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【エボルヴ】東京GPでも大活躍!!人形エルフの新カード紹介

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はじめに

こんにちは。
通りすがりです。
つい先日、2024、春の東京GPが終わりましたね。
私も参加していました。
戦績は、予選が個人6-1のチーム6-1で23位で突破。
プレーオフ1回戦目で負けてしまい、ベスト64という結果になりました。
ふとした瞬間に最終戦のことを思い出しては、悔しい思いをしています。
横が1人勝っていてくれただけに、非常に歯がゆい思いです。
とはいえ、初めてのトリオGP参加で非常に良い経験をさせてもらいました。
チームメイトに感謝ですね。
デッキは↓の通りです。

今回、私はエルフを握らない選択をしました。
そんな奴が人形のnote書くのかよと心配になるかもしれませんが、私の中の知識量だと蝙蝠より人形の方が、断然分があります。
最初は蝙蝠のnoteを書こうと思ったのですが、あまりにも、にわかすぎて流石に書けそうもなかったので、急遽、人形エルフをテーマにしました。

本題に戻って、人形エルフについて。
今回のGPで、私は握らない選択をしましたが、サードデッキとして選択したチームは少なくなかったようですね。
秘術とロイが第一・第二デッキになり、残った枠をメア・エルフ・ドラが争っていた印象です。
もちろん、それ以外にも個性的なデッキ達が多く使用されており、結果報告を見るのが非常に面白かったですね。
そこで今回は、GPで活躍したカード達を中心に、アルカナ環境の人形エルフがどのようなデッキになっているのか紹介していきたいと思います。
「人形エルフがどんなデッキか全くわからないよ~」という方は、公式のYouTube動画がオススメです!

それでは、よろしくお願いします。

新カード紹介

ここでは、今弾「ゴッド・オブ・ジ・アルカナ」にて収録された新カードの中で、人形エルフに採用されている4種類のカードを紹介していきます。

①マドロスエルフ

今弾の中で、私が真っ先に人形エルフに採用しようとしたカードがこの「マドロスエルフ」になります。
マドロスエルフの注目ポイントは【進化後】の「デッキ上4枚ルックからの、2c以下フォロワーを1体無料プレイ」という能力です。
これの何が凄いかというと、ジャンクやリーアムを探しながらそのターン中にプレイすることができるんですよね。
人形エルフで一番強いカードは何でしょうか?
いろいろ候補が挙げられるでしょうが、その有力候補の一つが「心無き決闘」です。
ロイドとヴィクトリアというぶっ壊れトークンを生成することができる3cスペルです。
ただ、心無き決闘には弱みもあります。
1つ目は、人形がexに2体無ければいけないこと。
2つ目は、決闘を打っているターンは無防備であるということ(そのままトークンを出せば別だが)。
このことを考えると、強い形で「心無き決闘」をプレイするためには、ジャンクかリーアムを序盤に出しておくことが前提となっていました。
しかし、人形エルフを使ったことがある方ならお分かりの通り、人形生成札が1枚も引けないで試合が終わってしまった……という状況はザラにあります。
そういった中で、このマドロスエルフは、人形エルフの弱点であった安定感の無さを補ってくれるカードになっています。
ジャンク・リーアムが引けなくても最悪フラワードールがあれば…..という考え方をしている方も多いかと思いますが、フラワードールは決闘を使用するという観点からみるとややスペック不足感があります。
先2フラワードールで、そのままドールが残って先3で進化自爆をした後にもう一度出すというプレイをしなければ先4決闘に間に合いません。
もちろん、それで十分という見方もありますし、フラワードールの偉さはツヴァイでの変身対象を生むということに主軸があると思います。
ただ、決闘を使うという面からだと、どうしてもリーアムやジャンクには劣ってしまいます。
しかし、このマドロスエルフはそれをマドロスエルフが進化したターン中に出すことができます。
後2でマドロス進化をして、ジャンクかリーアムがヒットすれば、後3で最速の決闘使用が可能になってしまいます。
これは非常に大きなポイントで、マドロスエルフ最大の利点はここにあると私は考えています。

ここで、マドロスエルフのもう一つの能力「傭兵フォロワーを1/1バフして突進付与」についても考えてみましょう。
人形エルフに入りうる傭兵フォロワーとして、「フィーナ」が挙げられますね。

