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ミッション終了のはずが…
金曜日、母の眼の手術が終わった。
2〜3年まえから「複視」という物が二重に見える症状に悩まされ、大学病院を紹介してもらって脳のMRIを撮ったり、色々検査もして診察してもらった結果、脳は関係なく眼の筋肉の衰えによるものと判明。
要は老化により筋肉の収縮が足りなくなっているのが原因なのだが、プリズムレンズという特殊なレンズを使った眼鏡でなんとかギリギリ調整できるレベルということで、手術もなんだか怖いし・・・と眼鏡で対応してきた。
それでもやはり度は進むもの。また眼鏡のプリズムレンズを入れ替えるとして10数万かかり、これが繰り返されるのもバカバカしいのでやっぱり手術をすると母が言い出したのが昨年の秋頃。
かかりつけの近所の眼科から、今度は以前診てもらった大学病院から独立して開業された先生がされているというクリニックを紹介してもらった。
そこでも念の為に提携先の病院へ脳のMRIを撮りに行き、感染症の検査をし、手術日が決まる。
手術はなんと日帰りで40分ほどで済むらしい!え、そんなに短時間で。
大学病院では入院と言ってなかったっけ? これまでは年齢のこともあるのか、あまりオススメな感じでもなかったので、こちらも躊躇してしまっていた。(80代の高齢者に今更・・・と思われていた感は否めない)
でもこのクリニックでは、簡単な手術でおそらく1回で治ります。もし1回でうまくいかなくても2回したら皆さん大丈夫です!と言われたとのこと。できれば1回でお願いしたいが、こちらが思っていたほど大層なものでもないらしい…?とても親切な女医さんで母の抵抗感がなかったのも良かった。
実は、このクリニックへ通院のときは仕事があったりなかなか都合がつかずで母一人で行かせてしまっていた。本人が大丈夫と言うから任せていたのだけど、一人で来られたのですか?と何度も聞かれたらしい。やっぱりそうだよね。。説明も一緒にしっかり聞いておいた方がよかったと思う。
手術日が決まったとき、母が「手術のときは一緒に来てくれる?」と遠慮がちに聞くので「手術のときは私も付き添うから!」と言って、職場にも前もってこの日は休みますと伝えておいた。
そして、1月末日がその手術日だった。
受付の女性が「今日は娘さんも一緒ですね」と声をかけてくださる。
受付での母のやり取りを何気なく観察していて思ったのだが、やはり認知機能が落ちてきている。昨夏に認知症でもMCIでもないと診断はされたけど、年齢なりの衰えは否めない。病院などはやはり付き添っておかないと先生の話すことがきちんと伝わらない可能性が出てくるな…と心密かに思った。
眼の手術自体は順調に終わったが、低血糖になったのか術後に気分が悪いと訴えたらしく、生理食塩水の点滴をしながら車椅子で戻ってきた。母は病院で血圧を測ると急に跳ね上がったりすることがよくある。
今回も何かしら、プレッシャーを抱えていたのかも知れない。低血糖かも知れないからとチョコレートをいただき、備え付けのミネラルウォーターとクッキーを口に入れてから痛み止めも服用してしばらく休み、40分ほどして休憩して少し回復してから帰宅した。
両眼の手術だけど、アイパッチは右眼だけ。まぁ、両眼ともしたら歩けないものね。片眼でももちろん不自由だろう。付き添っておいてよかった。
簡単な手術とはいえ、色々予想外のこともあって、帰宅したら二人ともグッタリ。母はお風呂にも入れないので、歯磨きして早々に寝てしまった。
そして翌日。術後のチェックということで、朝イチでまたクリニックへ。
手術の効果はしっかり現れているようで、これから筋肉を鍛える眼のトレーニングを行いつつ、経過を見て行く。
1週間後に精密検査をしますと言われ、予約をしてミッション終了。
これまで二重にみえていたものがひとつに見えるわ!と母も喜んでいた。
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クリニックの近くに行ってみたかったパン屋さんがあるので訪れると、朝9時半なのに数人並んでいる。それでも大した人数ではないので少し待ってパンをいくつか買い、これまた近くのにしむら珈琲でモーニング。
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やれやれ、やっと終わったね~と帰宅して母と話していた。
それも束の間…。
夜になって「おなかがおかしくない?」と母が言い出した。
私は別に大丈夫だけど?と今日1日ほとんど同じものを食べているので訝しむ。どうやら下しているらしい。
痛み止めとして服用しているロキソニンの副作用かな?と思ったり。
1時間おきにお手洗いに行く母が、「ちょっと見て」というので用を足したあとを見ると水が赤い。え、出血している・・・?
ロキソニンの副作用をもう一度確認すると「消化管出血」というのもあった。ものすごく大量出血というわけでもなさそうなので、様子を見て明朝まだ出血していたら救急外来に行こうと話してとりあえず寝る。
朝6時頃、出血が止まらないので病院へ行きたいと母が言うので、あらかじめ一番近い基幹病院の救急外来へ電話をして症状を伝え、診てもらえるとのことだったので支度をして病院へ向かう。
この時点で、ロキソニンによる出血ではなさそうな気がしていた。
病院へついて問診票を書いたり、熱や血圧を測ったりして20分ほど待ってようやく先生の問診まで辿り着いた。
これまでの経過を説明すると、血液検査をしてからCTを撮りましょうということになった。母は処置室へ連れて行かれ、私は待合室で待機。発熱するひと用とそうでない待合に分かれていたが、ほとんど人はいなくて発熱がないところは寒い!しばらく我慢していたが、人が他に1人しかいないので発熱用のところで勝手に待つことにした。寒いところで待っていたら、風邪引きそうなので。
CTの画像を踏まえて結果から言うと、下行結腸が腫れていてそこから出血しているとのこと。虚血性大腸炎ということになるらしい。
下血?とビックリしてしまうが、様子を見ていたら1〜2週間で治るとのこと。最初はお薬も出ませんと言われたが、結局は整腸剤が出た。
明日か明後日、消化器内科を受診してくださいと言われて帰ってきた。処置室のベッドでまだ休んでいた時に、女性医師と思われるひとが、「6年前に大腸ポリープ切除されてますよね?その後検査はされていますか?こういうことになるので、2〜3年に一度はカメラで検査をお勧めします」と言って、去っていった。
あのひと誰だっけ?もしかして手術してもらった先生…?
看護師さんに電子カルテを確認してもらうとやはりそのようだった。ものすごく感じの悪い先生だったので、オペ後のフォローが終わったら来てなかったんだけど。少しマシな対応になったのかな?(笑)
まぁとにかく、明日も病院へ。
一応、午前中半休予定で仕事のスケジュールをリスケして、上司にも報告しておいた。
いやもう、気が休まることがなくてヘトヘト。ずーっと「あぁ、しんど」とかはぁ…と溜息をついている。
でも、この状況で母1人で病院へ行かせるわけにはいかず、ついて行かないことでもし何かあったら後悔すること必至なのでここが踏ん張りどころ。
病院で緊急連絡先を聞かれたので、妹にも伝えておいた。
一難去ってまた一難。
でもなんとか頑張ろう。おー。
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