを風呂に求めたのである。

より一層湯船に浸かるにはどうしたらよいのかと言うとイメージしたのは培養液に浸かるクローンという感じだった。

ドラゴンボールとかにもこういうの出てくる

頭まで潜ると風呂の中で肺呼吸ができないため、そのための器具を探した。
それが鼻栓とシュノーケルだ。

鼻栓はそれなりに効果が実感できたのだが、シュノーケルは安物だったためかジョイントから水が入り込んできてしまった。
水抜きをすれば多少良くなるが結構な頻度で水抜きをしなければならない上に、
口に嵌めていると喉が開いてしまいリラックスどころか集中状態になってしまった。

もしかしたらシュノーケルを変えたら風呂v2.1は効果を発揮するのかも知れない。
が、現時点では欠番扱いである。

風呂 v2.2

全身ではなく、ギリギリまで湯船に浸かる方法を探したところ、
頭浸浴』というものを見つけた。
主に美容院などのヘッドスパが検索ヒットするかと思うが、
秋田県の温泉に寝そべって頭を湯船に浸かるというのがあるそうだ。

本家はおそらくリラックスした態勢で、仰向けになり、おでこ生え際から下を温泉に浸かるのだと思われる。
これを自宅で再現してみたところ、体の態勢が若干きついものの意外とできた。
そして気持ちよさもそこそこに感じられたので、どのような態勢が良いのか探求中である。

現時点では臀部をなるべく足側端に寄せるようにして足を折り曲げクロスし、
それを抱えるようにして上半身のスペースを確保し、極限まで湯船に浸かるというものである。
極限とは、仰向けで顔が水面下にならないギリギリを指している。
なるべく首を上向きにすると顔が沈みにくい。

態勢として少しきつく、完全にリラックスするのは難しいので、
風呂v2.2だけではなく風呂v2.0との併用、互いの時間のバランスを探った。

風呂 v2.3

風呂v2.0は長時間浸っている事が前提になるので首を浴槽の縁に預ける態勢になる。

そのため後頭部の置き方に難があった。これを解決するために導入したのが
『バスピロー』である。

その名の通り、風呂で使う枕のことでありこれによって後頭部の置き方は解決した。
過ごし方も風呂v2.3は風呂v2.0の上位互換と言える。

現状、風呂v2.3を15~20分過ごし風呂v.2.2を5分程度、その後再度風呂v2.3を5分程度という流れが多い。
要は枕使って15分、頭浸浴5分、枕使って5分ということだ。大体25~30分ほど入っている。が、長いと感じることはない。

ちなみにバスピローは種類が多い。
布製で洗濯できるものや、浮き輪式の膨らませるやつなどなど。
毎回用意や洗濯するのも面倒だなと思ったので塩ビのものを使っている。
浴槽を洗うのと同時に洗えば良いので手入れは楽である。

番外 : サウナ

ちなみにサウナはサウナで良さがある。ととのいはサウナでしか得られない。
むしろ少しでも家で再現しようとしていたのは、おこがましかったのかも知れない。

サウナの良さはサウナで感じ、ぬるめの風呂はぬるめの風呂で良さを感じればよいと思う。

これからのこと

気持ちいいことしたいから始まったお風呂の入り方探求であったが、
コレだというものが一応定義することができた。

コストは風呂を洗うことと、水道ガス代程度。
得られるのは全身マッサージのような気持ちよさ。

さらなる改良ができるとよいが、現時点では課題が見つかっていない。

また、よりリラックス・没入するために

  • 入浴剤の使用

  • 浴室を暗くする

  • (川の音など)音声を流す

といったことも行っているが、風呂の入り方に対してオプショナルと思い割愛した。
このあたりも、もしかしたら発展の余地があるかも知れない。
今後は風呂そのものではなく、グッズによって発展する可能性は十分にある。
実際バスピローの効果は大きかった。

もしこの記事を読んだことで気持ちのいいお風呂に入ることができ、
よりよい生活を送れたのであれば喜ばしい限りである。


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