ロミオの青い空を振り返る
ストーリー根幹のネタバレ含む為、ご注意ください
1.ロミ空との出会い
ロミオの青い空を初めて観たのは高校1年の時だったはず。
ケーブルテレビのキッズステーションを適当につけたらやってて、
確か「本当の宝物」の回だった。
街に来るサーカス見たさに仲間が団結して資金を集めるも、
ミカエルというヘタレキャラのヘマで台無しになる回
(穿った見かただが事実を述べただけだ)
これまで名作劇場を見た事がそもそも無く、アルプスの少女ハイジ系でしょ?としか
認識してなかった(正確にはハイジは名劇ではない)
名劇は子供が見るやつ〜などと何故かちょっと小馬鹿にしてたぐらいだ。
(アニメ自体子供が見るやつという前提はどっかに飛んでってる)
暇だしボケーっと観てたら
ふと色白金髪少女キャラに目が行く。
あれ、何これ可愛い。
2.キッカケはビアンカ嬢
その可愛いと思ったキャラ、あとで知る事になるがロミ空三大ヒロインのビアンカ嬢その人である。
ちなみに、あと二人はアンジェレッタ
アニタ
ビアンカに目が行き、そのあとロミオやその他黒い兄弟
(この時点でダブル主役であるアルフレドは死んでる)のデザインも見てみるとあれ?この絵柄好きかも…と思い始め、気がつくと次の日もロミ空を見ていた。
あっという間に最終回になり(初めて観た回がそもそも最終回の2話前)
ちゃんと見てみたいという想いが強くなり、番組表を見ると流石はケーブルテレビ。
早速1話から再放送しなおしてらっしゃる。
ビアンカ嬢目当てで1話から録画しながら見始めたわけだが、
ここでロミヲタ(ロミオの青い空ファン)の人ならお気づきでしょうが
ビアンカ嬢が出てくるのは終盤、
そんな事つゆ知らず見始めるわけです。
3.1話から観たら完璧にハマった
1話目でいきなり不幸のどん底に叩き落される主人公ロミオ。
容赦なさすぎて若干引きますが、掴みはオッケーです。
1話1話が濃くてこれがまぁ飽きさせないどころかどっぷりロミオワールドに
引きずりこまれちゃう始末。
何気におばさま方(当時お姉様だからもうおばさまでいいよね?)に超絶人気のアルフレドは
4話で初登場なわけですが、
小憎たらしいダンテもこの回が初登場なんですよ。
アルフレドの御威光の前には霞んじゃいますね。
ところで、ロミヲタには有名な話ですがロミオの青い空は
作画外注はたったの2回のみ!
外注した回は絵柄が若干アレになるので外注は避けたいところですよね。
外注はしたくなかったとオフィシャル本のどこかに書いてあったかと思います。
まぁ外注はしゃーないですよ、納期までに間にあわせるためにはそういう選択もせざる得ない時もあります。
ですが、おばさまイチオシのアルフレドメイン回を外注はマズイよ。
外注の絵柄は目が違うんだよ目が!
佐藤先生の絵をちゃんと見て描いてくれよ!
おっとヒートアップしてしまいましたが、作品全体として作画がほぼ崩れることがないロミオは
恵まれてると思います。
話数が少ないからとも言えますが。
話数が少ない影響はバレーボールのせいだとかどうとか言われておりますね。
私はリアルタイムで観てたわけではないのでそこらへんあまり知らんです。
おばさま方がバボちゃんを執拗に嫌うのは、そのせいかもわかりませんね。
さて、話数少ないため、どうでもいい話がほぼなくストーリーから目が離せない
熱い(陰湿な)展開がこれでもかと続きます。
どの作品にもいる、ストーリー早く進めろ!と叫ぶ所謂テンポ厨が唯一突っ込めるのは
人形劇の話ぐらいか?
テオじいさんよ、あんたのことだ。
この回を削り、ビアンカ登場を早めて云々
いや、無駄な話など無い!
