【学科Ⅰ】実例対策① 高輪ゲートウェイ駅
2020年3月14日に新しく開業されました、『高輪ゲートウェイ駅』について解説していきたいと思います!
設計者は言わずも知れた、建築家・隈研吾ですね。
今後、学科試験の計画にも出されることが予想されると思うので、是非ご参考にして頂けたらと思います。
今日は誰にでもにでもわかりやすく『高輪ゲートウェイ駅』について解説していきたいと思います。
・学科試験勉強中の方
・一級建築士を志している方
・高輪ゲートウェイ駅を見に行く予定の方
は是非読んで下さいね。
高輪ゲートウェイ駅の見どころ①『構造』
高輪ゲートウェイ駅の一番の魅力と言ったら何と言ってもこの大空間でしょう♪
この大空間を可能にしているのが、屋根のトラス構造です。
トラス構造とは三角形の方向に力が伝達することで、バランスを取る構造形式のことです。
力学でも出てきますね。
複数の三角形が繋がっていますね!
高輪ゲートウェイ駅の見どころ②『トイレ』
次にトイレです。
隈研吾建築都市設計事務所の建築は、トイレがとても特徴的なのです!
もちろん今回は男子便所しか紹介出来ませんが、女性の方は是非楽しみに見に行ってみて下さい♪
トイレへのアプローチです。
まっすぐ行くと男子トイレで、右に曲がると女子トイレです。
天井の端っこにスリット状の間接照明がありますね。
この柔らかい光の伸び(実際はもっと柔らかい)がとても重厚感のある贅沢な空間を演出します。
小便器です。奥の窓際に植栽がありますね!
普通の公共のトイレとは違い、若干空間にゆとりがあるのが特徴的です。
流し台です。
鏡面が天井から下がってきています。シンクの中央に何かありますね。
これは甘くて良い匂いをここから出しているんですね♪
流し台は物件ごとにとても特徴的なので是非色んな建築を見に行ってみてください。
高輪ゲートウェイ駅の見どころ③『大和張り』
大和張りとは板を1枚おきにズラして、少し重ねて張る方法のことで、仕上がりは規則的な凸凹になります。
では見ていきましょう。
これが正面から見た大和張りで仕上げられた柱です。
これが斜めから見た大和張りです。
何かお気づきでしょうか?
そうです、正面から見た時とずいぶんと印象が変わっているのです。
これは大和張りの凹凸に陰影が付くことで印象が変わって見えるのです。
ただ単に凹凸を深くするのではなく、
板の小口(側面)を鋭角に仕上げることで、陰影が強く出るように意図しているのです。
大和張りの使い方一つとっても多くの工夫がされていますね!
是非こういったところにも注目して見てみて下さい。
高輪ゲートウェイ駅の見どころ④『ディテール』
最後にディテールです。
一般の人はあまり着目しないであろうディテールを見ていきます。
ディテールとは詳細のことです。
先ほどの大和張りの陰影の話はまさにディテールの話になります。
このディテールをきちんと仕上げることで引き締まった空間になるため、とても重要になります。
まずは、タイル張りに注目してください。
点字ブロックのサイズに合わせてタイルが綺麗に割り付けられていますね♪意外とタイルと点字ブロックが綺麗に揃っている空間は少ないで、すぐに目に付きます。
次にガラス面に注目して下さい。
スラブ(床の躯体)よりも外側に回っていますね。
要はスラブの小口をガラス面で覆っているんですね。
ガラス面をよく注目すると、
グラデーションが付いているんですね!
下から上に向かって透明のガラスになるようになっています。
大和張りの下の方が浮いていますね。
これは入巾木と言って、L字の鋼材で木のボードを支えています。
あくまで、木が前面に出るように工夫しているんですね。
掃除をする際にも傷が付かないで済みますね。
これは一見すると少し奥まったところに扉があるだけのように見えますが、
ここでも大和張りの凹凸が鉄板の上に載るように綺麗に収めているんですね♪
鉄板が勝つ(木の小口を覆う)ように回っています。
このようにとことんディテールに拘っているのです。
まとめ
以上4点の見どころを説明してきましたが、いかがだったでしょうか?
高輪ゲートウェイはすごく色々なところに工夫を凝らしいるのがわかりますね。
この他にも色々と工夫している点や見るべきポイントはたくさんありますが、今回はここまでにしておきます。
さすがにここまで細かいところまで学科試験で問われることはないかと思いますが、出題されたら間違いなく得点したいところですね。
また、一緒に見に行った人にドヤ顔で説明してあげると良いかもしれまんせんね。笑
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?