フィーナ自体は、人形エルフが発売された当初、よく採用されていたカードでした。
理由は2点あります。
1点目は、マドロスエルフと似ていて、人形生成札であるジャンクや火力札であるスクナがサーチできる点。
2点目は、3-2というスタッツの高さによってテンポを取れる点。
この2点が主な理由となってフィーナが採用されていました。
他にも、相手の6-6スクナを返せるといった理由もありましたが、メインは上の2つになると思います。
マドロスエルフがいれば、このフィーナを4-3突進として使用できるんですね。
これは非常に強いシナジーといえますね。
実際、ベスト32位以上の人形エルフでも、いくつか採用されているものを見かけました。

さて、そんなマドロスエルフですが、当然弱みもあります。
メインの理由として、1枚もヒットしなければ非常に弱いという点が挙げられます。
当たり前ですが、2+1コストを支払って2-2突進を出すという行為自体は非常に弱いものになっています。
2cフォロワーをヒットさせて初めて、1cで1ドローしながら2-2突進を出したという状況を作れます。
3cで突進ゴブリンを出すことが余りにも弱いことは、想像に難くありませんね。
そういう意味で、マドロスエルフ自体は非常に安定感のないカードといえます。
矛盾しているようですが、デッキとしては安定感を与えながら、カード単体のスペックとしては、非常に安定感に欠けた能力をしているのです。
マドロスエルフの評価が低い人の考えの根底には、この「余計なリスク」に対するネガティブな評価があると思います。
「ただでさえ、安定感のないデッキなのに、さらにギャンブルカード入れる意味分かんなくね?」というものですね。

さて、ここまで読まれて皆さんは、どのようにマドロスエルフを評価されるでしょうか?
私個人としては、3積みしたい良カードだと思っていますが、実際4ルックして0ヒットだった時の絶望感ったらないですね。
大釜で0ヒットなんて比じゃありません。
また、このマドロスエルフを採用する場合、必然的に2c以下のフォロワーの枚数を無理のない程度に増やす必要があると思います。
例えば、「妖精の調べ」を「ネルシャ」にするといったことですね。
そういったことをすることで、マドロスエルフのスペックをある程度の偏差に抑えることができます。
少なくとも、2c以下が「ジャンク、スクナ、リーアム」の3種だけというような構築で採用するようなカードではないことは確かです。
とはいえ、フィーナまで入れるべきなのか?という点に関しては意見が分かれるところだと思います。
フィーナ自体が弱いカードというわけではないのです。
とはいえ環境のパワーに追いついているのか?というと少し怪しい気はします。
また、マドロスを入れるならフィーナと必ず入れないとダメということでもないと考えています。
もちろん、シナジーがあるカードですので、デッキ全体のバランスを見ながらフィーナにも魅力を感じる方は採用してみてもいいかもしれませんね。
この時に、マドロスで捲ったフィーナ以外に魅力を感じない場合は入れなくてもいいかなーと思っています。
私は、2c以下を「ジャンク、スクナ、リーアム、ポーラ、ネルシャ」という形で使ってみています。
また、マドロスエルフかフラワードルかどちらかを採用するパターンが比較的多い印象ではありますが、場合によっては両方とも採用してみても面白いかもしれないですね。
人形生成札が引けなくて……という状況はかなり減りそうです。

蛇足ですが、マドロスでヒットしたカードは必ずそのターン中に出さなければいけないというわけではないので、ヒットしたスクナをexエリアで温存しておいて、5t目に走らせるということも可能です。
選択肢の中に入れておくといいかもしれないですね。

