初任を振り返る②学級経営
①でも書いたように、自分はできているつもりで過ごしていました。ほんとにその通りです。物事を表面的にしか捉えることができず、なおかつその視野もとても狭かったのです。さて、今日はそんな自分のもう一つの反省です。
クラスがいい感じだね!と言われる快感
若さと勢いのお兄さん先生。子どもたちは自分のことを好きでいてくれる、言うことを聞いてくれる、そんな気持ちで過ごしていたと思います。休み時間にはいつも遊びのオファー。
「ドッジボールしようよ!」
「鬼ごっこしようよ!」
この言葉にすべて全力で応え、汗だくになって休み時間を終えていました。
そしてその勢いのまま、授業に突入。この授業についてはまたいずれまとめることとして、とにかく子どもと一緒に過ごし、笑い、騒ぎました。もうこの段階で、先生としてではなく、遊んでくれる人として見ている子どももいたでしょう。
放課後にも校庭に子どもが来ていると、一緒に野球をしたり、雑談をしたりと遊びの延長戦。ここまでくるともうお兄さん先生街道まっしぐらです。
先輩からは、
「子どもたちといい感じだね。」
「クラスまとまってるね。」
などの言葉をもらいました。この言葉に私の鼻は伸びに伸びに伸びまくっていくのです。天狗史上最長なのではないかというくらいに伸びていました。
このときのことを今、この立場になって冷静に振り返るといろいろなことが想像できる。
クラスを支えるのは担任だけでない
当時は初任研があったので、教室を空けることが多くありました。その間は他の先生が授業に入ってくれていました。つまり、私の知らないところでたくさんのことをクラスに指導してくださっていたということです。
交換授業、専科の先生もいたので、多くの先生の目でクラスを見てもらえていました。
クラスの異変や、子どもたちの人間関係についても把握してもらえていただろうし、必要であれば指導もしてくださっていたことでしょう。私のことを価値付けしていたことも考えられます。
自分だけではなにもできなかったと思います。当時の自分はそんなことを省みることなくただただ進んでいました。
うまくいっていたならそれでいいのかもしれない。
組織で若手を育てるということがこういうことであればいいのかもしれない。
でも、今の自分には反省の気持ちがかなり大きい。当時、周りの先生方に一言でも心から感謝を伝えていたであろうか。
感謝が欲しかった先生はいないかもしれないが、気にかけてくれていた先生はいたはずである。
今、そんな先生方へ。
ありがとうございました。今も元気にやっています。
まとめ
○クラスは一人の力にしてならず。
○慢心せずに多くの先生方に感謝の気持ちを。
○いずれ若者のために力を尽くす。それが恩返し。
自分語りはどうも長くなってしまいます。
明日はまたまっさらな気持ちで、若手になにか伝えたい。
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