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化猫妖怪小話「ぬりかべ」

にゃー。パッション撫子だよ。

今日は壁の妖怪といえば何が何でもこの妖怪!!「ぬりかべ」の話をしてやろう。

ぬりかべは夜出歩いていると時々出くわす妖怪だね。道行く人の前に突然壁として現れるんだ。壁の横をすり抜けようとしても、左右どこまでも壁が続いていて、避けて進むこともできない。そのまま先へ進めなくなって途方に暮れている人間を見てほくそ笑むような妖怪だね。
Webサイトの解説記事なんかでは「ぬりかべは人間を壁の中に塗り込める」と解説している記事もあるが、これはゲゲゲの鬼太郎オリジナルの設定らしく、実際のぬりかべにはそんな能力はないらしい。ないらしいけどそういうことやってきそうな見た目してるよな。もしかしたらできるのかな?真相は謎だね。

さて、こんなやつが目の前に現れたら目的の地にいつまでたってもたどり着けない。どうにか追い払う方法はないか。そう思うことだろう。
ぬりかべの撃退方法は簡単だ。ぬりかべの足を、棒でしゅっと払ってやるのさ。そしたら奴さんはお前さんの目の前からふっと消えてくれることだろうよ。

さて、そんなぬりかべだが、漫画やアニメでもよく見かける妖怪だね。代表的なのだと「ゲゲゲの鬼太郎」が有名だろうね。鬼太郎シリーズに出てくるぬりかべは心優しく寡黙で力持ち。鬼太郎のピンチに颯爽と現れては強力な盾として味方を守る縁の下の力持ち的なキャラクターなようだね。また、「ねこようかい」という漫画にも出てくる。道行く人を大勢で通せんぼしては、まったりさせるのが好きなキャラクターとして描かれているね。ほかにも、ぬりかべと名乗っていたかは忘れたが「大神」というゲームにもぬりかべみたいな感じの妖怪の門番が主人公アマテラスの行く手を塞いでいたりしたね。この敵は足を払うのではなく、秘孔を突くことで撃退できるようだよ。

まぁ、もしお前さんらがぬりかべに会うようなことがあったら、足をはらって追い返す前にのんびり話しかけてみるのもいいかもしれないね。
意外と心優しい妖怪かもしれないよ。

ひっひっひ

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