②森林の狼

森林の狼の注目ポイントは1cの、「森林の狼をexに置くことで、場のカード1枚をexエリアに置く」という効果です。
この強さは、前環境で「愛の妖精・ポーラ」を使用していた方ならすぐにお分かりになるのではないでしょうか?
人形エルフの強みはなんといっても「ロイド」と「ヴィクトリア」の2種のぶっ壊れトークンにあります。
この2枚が破格すぎるが故に、決闘を打つ無防備なターンを作ったとしても余りあるパワーを手に入れています。
そんな2種のトークンですが、トークンという性質上、ハンドに戻して使い回すということができないです。
しかし、「exエリアに置く」という行為であればトークンは消滅せずに済みます。
つまり、森林の狼はロイドやヴィクトリアを使い回すことのできるカードになっているんですね。
これは非常に強い能力ですね。
例えば、白オーキスが盤面に残って返ってきた場合、ロイドを出してexに置けば、オーキスの効果が誘発して2体のロイドがexエリアに置かれているという状況を生み出すことができます。
他にも、盤面がカツカツの5t目にコンボ5を達成しながら1cで1ドローや2回復を行うこともできます。
ノアと合わせてヴィクトリアを複数回走らせても強いですね。
ここで示したように、トークンの使い回しは非常に強い能力であることがわかると思います。
非常に強い能力ですので、是非とも採用したいですよね。
ただ、森林の狼にも弱みはあります。
森林の狼の最大の弱みは、森林の狼でexエリアを1枠埋めてしまうということにあります。
人形エルフは、exエリアに人形を溜めていくことが必要なデッキです。
そんなデッキで、exエリアを1枠埋めてしまうというのは、かなり致命的な弱点になっています。
とはいえ、狼の効果を使用するのは基本的にロイドやヴィクトリアを使い回したい中盤以降になるので、序盤の動きにあまり影響はありません。
また、exエリア自体も、4枠空いていればさほど今まで通りの動きに影響がありません。
ノア進化からの人形連打も、盤面が5枠な都合上、4体までしか人形を投げないですから、5体目の人形が置けなかったとしてもそこまで致命的とは言い難いです。
ただ、2枚目の狼となると話は変わってきます。
出せる打点が明確に変わってしまう可能性があるからですね。
終盤であれば、2枚目を使用することも選択肢の一つになるでしょうが、雑に2枚目を使用してしまうと、その枠を空けるには7ppを払う他ないので、かなりシビアに使用するかしないかを考える必要があります。
という今の説明から分かるように、このカードを3積みする人はあまり多くないです。
入れても1~2枚の採用が多い印象でした。
非常に強いですが、3枚あってもハンドで腐ってしまうことが簡単に予測できるからですね。
私としては、自然の導きを3枚採用するなら1枚を狼にしたほうがいいかなーと思っています。
そのくらい強いですし、そのくらい複数枚積むカードかというと怪しいです。

これも蛇足ですが、7ppで4点疾走にはなるので、最後の最後に打点が足りなかったときに助けてくれる場面があるかもしれないですね。
また、森林の狼の1c効果は1プレイには含まれません。
そこも微妙なポイントですね。
コンボ5を目指すとき、あくまでも狼は実質1cでロイドやヴィクトリアを出せるカードだという認識をしなければいけません。
いずれにせよ、非常に強いスペックながらも、使い勝手の悪い部分も併せ持っているカードになります。
試しに、1~2枚ほど採用してみてはいかがでしょうか?

③〈吊るされた男〉ローフラッド

〈賛否が分かれまくっている男〉ことローフラッドさんです。
このカード自体は、非常に優秀なスペックをしています。
このローフラッドを処理するためには、指定攻撃か、消滅させるか、「墓地に置く」テキストの効果、バウンス、デッキ下に送る、といった処理が必要になります。
どれをとっても容易なものではありません。
現環境のデッキにおいて、ローフラッドを取れるカードはほとんどないといえるのではないでしょうか。
ミラーだと、ヴィクトリアやすり替わりで取られやすいのは注意が必要ですね。
とはいえ、それ以外の対面であれば概ね、2tにおいたローフラッドは永遠と残り続けることになります。
そして、アナスタシアやネルシャ、調べなどでバフをかけるタイミングでアタックすることで確実に相手の顔に大ダメージを与えることができます。
また、横になったローフラを取るために相手は非常に大きな労力を割くことになります。
仮に、5t目にアナスタシアとネルシャがいて、コンボ3の進化をローフラがしたとすれば、8-8の能力ダメ・破壊無効カードが生まれることになります。
こんなものを出されてはたまったものじゃないですよね。
スクナと同時に走らせれば、前のターンにローフラをコンボ3が発動しない状態で進化していたとしても顔を12点詰めることができます。
「3-5アナ、6-6ローフラ、6-6スクナ、3-4ネルシャ、3-5ロイド」というような盤面形成になるわけですね。
余りにも無法すぎます。
ただ、今のプランを行うためには、「1tジャンク,2tローフラ,3t決闘」というような動きをしなければいけなくなります。
4t目にローフラを置いたり、ジャンク決闘をしてもいいのですが、いずれにせよ、そんなことやってる暇あるの?という疑問が沸く方もいるでしょう。
ということで、ローフラの評価が低い人たちは、この「ローフラとか置いてる場合じゃなくね?」「というかそういうデッキじゃなくね?」という問題を重視している傾向にあると思います。
かく言う私もその一人です。
ただ、上振れカードとしてみると、これほどまでに打点上昇を補うカードはないんですよね。
最強の上振れカードとして、ローフラを採用してみるのもいいかもしれないですね。
実際、結果を残している方のレシピにも多くの採用がみられたので、一度試してみる価値はあると思います。
ただ、ローフラを入れるということは、エボ枠を1つ空けなければならないので、代わりに何を抜くのかを考えなければいけないですね。
ザッと見た感じ、ポーラを抜いてローフラを入れている人が多い印象です。
私はどうしてもポーラの方がローフラより優秀に思えてしまって、採用を見送ってしまうことが多かったのですが、先ほど紹介した森林の狼によって赤ポーラの動きの代替案が出てきたと思うと、そこまで悪くないかもしれないですよね。
ローフラ入れて、ドール抜いた構築で「人形生成札引けなくて負けた;;」っていうのもなんか違くね?という感覚の人もいるでしょうし、かなり好みが分かれる系のカードな気がします。
人形の最強の上振れに新たな一枚を増やしてみたい方にお勧めです。
私もこれから沢山試してみようと思っています。

