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スリランカ旅④-1:昔ながらのお家

4日目の朝。シーギリヤ付近。

牛車に乗り、池を船で渡り、伝統的な暮らしを営む一般ご家庭のお家を目指すことに。そこへ続く道中は静かな草原と湿地が広がる。牛たちの側には、白い羽のアマサギたちの群れ。アマサギは牛が草を食べたり歩いたりする時に地面から飛び出す虫を食べている。牛にとっては体についた寄生虫を食べてくれる有難い存在だ。

牛車に揺れる。道はヌカルみ、足元は重たそう。それでも牛車はしっかりと進んでいく。ごめんね、という気持ちもありつつ、立派なコブと力強いパワーに驚く。本当に逞しく美しい。

道中で見かけた野良犬。岩上から景色を眺めるその姿から、
多分山犬モロ様の生まれ変わりだと思う。

池に到着。蓮の葉が静寂とした水面に点在し、風景全体が穏やかな空気に包まれている。2つのボートを組み合わせた小さな船で水面を進んでいくと、しっとりとした空気が肺を満たし、深呼吸が自然と心地よい。しばらくすると、小雨が降ってきた。案内人は浮かんでる大きな蓮の葉を掬い上げ、手早く帽子を作ってくれた。驚くほどに撥水性が良いから全く濡れていないし、雨粒で濡れることもない。自然と過ごしてきた知恵が見えた。

浮かんでた蓮の葉
爪楊枝のようなものを刺して簡単な帽子を作ってくれた
完成
野鳥が沢山。空気も気持ちが良い。

そうして一般家庭のお家へ。

到着するとアッチ(親しみを込めてお母さん・おばさんの意)はお花で迎えてくれた。アッチの服と同系色でとても可愛い。

お米を精米する様子。
お花で歓迎してくれた。

アッチはシーギリヤ付近の昔ながらのお家でほぼ自給自足の伝統的な暮らしをしている。米を作り、野菜を育て、寝泊まりは、隣にあるツリーハウスで過ごしているらしい。野生の象が多く生息しているため、高床式でないと危険だそうだ。周囲のお家もそのような構造だ。

懐中電灯を持ったお子さん。何処かからか威嚇射撃の発砲音が鳴った直後の写真で、
「近くに象さんが現れたから見に行こう」と伝えてくれてる時の様子。


伝統的な家庭料理

今回は、伝統的な定番料理「ヒラパ(※名前の記憶が怪しい)」と「サンバル」を作ってくれるらしい。

はじめにアッチは、ヤシの実の殻が積まれた玄関前で地面に固定された道具を使い、ヤシの実を破り、その中のココナッツを専用の大きなナイフで切ってくれた。
ココナッツドリンクは頂いた。次に白い実を専用の道具で削っていく作業。
挑戦はしたが、アッチの速度と全く違った。
ちなみにお子さんの好物みたい。
この削ったココナッツに、シコクビエ(ミレット[豆])粉と少量の塩、そして水を混ぜて生地を薄い平らな円形に作っていく。これをバナナの葉に包んで数分蒸す。
蒸している時間を使って「サンバル」を作っていく。サンバルは、トマト、玉ねぎ、唐辛子をブレンダーし、そこに塩とココナッツ粉を混ぜる。
仕上げにはライムを絞って完成だ。
このヒラパとサンバルを一緒に食べるのが定番で、実際食べるととっても美味しい。Lasai!を連呼しながら食べるのを喜んでくれて、更に沢山くれた。本当に幸せだった。
バナナの葉で作る屋根。少しずつ上に重ねていくらひい。そして数年に一度変えるらしい。
帰りはトゥクトゥク。

#スリランカ #旅行 #一般家庭 #伝統的な暮らし

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