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【RCS使用】初代4色バレット【炎草水雷】

お久しぶりです。パシャです。

今回は第三回カードラッシュCSにて使用した「炎草水雷バレット」についてデッキ紹介記事を書きます。
「お前予選落ちのくせに書くなよ!」という声が聞こえてきそうですが、結果はともかく、JCSからラッシュCSに向けて諸々煮詰めたデッキなので紹介させてください。

1.環境考察(JCS後~ポケモンGOパック発売)

言うまでもなく、パルキアトップ、ついでミュウVMAXを始めとしたその他のデッキが追随する環境に変わりありませんが、JCS後、ポケモンGOパック発売後の環境の動きは下記の認識でした。

●新アーキタイプ「ターボパルキア」の台頭
→純正の水型、雷型含め全体の1~2割程度のシェアに昇ると予想。

●JCSで優勝したレジギガスデッキのシェア上昇?

→しかし、その後の各種自主大会の結果等を見ても思ったより数は増えず。
ターボパルキアのコオリッポ認知などの影響か。

●ハピナスミルタンクのシェア上昇
→JCSの影響などでシェア上昇予想。

●アルセウス系統デッキのシェア上昇
→JCSでの活躍や直前海外大会でアルセウス+うらこうさくデッキがシェアトップだったこともあり、シェア上昇予想。

●その他非Vテーマの増加
→ポケモンGOパック影響で、メタモン・かがやくリザードン・コイキング・ヤドランなど非Vテーマデッキが以前よりも増える予想。

・・・と言ったものの結局パルキアのシェアがトップなのはあまり変わらず。JCSの時と同じく「パルキアとミュウに勝ち筋のあるデッキ」の中で調整をしていく方向で考えておりました。

ちなみに私はJCSでいわゆる「ゼラオラファイヤー」と言われる雷・悪・闘バレットのデッキタイプを使い、結果としてはパルキアとミュウに敗れ、2-3という不甲斐ない結果に終わりました。

ちなみにJCSの時のリストはこんな感じでした。
直前まで候補デッキがコロコロ変わって細かい枚数調整や対面練習などが
できてなかったなと反省してます。



やっぱり非V主体は厳しいか、と肩を落としているところ、
新弾のカードリストの中でこのアーキタイプに組み込めそうな、救世主と呼べるカードが・・・。

リザードン、やっぱりお前が主人公だ。


終盤1エネ250点???何いってんの???
このカードが発表された日からかがやくリザードン(以下Kリザードン)を組み込んだうらこうさくデッキを考察しました。

Kリザードンの自分の評価は下述の通り。

①相手残サイド3でキバナ起動、相手サイド2から1エネ起動で2ターン、計3ターン250打点で攻撃できる。

②ウィニー系が苦手だったディアルガ・アルセウスジュラルドンのデッキなどに勝ち筋を持てる。

既存のうらこうさくシステムを軸に、「Kリザードン+炎エネ1枚」の2枠で上記の動きを実現できる。

特に①の点が一番の強みと考えたため、今まで相手残サイド3以降で働いてくれたこいつをリストラして戦えるかというポイントから検証を始めました。


悪軸vs炎軸比較


割りとどっちも強いし両方採用する型も試しましたが、対ミュウ、対アルセウス系統などを考えたときに対策となるカードがないか、
そして、序盤殴れる非Vのアタッカーはいないか・・・。

そこで海外の大会の配信などを見て発見したのが・・・

スピアーくん。

日本で言うスターバース発売時の海外環境ではこいつが流行りすぎてミュウVMAXデッキに対策札としてビッグパラソルが入るほどのパワーカードです。
もしかしたら抜けた悪の枠をこいつが埋めてくれるかも・・・?

そう思い、使い始めて諸々調整の末カードラッシュCSで使用したリストがこちらです。

2.デッキ紹介

デッキコード:kbfkFV-ibdl62-vkbFFk

エネルギーの色が第1世代のポケモンのパッケージカラーなのに気づいて「初代色バレット」とか呼んでます。エモいよね。

ちなみに初めてやったポケモンは「青」でした。

<ポケモン 18(たね10)>

【草枠】
●スピアー 2
ご存知、いちげきマスタードから突然飛んでくる虫。そろそろ夏ですね。
強みを記すと、

◎特殊エネデッキ(ミュウVMAX・ヒスイゾロアークVSTAR・ハピナスミルタンク)などへの圧倒的メタ性能。
◎下技が一エネ110点。ベルト込みで草弱点のダークライVSTARやダイケンキVSTARも倒せる。
◎突然出てくる進化ポケモンのため、コオリッポのブロックフェイスを貫通できる。
◎HP130のため、インテレオンのアクアバレットを耐える(超超超重要)。
◎何もない盤面から突然出てくる(めちゃくちゃ強い)。