④真偽の逆転

最後の紹介カード、「真偽の逆転」です。
これは、ローフラッドを採用している方が、ピンで採用している形をいくつか見かけました。
スペックとしてはかなり破格の内容になっていますね。
ローフラ効果で使用すれば、7ppでバハムートのf効果を使いながらexも空にして、5ドローしてるわけですからね。
しかも、盤面に2-2の倒せないローフラがセットでついてきます。
終盤にかけて、ハンドが枯れてきてしまった人形エルフが、大逆転のチャンスを作ることができるカードになっています。
私は、ハンドを捨ててしまう効果を重く見る必要はないと思っています。
捨てたくないハンドなら、逆転をプレイせずに普通に他のカードを使えばいいだけの話ですからね。
それよりは、単純に不純物が1枚デッキに混ざるという点を懸念する人が多そうですね。
「真偽の逆転がずっと腐っていて序盤の動きがうまくいかなかった」という状況を想像するとネガティブな評価を下したくなってしまいます。
ただ、真偽の逆転を一枚打つだけで状況がガラリと変わるのは事実です。
自分が劣勢の時はもちろんですが、自分が優勢な場合でも、より攻撃を畳みかけるために真偽の逆転を打つ場合もあるでしょう。
デッキの中に真偽の逆転を打つという選択肢があるというだけで大きな価値があるカードとも言えますね。
採用枚数ですが、ローフラからサーチができるため、複数枚積むようなカードではないように思えます。
ローフラに沿えるようにピン差しする場合が多そうですね。
また、先ほど挙げた森林の狼のデメリットをリセットできるカードでもあります。
「ローフラ見えてるから強気に狼2枚使用してもいいや」という状況が発生することも知っておくといいですね。
基本的にはローフラサーチで使いたいカードな為、素引きしてしまうと少し弱い点には注意が必要です。
相手のゴーレムと秘薬を焼いてエンケミリーサルを消すなんていう状況と出会ってしまうと、ついつい採用がやめられなくなってしまう一枚かもしれませんね。
また、捲った5枚によっては、どれをexに置くのかという思考も必要になってくるので非常に面白い1枚ですね。

おわりに

以上が人形エルフの新カード紹介になります。
結果を残しているレシピをいくつかピックアップしながら紹介するパートも作ろうと思いましたが、自分のnoteを読み返すたびに、毎回「こいつの文章なげぇな」と自分で思ってしまっているので、また別の機会にしようと思います。
今回は、あまり情報を詰め込みすぎず、ある程度重要なポイントだけに絞って短い内容になるように意識してみました。

今回のGPを振り返ると、従来の形の人形エルフからどのようなアレンジを加えていくのか、それぞれの個性が出たGPだったといえるのではないでしょうか。
蝙蝠やロイを重く見てアーチャーを採用していたり、秘術やロイに刺さるエフェメラを採用していたりと要所要所でそれぞれのプレイヤーの指向が反映されていましたね。
これから私もエルフの森に戻ろうと思うので、いろんなレシピを試してみたいと思います。
次のGPまでは比較的時間があるので、ゆったり遊ぼうと思います。
ぜひ皆さんも、色んな形の人形エルフを楽しんでみてくださいねー。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。


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