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FP1級実技|直前ラスパーlog 気になる面接の質問(2024年9月受験用)

前回2024年6月の面接体験記で、とても気になる質問がありました。

2024/6/8に受験し合格されたHikaruさんのPart Iの面接で出た質問です。

追加質問のバーがどんどん上がっていく

この回のPart Iの主要な出題論点は、相続発生後の事業承継税制(特例)の適用と区分所有登記されている場合の小規模宅地等の特例の適用でした。

これら論点へのHikaruさんの回答がほぼ完璧な出来栄えだったためもあると思いますが、追加で面接官の先生が質問した内容が、実に驚きでした。

「今回の事案では3階建てなので話が少し逸れますが」との前置きの後、少しどころの騒ぎではない逸れ方で、

  • マンション評価法の改正の概要、評価水準0.6、評価乖離率の4指数について(これは2024/6/9 PartI の主要論点)

  • 法定相続情報証明制度の概要

  • 相続登記の義務化の概要

  • 相続登記について、相続人の1人が行方不明になってしまった場合の対処法

などが、次々と質問されたのです。

Hikaruさんが、これらの追加質問にもそつなく答えていくので、面接官の先生が「これでもか」とばかりにバーを上げていった結果でしょうか。最後は、行方不明の相続人がいる場合の相続登記はどうするかという、あまりに詳細すぎる論点についての質問でした。

無論、主要な論点の質問が終わった後の追加質問ですから、答えられなかったり、持ち帰ったりしても、採点結果にそれほど影響を与えるものではないと思われます。

面接官の先生の質問事項については、恐らく、主要論点は本部指定の統一したものがあると思われますが、関連質問や追加質問については、受検生の応答状況によっては、面接官の先生の裁量に任されている部分がありそうです。

配点が高い主要論点について、間違いや持ち帰りを繰り返すと合否に影響してきますが、これらの追加質問の出来についてはそれほど心配する必要はないでしょう。

追加質問を受けたということ自体が、主要論点で十分な評価を得られている証拠だと思われます。

相続人が行方不明の場合の相続登記について

ついでなので、上記の最後の質問(相続人の1人が行方不明の場合の相続登記)について解説しておきます。

行方不明の相続人がいる場合、その状態のままでは遺産分割協議ができません。

そこで、家庭裁判所に「不在者財産管理人」の選任申立てをし、選任された財産管理人(弁護士や司法書士など)と他の相続人が遺産分割協議をし、その上で相続登記を行うことになります。

財産管理人は不在者が現れるまでその財産の管理を行います。

例えば、法定相続分での遺産分割を行うと決めた場合は、不在者の法定相続分については、代償金として他の相続人から財産管理人に支払われることになります。

長年行方不明で、もはや現れる可能性がないと判断されれば、以上の方法を取ることになります。

他に、相続登記申請の期限(相続で不動産の取得を知った日から、または遺産分割が成立した日から3年以内)が切れて、過料の10万円が課されるのをとりあえず避けたい場合には

  • 相続登記の期限内に、相続登記ができない正当な理由を法務局に申し出る。

  • 相続登記の期限内に、「相続人申告登記」(令和6年4月1日施行)によって各相続人が法定相続人である旨を申し出て、 相続登記の申請義務を履行しておく。

などの方法を取る選択肢もあります。

▶︎ 前回試験(2024年6月)の直前期に投稿したラスパーlog集①〜④も合わせてチェックしておきましょう。


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(結語)ラスパーより受検生の皆さまへ

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