睡眠こそ最強の解決策である
※この本は睡眠、眠気に関する問題がなぜ起こっているのかを証明するための本になっている。普段何気なく起こっていることを実験研究を交えて説明してくれている。
睡眠圧と呼ばれ流ものの正体は「アデノシン」と呼ばれる化学物質
覚醒が16時間、睡眠が8時間
アルコールは睡眠を助けるというのは間違いである。
寝る前に水(お湯でもいい)で顔を洗うことは寝付きが良くなる。
顔の皮膚の清潔さは睡眠に全く関係ない。ここで大切なのは手と顔を水で濡らすと言う行為そのものだ。水で皮膚を濡らすと蒸発する時に一緒に熱も逃げていく。
その結果深部体温が下がる
理想的な寝室の気温は摂氏18、3度
逆に12、5度を下回ると眠りに悪影響を与える。
たいていの人が20〜22度ほどの暑すぎる環境で眠っている。
なので不眠症で睡眠外来を受診すると、医者に室温を尋ねられ、3から5度下げるようにと言われる。
睡眠を改善する自然療法
布団の中にいる時間を制限すること
まず6時間かそれ以下出始める。覚醒時間を増やすことで、自然な眠気を誘発するという狙いがある。つまり脳内に睡眠物質のアデノシンを増やすという方法だ。
平日、休日にかかわらず毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる
運動の活動量を上げることで、睡眠の質が良くなる。
運動に関しての注意は寝る直前に運動してはいけないということだ。体を動かすと体温が上がり2、3時間は体温が下がらないので、そのまま布団に入っても深部体温が高いままなのでなかなか眠気が訪れないだろう。
食事について炭水化物が全摂取カロリーの70%を超えると眠りに悪影響を与える。
睡眠はお金とは違う。失った睡眠は2度と取り戻せない。
<睡眠時間が増えると収入が増える!?>
p 378
全米の労働者と賃金を調べたところ、平均して睡眠時間が多いほど収入も多くなるということを発見した。
彼らは同じタイムゾーンにある郡区の中で同じような教育レベルで賃金が同程度の仕事をしている人を比較した。
ただし同じタイムゾーンでも西端と東端では昼間の時間帯が西端の方が昼間の時間が長くそのため就寝する時間帯も平均して1時間遅くなっていた。しかしどちらの労働者も起きる時間は同じだ。
その結果西端の人の方が東端の労働者よりも1時間睡眠時間が短いということになる。
収入に影響を与える他の条件、居住地のの平均収入、住宅価格、生活コストなどの調整をし他後でも、1時間多く眠る東端の人はやはり収入が多くなっていた。
大体4〜5%の違いだ。
60分の睡眠でそれだけのリターンかと、鼻で笑っているかもしれない。
この数字は馬鹿にできない。
例えば昇給の全米平均は大体、2、6%だ。ほとんどの人はその昇給のために仕事を頑張り、そして昇給がなければ心底ガッカリする。想像してみよう働くのではなく、むしろ1時間多く眠るだけでそのほぼ倍の昇給が実現するのだ
長時間労働を誇りに思うような企業文化は明をらかに間違っている。これまでの研究結果をどの角度から見ても睡眠不足が成功につながらないことは明らかだ。
それにもかかわらず、依然として多くの企業がアンチ睡眠構造から脱していない。
この態度を変えずにいるとイノベーションは起こらず、成長もない、ただその場で停滞するだけだ。
しかし、睡眠に関する研究結果に興味をもち、自ら睡眠の専門家を呼び、社員に対して睡眠衛星の講座を開いている企業も存在してきている。
睡眠に関することを導入している企業
P&G、ゴールドマンサックス
ナイキとGoogleの本社 P380
睡眠の利点をどこよりも早く理解していた組織がNASAである。
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