
一期一会
10月に車検が来る。
今のはもう10年以上乗っている車、そろそろタイヤを交換しなくてはいけない状態でもあり、今年の初めから買い替えを考えていた。
次に買い替えるときは、あの車にしたいという希望があった。
ここ2年ほど、時折街で見かけることがあり、あのメーカーがこんなタイプも出していたんだ!と知った。そのフォルム、色がとても素敵だったので次はアレだ!と心ひそかに思っていた。
ところが、今年に入り少し調べてみると昨年で生産終了してしまったらしい。ということは、新車は手に入らない・・・。仕方なく、違う欧州車を検討し始めた。それも悪くないかなと思い出し、そのメーカーの車に乗っている友達に意見を聞いてみたところ、あまりオススメはしないという。輸入車は故障の頻度、燃費、もろもろ考えると同じ値段を国産車のオプションに費やした方が良いとのことだった。
ふむ、一理ある。現実的だわね。
ユーザーの意見は貴重。彼は2台続けてそのメーカーに乗っているし、最初は一目ぼれだったと話していたが、100年の恋も醒める何かがあったのかも知れない。そこまでは聞いていないけど。
そこで、これまでと同じ国産メーカーに試乗してみた。2台続けて乗り、これまでは大きな故障もないし、悪くなかったけれど、今回試乗した車の内装の安っぽさに辟易してしまった。担当の若い男性はとても熱心でいいひとだけど、オプションを付けるとお値段もそれなり。惹きつけられるものがまるでない。
そこで、他には輸入車中心に色々見た。プジョー、シトロエン、MINI、VOLVO、フィアット、アルファロメオ、ついでにスバルも。
国産ではスバルがわりと良かった、かなり頑張ってる感じ。ずっと試乗に付き合ってくれる友達夫婦のご主人は、国産ならスバルを買うと断言していた。わかる気がする。
車の性能もさることながら、安全装備や内装の雰囲気、質感も気になるところ。もちろん同じ車種でもグレードによって違う。実は、気に入っていた車は特別仕様車なら今でも入手可能でオプションがてんこ盛りについていて、それはそれは素晴らしかった。ただ、ガラスルーフは私には必要なく、お値段も100万円以上予算オーバーなので選択肢から外れた。
外見の好み、乗り心地、車の信頼性、燃費、安全性能、故障の頻度、そしてもちろんお値段。色々考えると迷ってしまい、普段も自分の車を運転しつつ他の車を観察しながら「このひとは、なぜこの車を選んだのかしら?」と考え込んだりもした。
よくよく考えた末に、やっぱり最初に欲しかった車種の状態の良い中古車を探してもらうという結論に達した。
早速、友達が懇意のディーラーさんに手配してくれて、候補が4台ほど上がってきた。私が希望したカラーのものはお盆明けになるとのことで、まずは第二希望の色のもの、それからカラーは違うけれどおススメの車を見ることに。
そして、出会ってしまった。
希望した色ではなかったので最初はちょっと拝見・・・という気持ちで見たけれど、なかなか良いかも?そしてこの色の質感は好き。当初考えていたグレードより良いものなので、内装や仕様はさらに素敵。
年式も新しく、走行距離は5,000キロ程度、友達は「私なら即買い!」という。(笑)確かに第二希望カラーの車より魅力的。
家族とも相談し、妹の”好きな車に乗ったらいいと思うよ!”という言葉と、欧州車に乗っている彼の”ピンと来る車を選べ!”というアドバイスに後押しされて、決めた。一期一会。あのとき、希望の色ではないからと見なかったら、新しい相棒とは出会えなかった。
先日無事納車されて、ただいま操作などを鋭意習得中。最近の車って賢くて色んな事ができる。覚えられるかしら。(笑)
そして『新しき酒は新しき革袋に』というわけで、新しい相棒に新しいキーケースを用意。新しい相棒の色に合わせて赤にした。青のエピはずいぶん長く使ったので、お休みしてもらうことに。スペアキーを入れておくことにしようかな。
いいなと思ったら応援しよう!