何故か日本ではあまり流行ってないですが、特殊エネメタ性能を抜きにしても良い性能をしています。
「ミュウやアルセウス系統に回答を持ちたい」
「コオリッポも実はきついからなんとかしたい」
「対非Vデッキ戦で序盤のアタッカーがほしい。できればHPちょい高めの・・・」
この辺の課題にアプローチできる、まさに救世主のようなカードです。

おかげで例えばミュウVMAX対面は
・メロエッタをミルタンクかライコウVでとる
・ミュウVMAXをスピアーでとる
・相手サイド2になったらKリザードン出して手張りボスゲノセクト、
でリーサル

と、かなりプランが楽になりました。
そして、必要パーツも一撃マスタード(ドローソースとして)、ハイパーボール、トレーニングコートと、汎用性の高いカードの採用になるため、使い勝手がかなり良いです。
アルセウスVSTARと組むのが標準ですが、なしでも全然出せます。

また、うらこうさくのインテレオンのアクアバレットを一回耐えるため、削り要員として対パルキア戦で使うこともしばしば。

【雷枠】
●ライコウV 1/ゼラオラ 1
正直この2枚を採用しても対パルキアデッキは不利の認識です。
相手のパルキアVSTARが前に出てくるまでになんとかキバナで必要札を集め、ワンパンする。これを2回繰り返す必要があります。

ライコウVについては、例えば相手がガラルマタドガス(かがくへんかガス)を採用しているデッキに対しては早めに置いて手張りを始め、ライコウVでガラルマタドガスを取る動きが大切です。

ゼラオラはアタッカーとしての役割より逃げエネ0のクッション役としての役割が大きいです。
マスタードを打つ時は必ずこいつを前にしましょう。
(マスタードを打つときの注意点は後述)

【水枠】
●メッソンライン 4-3-2(うらこうさく)/1(クイックシューター)
最初はジメレオン4で始めましたが、現在一般的な枚数構成に落ち着きました。

うらこうさくのインテレオンはずっと1で回していましたが、サイド落ちした時にプラン崩壊しがち&序盤のマスタードでトラッシュした時に山にもう一枚は残しておきたい等の観点から2枚にしました。

クイックシューターの採用も悩みましたが、ポケモンGOパックで収録のヤドラン相手の時にサイド一気取りのプランを通しやすくすることや、どうしてもKリザードンのラストアタックでベルトを用意できないorツールジャマーが貼られてる盤面をケアするために1枚採用しました。

●マナフィ(なみのベール) 1
主に対パルキア戦において、とにかく序盤~ゲームエンドにかけてメッソンラインをげっこうしゅりけんで二枚取りされるとサイドレースで優位に立てない+展開が止まるためほぼ負けが決まります。
どうしてもケアできない場合は、メッソン1ライン+ヤレユータンでトップに次につながるカードを置く、などしゅりけん二枚取りをケアする盤面づくりを心がけましょう。

【炎枠】
●Kリザードン 1
非V界のニューエース。
前述の通り、相手残サイド3から高火力を連発できるアタッカーとしてGファイヤーの代打として参入。
また、今まで打点がなかったディアルガVSTARのデッキに対しても抗うことができるようになったのも地味に大きいです。
早めに炎エネルギーをトラッシュに送り、必要なときに動かせるようにしておきましょう。

【無色枠】
●ヤレユータン 1

色違い派です。


「うらこうさくにヤレユータンを入れる」という発想の元はTord選手が最近の海外大会で使用していたれんげきウーラオスデッキから拝借しました。
配信を見てみると、ジメレオンを戻してマリィを打たれても次の行動が確定する場面などがあり、試したところ感触が良かったので採用に至りました。

主に、マスタードを打つターンにどうしても切りたくないカードがハンドにある(主にスピアー・ともだちてちょう・ふつうのつりざおなど)際に山札に戻す役割です。
一応キバナ→ツインエネルギーからはりたおすもできます。(一回もやったことありませんが)

●ミルタンク 1

僕が現行レギュレーションで一番好きなカードです。ちなみに第四世代の時実機でも使ってました。こう見えてS100あるからね・・・。

採用のきっかけはターボパルキアの流行です。
ミルタンクを前に出すことで、相手にクワガノンVのパラライズボルトを打ちづらくさせる&スターポータルをコオリッポに吐かせる(=げっこうしゅりけんを打ちづらくさせる)ことができます。

また、パルキア戦ではどうしてもパルキア2-パルキア2以外のサイド残り2枚を取るのが難しく、ミルタンクを前にしてメッソン・ジメレオンや、ターボパルキアのミュウをボスで狩りサイド1-1を通す動きを徹底します。

