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転職・退職・異動。後悔しないための「棚卸し」

しばしば目にする「棚卸し」という言葉。

「棚卸しは3ヶ月に一回やったほうがいい」
「棚卸しとはこうやるものだ」

棚卸しに関する考え方やアプローチは千差万別。
そして結局、どうやればいいのかよく分からない。
というか面倒臭い。

と、考える方はきっと沢山いると思います。

私は仕事の傍ら、細々とキャリアアプランニングのお手伝いをしておりますが、そんな私も「棚卸しするの面倒くさい」と思うタチです。

そして面倒くさいことは重々承知の上で書きます。
『1年に1回だけで良いので、棚卸してください!』

1回で良いです。時間にしてたったの2時間程度。
これをやるだけで、計り知れない効果を得ることができます。
2時間でできる棚卸し方法、これから書いていきたいと思いますので、参考にしていただけますと嬉しいです。

尚ここで紹介する方法は、「私が独自のメソッド!」なんてたいそうなモノではありません。

書籍や論文、そしてその道のプロ中のプロが編み出した棚卸し方法をインプットし、自身であまた実践し、その中で特に簡単かつ効果的だと思われる手法・組み合わせを選別しました。
所謂『コスパ・時短棚卸し』です。

ちなみに、私もこの「コスパ・時短棚卸し」を何年も続けており、その結果、転職も2回しておりますが、今のところ納得感を持って充実した毎日を過ごしております。

棚卸しのメリット

面倒な棚卸しを2時間やるだけで得られるメリットは3つあります。

  1. 漫然とした不満や不安が明文化され、前向きな気持ちになる。

  2. 生活の解像度が上がり、次の1年の過ごし方がアクティブになる。

  3. 目標や夢が叶いやすくなる。

メジャーリーガーの大谷翔平さんはマンダラチャートを使って夢を叶えているという話は有名ですが、要するにやろうとしていることは同じなのです。

大谷翔平のマンダラチャート


これを作り、しかも毎年更新するなんて、なかなかできることではありません。
いずれはここに辿り着くとして、、、まずは時短でコスパよく棚卸ししてみようというのが本noteの骨子となります。

棚卸しの具体的な方法

手法を紹介します。
できるところから興味があるところから手をつけてみてください。

大事なことは、完成度を求めないこと。
今日思ったことと明日思うことは違うかもしれません。
ゆる〜く自分に正直に、そしてラフに取り組んでみてください。

手法:未来の姿からバックキャストする

バックキャストととは、逆算すること。
つまり、将来ありたい姿をイメージし、そこから逆算して、足りない要素を埋めていくという手法です。

用意する物:紙とペンだけ。
スマホではなく手書きがオススメです。
手を動かして自由に描くという行為が、イメージ醸成の一助になりますので。

① 自分の将来なりたい姿を本音で書く。

100%無理でなければ、なんでもOK。
0.0001%でも可能性があるなら、その願いは実現する可能性があるのです。
見栄の塊でも良いし、エゴでもOK。
無理に社会貢献気なんて気にしなくてOK。
とにかく自分に正直に書くことが大切です。

例1
今の仕事の経験を活かし、書籍出版し、メディアや講演会に登壇して活躍する。
そして自分の会社を立ち上げ、コンサルタントとして世の中の様々な事業の成功を後押しする。
年商5億円を稼いで家族と裕福な暮らしをしている。

例2
会社の役員になりたい。

例3
派遣勤務だが、正社員になって安定した給料をもらい、趣味を充実させたい。

こんな内容でも十分OK。
1番良くないのは、自分との対話であるにも関わらず、社会的体裁や建前を気にして本音で書かないこと。
生々しい自分の夢を描くことが大切です。

なぜそう思うのかとか、そんな小難しいことは考えなくても良いです。
解像度は人それぞれ。
定石もありません。
感覚としてそうありたいと思っていることが大切。

理由を考え始めると沼にハマってしまうので、サクサク前に進めましょう。

② それが何年後なのか考える。

こちらも100%不可能でなければいつでもOK。
設定してダメなら修正すれば良いので、自分に正直に。

③ 思い描いた姿をすでに実現している人がいないか?

身近な知り合いでそうした人がいないか、もしくは著名人の中にはいないか、調べてみてみてください。
知り合いで見つかれば、その人の成功談・苦労話を聞けば、自ずと道は開かれますよね。

でも、そういう人を探すのは少し大変なので、面倒くさいなと思うなら割愛してOK。

④ なりたい姿から逆算して抑えるべきポイントを書き出す。

夢を叶えるために、絶対必要な通過点と、通過するためのゲートを考えてみます。
ここは少し真剣に考えて調べてみましょう。

わかりやすく、例2で考えてみます。
なりたい姿:会社の役員になりたい。

  1. 課長代理になる(3年後、年功序列)

  2. 課長になる(7年後、昇格試験を受ける)

  3. 部長になる(抜擢される)

  4. 夢が叶う!(今の会社では早くて55歳)

仮にこうだとした時に、色々な考え方ができます。
まず、今の会社で役員を目指すなのだとすると、ポイントは2と3になりそうです。

課長昇格試験があるならば、それをパスするために必要なスキルや知識経験は何なのか?
これを身につけるために7年間の間でやらなければならないことはなんなのか?

部長抜擢されている人は、何が要因なのか?
どの部門がなりやすいのか?

こうしたことを考えて書き出すだけでも、この先中期的に自身がやるべきことが見えてきます。

或いは、「役員になるのが55歳なんて遅すぎる!」という感想を抱くかもしれません。
その場合、転職という新たな選択肢が浮上します。
そうなると次は、「何歳に役員になりたいのか」考えてみて、そこからまた抑えるべきポイントを整理していきます。

おそらくこのフェーズが1番頭を使うことになると思います。

⑤ ④を基に次の1年で達成すべきことを書き出す。

余力があれば数年先まで書き出すと尚良いですが、面倒くさければ数年先は割愛しましょう。
夢自体がこの先変わるかもしれないので。

少なくとも次の1年。
これは必ず明文化してください。
紙に書くでもスマホにメモするでも良いですが、頻繁に目に見えるところに書いてください。

大事なことは、日々これを意識して生活すること。
そうすることで、自然と身体が目標に向かうので、入ってくる情報や所作が目標に向かいます。
その結果、達成の確率がググッと上がります。

⑥ 少なくとも毎年やってみる

昨年の内容なんて気にしなくてOK。
その年その瞬間の自分と向き合ってください。
なぜなら、大なり小なり夢は変わっていくものなので。

まとめ

たったこれだけで良いのです。
雑に見えるかもしれませんが、形から入って続かないよりはよっぽど良いのです。

まずはやってみる、そして続けてみる。
これが1番大事なのです。
やり続けることで、必然的に転職すべきなのか、異動願いを出すのか、今の環境で努力するのかが見えてきます。
単に嫌になったからとか、高い賃金目当てだけで転職したり、くすぶりながら今の職場で耐えるよりもよっぽど成功の確率は上がります。

昔と違って転職年齢の壁は無くなってきています。
外的要因を制約に無理やり自身のキャリアや生き方を変えるのではなく、自信と向き合い、納得して先に進むことが成功・幸せの秘訣だと思います。
そのために1年2年立ち止まることなんて誤差だと思います。

面倒くさがりな方も、ぜひ一度試してはいかがでしょうか。

追伸
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