後手にまわると。。
今日、元アイドルグループのリーダーが芸能界引退を発表した。
記者会見も開かず、自分でなにひとつ明らかにせず、ファンもほったらかしというていたらく。
それだけ、追い詰められた結果だと言えよう。
その状況を作ったのはもちろん彼本人で、さらに自分で追い打ちをかけた。
「今後は支障なく芸能活動を行える」
なぜ、こんな文言を盛り込んだのだろう?弁護士による監修はなかったのか? 長年芸能界のトップクラスの人気に浴し、普通の感覚なぞもう持ち合わせていなかったのかも知れない。
出演していたレギュラー番組をすべて失い、CMの放映はなくなり、芸能活動は完全にストップ。
この余計な一言のせいで彼の芸能人としての息の根は止まった。
この件に社員が関与しているとされるフジテレビも、外国人株主であるファンドからの強い要望があって初めて記者会見を開いたが、テレビ局でありながらテレビ中継をせず、メディアを限定したうえで開催し、日弁連のガイドラインによる第三者委員会を設けないと言う呆れた対応のせいでさらに炎上した。
ファンドからは、「はい、オープンにしてやり直し!」と言われてしまった。叱られた幼児みたいだ。
結局は、日弁連のガイドラインに沿う形で調査が行われるらしい。
なぜ、初めからそうしなかったのだろう。
日本は、こうした事柄に関する感覚が非常に甘い。性加害やお酒に関するトラブルはほとんど女性や弱い立場の者が泣き寝入りだ。
今回、外圧がかかったことで少し進展が早かったが、それがなければどうなっていたかわからないと個人的には思う。
お酒に関するトラブルでは大河ドラマの主役も務めた某俳優さんが泥酔して自宅と間違い、隣家に侵入してしまうと言う事件もあった。
それも当初は「一体、何をやってるんだか?」という目で見られていたが、映画の公開が延期になったりビールメーカーのCMこそ契約解除になったものの(これはまぁ仕方ない)、被害者をはじめ周りにきちんとした対応を取ったことから、被害は最小限に済んだ感がある。
初動って大切だよね。
この事件が話題になったときに、でもまぁ昔はお酒飲んで朝まで道で寝てたとか、目が覚めたら溝のなかだったとか、結構破天荒な話はあったよね?とダーリンと話をしたことがあった。なぜこんなに大げさな話になったのか?と考えると、おそらく隣人にふっかけられたのではないかと。相手が有名人だと大げさな話にして賠償金を吊り上げるというひとも一定数いる。
実際に、直接の知り合いから有名人だとわかったら過大な賠償請求をされたと聞いたこともあり、たぶんそういうことじゃない?と話すと、ダーリンはそこに人間性が出るよなぁと苦虫を嚙み潰したような顔をしていた。もちろん、実際にどうだったかはわからないけれど。
大小はあるにせよ、トラブルになったときの初動は大切。
肝に銘じよう。