詰ませる目的というよりは「後ろのうらこうさくラインが揃うまでの時間稼ぎ要員」という役割です。JCSで使用した際も感触がよかったので、そのまま採用しました。

<グッズ 23>
●ボール系統 13
クイック4-レベル4-ハイパー2-おこう2-ヘビー1
スピアー軸の良い点は、ハイパーボールを積むことでデッキのボール総数を増やせることにあります。
序盤から終盤にかけてほぼ毎ターンのようにポケモンをサーチする必要があるため、厚めに積んでいますが、ハイパーボールは正直3欲しいところです。

●回収ネット 4
この手のうらこうさくウィニー系統では最大枚数投入が良いと自分は考えます。
入れ替え札として、うらこうさく再利用、(主にミルタンクの)回復、盤面のエネをトラッシュしてキバナ起動、シューター二連打など役割がとても広いです。

●エネルギー転送 2
色が4種あるため、2枚は最低限欲しいところです。
序盤に来た場合は、炎と水は早めに落としておくことを意識します。
(インテレオンのアクアバレット・Kリザードンの起動はキバナが前提になるため)

●ともだちてちょう 1
多分今まで出た大会ほとんどこのカードデッキに入れてるくらい好きなカードです。
相手によって複数回打つサポートが異なるため採用。
ミルタンクで相手の突破ポケモンを狩るプランであればボスの指令を、
相手がセイボリー多投のデッキであればクララを、手札を増やすギミックが多いデッキやLOケアならマリィを戻すなど、重要なカードです。
一試合でマスタードを三回打ったこともあります。
終盤で必要になるサポートが変わってくることもあるため、序・中盤で雑打ちしないよう注意しましょう。

●こだわりベルト 2
少なくとも1枚はKリザードンでVSTARをワンパンするために使います。
あとはスピアーで草弱点VSTARを、ゼラオラでパルキアVSTARをワンパンする際にも必要です。
相手のベンチが埋まっていれば、ミルタンクに貼ることも。

●ふつうのつりざお 1
相手残サイド3でKリザードン起動→倒される→つりざおで戻して手張り起動→倒される→クララでKリザードン起動のプランをとれるように採用しました。
また、マナフィの復旧、セイボリーで泣く泣くメッソンラインをトラッシュした際の復旧、ミルタンクの数の嵩増しなどに使います。

<サポート 9>
●マスタード いちげきのかた 2

ネテロ会長っぽいこのイラスト好き

山札からポケモンをスペシャルサモンする瞬間、とても気持ちいいですよね。
手札を調整して、スピアーを特殊召喚しつつ、5ドローのおまけつき。

マスタードで一点張を狙っていく際に準備する盤面はこんな感じです。

①前を逃げられるポケモンにする (ゼラオラ前だとベスト)
②トレーニングコートを貼る
③トラッシュに草エネルギーを1枚送る(か、前の逃げエネ1のポケモンに草エネを貼る)
④ハイパーボールやクイックボールでハンドを調整して、マスタードを打つ

意識することは、とにかくメッソンを沢山並べること、無理に二ターン目で起動しようと考えない(手札が揃うまではメッソンラインを並べながら適当に博士やマリィでドローする)ことです。

サポートやポケモンはともだちてちょう・ふつうのつりざおで戻せるため、その2枚だけトラッシュさせないようにさるぢえで戻すのが理想、それ以外は雑に切っていいと思います。

対非V戦においても早めにスピアーで殴り始め「非VHP130アタッカー」を押し付ける動きをしていきましょう。

●キバナ 2
カウンターデッキのメインエンジン。ライコウVやゼラオラ、アクアバレットインテレオン、Kリザードン、ミルタンクなどを1ターン起動する際に使います。
試合の際は「この対面ではキバナを何回打つか」を計算しながら随時ともだちてちょうで山札に戻していく動きが重要です。

●ボスの指令 2
もともと1でしたが、ミルタンクを入れるなら2枚が良いと判断しました。
(相手のメッソン・ジメレオンを二回以上とりたい場面や、ミルタンクでサイドを取る動きを押し付けるため)

●博士の研究 1
正直あんまり使うことはないですが、本当に事故ったときに助けてくれる一枚だったので最後まで抜けませんでした。
倒されてからの盤面復旧よりも序盤事故の方が怖いので個人的にはシロナの覇気・シバなどよりも優先度は高いです。

●マリィ 1
主に非Vデッキと戦うことを考えると手札干渉札は一枚は欲しいです。
ツツジとも迷いましたが、後半打ちたいサポートはだいたいキバナかクララであること、序盤事故をとにかくケアしたいこと、手札が5~6枚からマスタードに繋げやすいことなどからマリィを優先しました。