ビアンカ推しからしたら、脚本集やカセットにしかないビアンカストーリーをアニメ化して欲しかったとかあるが。
あ、そういえば解説不要かと思ってたけど
ロミオの青い空ってどんな話か書いてませんでしたね。
皆大好きなWikiから引用します。
スイスの小さな村、ソノーニョ村に少年ロミオ11歳が生活していた。 平和に暮らしていたロミオ一家にある日村にやってきた。
人身売買人、死神ルイニの魔の手が襲い掛かる。 ロミオの父ロベルトは、頑なに息子ロミオを売り渡す事を拒み続けるが、遂に病に倒れてしまう。 それを見たロミオは医者を呼んで父を救うため、自分の身を売る事を決意する。 こうして、ロミオは煙突掃除夫として、ミラノの街へ旅立つのであった。旅の途中ロミオは同じく煙突掃除夫になるためミラノに向かう少年アルフレドと出会う。ミラノに着いた後しばらくアルフレドとは分かれ、煙突掃除夫としてつらい日々が続くが、アルフレドと再会を果たし、二人は親友となる。後に他の煙突掃除夫の仲間たちを集め、不良少年ジョバンニ率いる狼団に対抗するため、黒い兄弟という同盟を結成する。
あらすじだけならまぁ原作に近いっ
4.原作との違いとは?
さて、話を戻すと全話観て怒涛の鬱展開と終盤の路線変更とも思われるぐらいの熱い展開で
涙、涙、鼻水、涙、鼻水、ヨダレ、涙…
途中変なのも出ましたが、涙が止まりませんでした。
これはヤバイ!この想いを誰かと共有したい!と思いネットで検索。
今はあるかわからないけどロミ空関係のファンサイト巡りをするわけです。
掲示板とかに感想書いたり、他人の感想やイラスト観て共感したり…と。
ふと目についたのが、「原作も面白いよ」「原作と全然違うよね」という書き込み。
え…なにそれ…聞いてない。
早速、購入!とはならず、学校の図書館に入荷してもらうことに(ハードカバー高いんですもん)
読んだら、違うとかそうじゃなく(違う、違う、そうじゃ、そうじゃなーいー♪)
原作もおもしれーーー!
というオチだった。
そしてあまりの面白さに
結局後日自分でも購入しました。
5.素晴らしき音楽
原作も読んだし、これで他の濃ゆいヲタたちと会話できるぜーー!と思ったらヲタの皆様、
ピアノアレンジがどうとかイメージソングの話してんのwww
ちょww ついてけないwww
いや、音楽が素晴らしいのは観てたらわかる。
でもイメージソングとか知らないわけ。
ハマった当時が再放送だったこともあり、CDは既に売ってないんですよね。
そこで地元の図書館行ったら
まさかほぼ揃ってるという神展開。
(後日、ファン達の熱い想いが届き、CDは再販される もち、購入済)
主題歌「空へ…」「SiSiCiao」は勿論ですが、
挿入歌の「英雄のマーチ」「あなたの話を聞かせて」「Only Truth」もたまらんです。
英雄のマーチは、作中ではアルフレドが作詞(作曲もか)している設定になっており、
仲間たちで合唱するシーンは温まりますね。
そういえばカラオケでロミ空関係の歌を歌うと
空へと英雄のマーチでは映像がちゃんと違っていて、なにこれSUGEEEとなった記憶。
6.関連商品へ
ここいらで1話毎、感想を書いてみようと録画した話を再度観ながらファンサイト巡りもしていると、
ポストカードと脚本集を販売するサイトを見つける。
なんぞ?これなんぞ?
まさかの佐藤先生の絵のポストカードとか、なにこれ買うしかない!
脚本集も当時ですら、買ったところでどうしよう?と思いつつ、気づいたら購入手続きをしていた。
今では新しい脚本集出てるけど私が購入したのは、
青い分厚いやつ、画像でいうと右上のやつ。
新しいほうがキャラ書いてあって羨ましい。
こうなるとDVDもね、欲しくなるんですよ
当時はVHSからDVDに移行し始めてて、
まだまだDVDが高価でした。
DVDのパッケージ絵が、佐藤先生の絵なんです。ずるいです。
これは選択肢でいうと、買うか?それとも購入するか? という二択しかない状態です。
バイト代があてられました。
ちょっと脱線するけど、最近はDVDが低価格で驚く。
フランダースの映画DVD、当時6000円で買ったのに!!
