モヤモヤするひとびと
知人に、定期的に「モヤモヤします」とSNS投稿するひとがいる。
話材はそのときにより様々で、つい先日は、電車で高齢者や杖をついたひとに若者が席を譲らないことについて、だった。
確かに、最近席を譲らないひとは多いし、出入り口のど真ん中に突っ立っている若者も散見される。ここにいたら、乗降客に邪魔になると思わないのか?と不思議に思うのだけれど、ぼんやり立っている。なかには、ウーバーイーツ並みのでかいリュックを背負っていたり、足元に置いている猛者も。バカなのか?と思うが、一応よけられるときはよけ、無理な時は「下ります」とぶっきらぼうに告げて通路を空けてもらう。そこまで言ってはじめて、自分が通路をふさいでいることに気づくらしい。
やっぱりバカなんだろうな、うん。
知人の投稿では他の方も、「確かにそういうひとは多いけれど、譲ってもらえませんか?とこちらから声をかけることも必要では?」と返答していた。私も同意見。だって、ヤツらは気づいていないのだ。席を必要としているひとがいますよ、と知らせてあげなきゃ。ヘルプマークもまだまだ認知度は低いし、マタニティマークも気づきにくい。
私も目の前に立っていた若い女性のマタニティマークに気づいて、慌てて席を譲ったことがある。優先座席であるかどうかにかかわらず、席を必要なひとには譲ることを心がけている。
ただ、自分自身も重い荷物を持って疲れ果てているときや、体調の悪い時は、他に必要としているひとがいなければ優先座席に座ることもある。
そのあたりは臨機応変にしたいと思っている。
ヨーロッパなどでは、そもそも優先座席という概念がない。弱者には譲って当たり前というのは宗教観によるものなのか、そのあたりは定かではないが、ローマの地下鉄などでおばあさんが、座っている若者の肩をポンポンと叩き、席を代わってとアピールするのはよくあることだし、若者も心よく譲る。それでいいと思う。
モヤモヤするひとは、きっと他人に期待しすぎなのね。
もしくは、解決策のないことをうだうだ言いたいだけか、そのどちらか。
うん、そうに違いない。