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『君が異端だった頃』by 島田雅彦
島田雅彦氏の『君が異端だった頃』読了。
図書館で何の気なしに借りて、読み始めた。
「君」という二人称を使い、作家自らが語った自伝。幼少期から、30代に差し掛かった辺りまでの物語で、4つの章からなる。
東京外国語大学在学中にデビューした作家は、文壇からのはみ出し者であるかのような記述もあるが、読んでいるとむしろ先輩諸氏に可愛がられた印象が強い。文壇バーなどがあった時代があったことを知っていた最後の世代になるんじゃないかしら。
中上健次が亡くなる前、編集者に「島田を守れ。オレが死んだら、誰もあいつを守ってやれない。」と頼んだというエピソードには心を打たれた。
奥付に「フィクションです」と書いてあったけど、ほぼ実話だと思う。
面白かった。この後の話も書いて欲しい。
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