今じゃ中古200円とかww
7. 毎日がロミオ
さて、当時もう毎日ロミオロミオ!でした。
私は、ピアノを一応は弾けるのでロミオメドレーを勝手に作って弾きまくってました。
その後は自サイトにロミオ各話の感想コーナーを作って感想日記をつけたり、
何を血迷ったか、ドット絵をひたすら描いてMIDIうちこんで
ロミ空のRPGも途中まで作ってました(お蔵入り)
ロミ空を観てると、ロミオのそばにいるピッコロというオコジョにも目が行きます。
これまた可愛いんですよね。
オコジョをどうしても飼いたくて、色々調べ、近しいフェレットを飼うことに。
ピッコロみたいに冬になったら白い毛に変わるんだ!と思ってましたが
そんなことありませんでした。
フェレットにはロミオの青い空の次番組「名犬ラッシー」に出てくる
これまた可愛いヒロインであるサンディの名前をとってサンディと名付けました。
フェレット可愛いよフェレット!
さて、またまた脱線したので戻しますが、
ロミ空を観て名劇そのものにも興味を持つようになったわけです。
ロミオの次に観たのは名犬ラッシーでした。
これは別の機会に書こうかと思いますが。
名犬ラッシー、わたしのアンネット、フランダースの犬、ファンタジックチルドレン(これは違う)等を
観ましたよっと。
8.映画化
さて、ロミ熱も冷めぬまま、とある噂を耳にしたんです。
ロミ空が映画化するかも?と。
当時はフランダースの犬、母を訪ねて3千里とリメイク映画が作られており、この次が
ロミ空なんではないか?ともっぱらの噂でした。
ただ、内容が濃いロミオをどうやって2時間も満たない尺にするのか?とファンの間で
議論したものです。
私の中では
ソノーニョ村の冒頭はカット、最初から煙突掃除芙として働いている少年たちを描き
その中でオオカミ団との対立、黒い兄弟結成、アンジェを絡めつつ、
終盤のマルティーニ家騒動も組み込み、アルフレドぐっばいからの立ち直りENDかなと。
うん、2時間はきついか。やはり前編後編にでも…と妄想は膨らんだのですが
母を訪ねて以降の名劇の映画が作られず仕舞い。
妄想だけで終わる!
9.好きだからこそ不満もある
ロミ空は大好きです。が、それ故に不満な部分もやはりあるわけですね。
話数に関しては前述のとおりですが、他の名劇に比べて少ない。
フランダースなんてあの薄い原作本をあんだけ薄く引き伸ばしたんです。
ロミ空は逆です。そもそも原作分厚いんですよ!
それなのにたった33話。
三大ヒロインのアニタなんて、にわかの人には存在すら忘れ去られる様です。
ドラクエ5のビアンカかフローラか?という選択がありますが
ロミ空の場合ビアンカかアンジェレッタか?という流れです。
アニタもいるんですよアニタ!
さて、不満というのは、友情についての描き方ですね。
これは私が男性だからというのもありますが、
ちょっと友情の書き方がはっきりいってホモっぽいです。
タブーかもしれませんが、もう一度言います。
なんかホモっぽいです。
なよなよした感じではなく、もう少しアッサリとした(と言っても軽いわけじゃないよ)
描き方にしてほしかったなと思います。
あとはオープニングとエンディングの映像!
めちゃくちゃ素敵なのは認めます。
でも、ロミ空は名劇屈指の名キャラ揃いの作品なんです。
オープニングにロミオだけしか映らないのは、どうかと思うんですよね。
せめて黒い兄弟を映してほしいですし、昨今のアニメ観たく、
途中でオープニングの映像変えたっていいんじゃないでしょうか。
そしてエンディングのロミオとピッコロの行進。
音楽と合わせているようでズレてるので非常にむずむずします。
そういったところが不満です。
あぁ不満ですとも!
それをひっくるめてロミ空好きですけどね!
他にも語りたいこといろいろあるけど
例えば出る作品を間違えたんじゃないか?お前ベジータだろ?っていう
ジョバンニ
とかさ、アンゼルモというクズキャラ(画像も載せてやらんわ)とかね。
ニキータっていうボーイッシュな女の子キャラもいるんですが
私そんなに好かんので割愛(おい)しまっす。
そんなこんなでだらだらーっと思うままにロミオについて書きましたとも!
スッキリしました。
私とロミ空について語りたいロミヲタたち集まれー(集まるわけないな)
最後に、昨年お亡くなりになった島田先生、ご冥福お祈り申し上げます。
素敵な作品をありがとうございましたっっっ