保護犬を愛されるより愛したい(サクラ編)
今回はサクラ編をお送りしたいと思います
すみません、お気づきの方
私は昔からキンキキッズさんが大好きなので、思いっきり曲名を使わせていただきました
ほんと、いいですよねー、
愛されるより愛したいって、まさにパッセとサクラへ対する私の考えにふさわしいです!
話を切り替えて、
サクラをお迎えしてからというもの、パッセとはまるで違うことに、何とも言えない気持ちになりました
これはサクラが悪い訳ではないですが、
サクラはとても愛に飢えた子だと感じました
例えば、
・オモチャの遊び方を知らない
・あまり感情が表情に出ない
・普通嫌がるだろうということに抵抗しない
・お迎えしてすぐの時は緊張していたのか、ずっと呼吸が荒かった
・声帯を取られているので、フォンフォンとしか鳴けない
・歯が一本しかない
・前の飼い主に出生に関する書類を紛失されているので、本当は何歳なのか誰にもわからない
・それに伴って、本当の誕生日がいつかわからない
・金属音が怖くてたまにパニックになる
・寝ているときや、抱っこしている時にいきなりパニックになり暴れる
・散歩をしてもらってなかったから、リードが何かわからなくて、最初はカミカミしていた
・今もすれ違う人、物、犬には吠えてしまう
・パッセを呼ぶとヤキモチを妬いて、勢いよくペロペロ舐めてきたり、すり寄ってくる
などなど
なんとも、、書いていて悲しい気持ちになります
一般家庭にいたはずのサクラの方が、ブリーダーから捨てられたパッセより、もっと悲惨な犬生を歩いてきたように感じます
でもわが家へ来て半年、パッセのおかげもあり、
表情も和らぎ、呼吸も安定してきました
歯は一本しかないけれど食欲もずいぶん出てきたし、パニックの頻度も減りました
お散歩は少しづつだけれど、吠える回数が減ってきたし、大きな音がしても、パッセが近寄ってペロリと顔をひと舐めすると、落ち着いてくれます
今もオモチャでは遊べないけど、私たちが出かけている時や、2匹のことを見ていない時、サクラはパッセと秘密のかけっこをして遊んでいるみたい
サクラは愛されていなかったのか
それはなんだか違う気がします
なぜなら、サクラはわが家に来た時から、サクラと名前を呼ぶと、こちらを嬉しそうに見つめながらシッポを振るからです
かわいい、と言っても、同様に、嬉しそうにシッポを振ります
サクラについても、私たちが名前を付けたわけではないので、おそらくですが、サクラという名前は元飼い主がつけた名前だと思います
サクラは愛されてなかったわけではなくて、
愛し方を知らない人が飼い主だったのかもしません
その元飼い主はサクラを、心のよりどころにしていたのではないだろうか、と思うと、どこのだれか知らないその人のことが少し心配になってしまいますが・・・
でもその元飼い主は「自分では無理だ、誰かサクラを幸せにしてあげてほしい」と、サクラの幸せを願って、愛護センターなど「命の期限があるところ」ではなく、保護施設という「未来がある場所」へ送り出してくれたのではないかと思います
そこに関しては、元飼い主がサクラへできた最後の愛情表現だったのかもしれません
なので、しっかりそのバトンを受け取り、残された時は長くはなくとも、これからもサクラを大切に、心から愛し続けたいと思います