●クララ 1
この半年くらいは本当にこのカードにお世話になってます。
とられたマナフィを戻したり、セイボリーでトラッシュせざるを得なくなったメッソンラインを復旧したり、相手残サイド2からKリザードンを起動するなど、広い活躍をしてくれます。
使えば使うほど難しく、面白いカードだなと感じます。

<スタジアム 2>
●トレーニングコート 2
もともとスタジアムは1枚でしたが、終盤相手の雪道でKリザードンが起動できないリスクへの対処も踏まえ、2枚の採用に。
特に序盤スピアーを通すために一枚使うことも多いので、スタジアムは2~3枚あったほうが良いです。

<エネルギー>
●炎1草3水1雷2 ツイン1
色々試してこの枚数に。炎エネサイド落ちで、Kリザードン起動できなくて負け、とかをケアするなら炎2でもいいです。
ちなみにツイン1あると相手残サイド4からでもKリザードンを飛ばせますが、そこまで焦って投げなくてもよいかなと思ってます。
キバナで他のアタッカーにエネ貼りつつ、ツインエネ持ってきてミルタンクで打点刻む動きが強かったです。
ツインエネについては、クイックシューターインテレオンのたきのぼり用に使うこともしばしばあります。ヤレユータンのはりたおすは60戦くらいやった中で一度も使ってません(涙)

<不採用・いれかえ候補>
・カビゴン(どっすんグースカ)

キバナ+ツインエネでうらこうさくインテレオンをワンパンできる非エク界の準エース。
ただ、再現性が低いので泣く泣く不採用。

・カイ
序盤はもしかしてドローではなく、メッソンラインを並べることが重要では?と思い採用を最後まで悩んだカード。
しかし、ここはどうしてもツインエネを引きたい、エネもアタッカーポケモンも欲しいみたいな場面が結構多かったので博士・マリィ1-1になりました。

・セイボリー
対うらこうさく軸や非Vマッチを鑑みて最後まで採用を検討したカード。ミルタンクを突然出して通す場面ではアンチシナジーなため不採用となりましたが、結構欲しい場面は多かったです。

・ふしぎなアメ
相手が突然インテで殴るならこっちもインテ立てるぞ!と思って試しましたが、採用するならカイ軸にしなきゃ・・・とかうにゃうにゃ悩んで結局抜けました。

・ツールスクラッパー
ジャマー、おまもりを許すな!
土下座してデッキ61枚で許してもらえるなら採用してた一枚です。
アクアバレットやシューターで先に20・40点を相手のパルキアに乗せてなんとかKリザードンでぶっとばしましょう。

・ふうせん
マスタードを通しやすくするカード。あるとかなり楽になります。最初は入ってましたが、なくてもプレイングで補える範疇と感じ、抜きました。

・キャプチャーエネルギー
本当にめちゃくちゃ強くて毎回入れたくなるけど結局抜けちゃうカード・・・


3.第三回カードラッシュCS マッチアップ

1.カビゴンLO 先◯6-0
2.雷バレットジバコイル先◯6-4
3.ハピナスミルタンク先◯6-0
4.ゼラオラウィニー(炎水雷悪) 後×5-6
5.ドガスダークライ 後×1-5(種切れ)
6.ミュウVMAX 後◯6-2

4勝2敗
26位・・・

パルキアがおらん!!!!!
いいデッキは組めたと思いましたが、僕の力不足もあって予選落ちでした。

4.最後に


会社の先輩とこのデッキで遊んでたら、近くに「一点張」というラーメン屋があって
めっちゃ笑いました。チャーハン美味かった。



僕は非Vやコントロール系のデッキがすごく好きで、常に「環境上位に勝てる意識外のデッキ」を作りたいと思っているプレイヤーです。
JCSの反省を踏まえ、パルキアやハピナスミルタンクなども使ってみたり、海外大会の試合を見るようにして、今回のデッキ構築に至りました。あと日頃からマイナーカードにもめちゃくちゃ目を通しています。
2021シーズンはあまり良い結果が残せなかったですが、これからも研究を続け、面白くて強いデッキを作っていきたいなと考えております。

ラッシュCS主催のシャロンさん、対戦してくださった方々、日々こんな変なデッキたちとの練習に付き合ってくれる周りの方々、このnoteを読んでくださってる方々、いつも本当にありがとうございます。

これからも一プレイヤー、一デッキビルダーとして楽しんでいければと思ってますので、どうぞよろしくお願いいたします。

パシャ
Twitter:@pasha_spl


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