オルカンの防御力【素人投資008】
2023/03/31
先日の記事で、S&P500のついでにオルカンも暴落するかも的なことを書きましたが、「オールカントリー」のくせにアメリカ経済の影響で暴落ってどういうことだ?と思ったので、ちょっと調べてみました。
オルカンってそもそも何?
オールカントリー(全世界)の略で、全世界対象の投資信託商品のことをオルカンと呼んでいます。特にeMAXIS Slim 全世界株式などが有名。
詳細は、オルカンを運用している三菱UFJ国際投信株式会社のページを見てみるのが1番良いかな。
ご丁寧に特色が3つ書いてありました。
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざして運用を行います。
主として対象インデックスに採用されている日本を含む先進国および新興国 の株式等(DR(預託証書)を含みます。)への投資を行います。
原則として、為替ヘッジは行いません。
1.MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスに連動する投資成果をめざして運用を行います。
なんそれ?
↓
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み)とは、MSCI Inc.が開発した株価指数で、世界の先 進国・新興国の株式で構成されている。
↓
ってことは、他の会社が作ったもんパクってるってことじゃん。
まぁ儲かるならいいか。
2.主として対象インデックスに採用されている日本を含む先進国および新興国 の株式等(DR(預託証書)を含みます。)への投資を行います。
ほいほい、これがオールカントリーって言われてる理由ってことね。
全部の国に均等なのかな?
↓
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めっちゃアメリカじゃん!!
なんでこんなにアメリカ多いの?
↓
元にしている指標「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」を調べてみよう。
↓
先進国23か国と新興国26か国(2018年12月末)の49か国の大型株と中型株で構成される株価指数。
株式の総合投資収益を各市場の時価総額比率で加重平均して指数化したもの。
↓
・・・?
↓
MSCIのホームページを調べると、指数の計算式が出てきたが、はっきり言って意味がわからなかった。
とりあえず、株式の総合投資収益を各市場の時価総額比率で加重平均して指数化の意味するところを考えてみる。
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わかりそうで、わからない。
アメリカ市場は世界のトップだから、時価総額比率は高いはず。
この時価総額比率を使って加重平均すると、指数化したときに%が大きくなるのかな。
↓
とにかく、強い企業の株をより多く含むように調整されているから、アメリカの株を多く含むよってことみたい。
3.原則として、為替ヘッジは行いません。
為替ヘッジがわからんけど、
「為替ヘッジを行わないため、為替相場の変動による影響を受けます。」
って書いてあった。
為替相場の変動による影響を受ける。ってのが大事そう。
アメリカ株の占める割合が高いけど、アメリカ株が暴落したときはどうなるの?
他の強い株を多く持つように調整される。
なので、「アメリカ株だけが50%下落しました!」って事が仮に起きたとすると、オルカンは、アメリカ株の割合を下げて、他の強い株の割合を増やすので、オルカンは50%より小さい下落になる。
そう考えると、オルカンは手間が少なく、防御力が非常に高い魅力的な投資先だと言える。
ただし、世界全体が不況に陥るような事態になると、オルカンも大打撃を食らうはず。
実際にチャートを確認してみると、コロナが始まった時(2019年12月)は、そこから3か月で約25%程下落している。
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しかし、コロナによる暴落も後に回復し、現在は高値を更新している。
この急速な高値更新は、コロナによる経済崩壊を恐れてどの国も金をバラまいたことが原因とも言われており、少々行き過ぎているのかもしれない。
また、アメリカは世界展開している企業が多いため、
【アメリカ市場の暴落=世界市場の暴落=オルカン暴落】
となってしまう。
このことを理由にオルカンではなく、S&P500を選択する人も多いようだ。
逆にオルカンを選ぶ人は、先に述べた調整による防御力の高さと、新興国の成長可能性に魅力を感じているのだと思われる。
まとめ
なんにせよ世界人口が増え続ける限り、経済は大きくなり続けるので、全世界を投資対象とするオルカンは超長期目線でいくと、右肩上がりなのは確実だろう。
世界人口が大きく減少するようなことが起きない限り、オルカンは賢い投資先になり続けそうだ。