こだわった家のコスパは?

おまたせしました「賃貸vs購入」がついに決着

こだわった、カッコいい家に住んだらお金はどーなる?

前回は、賃貸vs購入「賃貸と購入のハイブリッド」

にて、賃貸と購入の合わせ技を比較しましたが、今回は完結編

ちょっとこだわった家の収支はどうなのか

注文住宅としてシミュレーションします

建売が3000万円前後のエリアですと、土地はおおよそ1500万円~2000万円でしょう

建物はハウスメーカーではなく、工務店さんで建築と仮定します

その理由はなぜか、、、、を書いたのですがめちゃくちゃ長くなり、今回の話から脱線しすぎたので次回アップします

で、その値段ですが最低でも2500万円は確保して頂きたい

土地との合計4000万以上+諸費用

まず建物2500万円以上について、豪華なキッチンや、大きなお風呂にするためではなく、家の性能を確保するために最低限かかります

家は性能  ~某工務店~

これは、とあるメーカーさんのキャッチコピーですが、これが本当に大事で
家中の気温差が少なくて、結露も最小限でカビが生えにくく健康になりますし。
日本の家が全て高性能になるのが個人的に「理想」だと思っています

クルマの燃費て気になりません?

じゃあ家の燃費は?

数値が公開されていないので比較しにくいですよね。
家の断熱性能や、気密性能の数値は出ていますが、じゃあその家に住んだら年間の光熱費がいくらか?
性能悪い家とのランニングコストがいくら違うのかが分かりません。
もちろん住む人のライフスタイルで変わるので、公表しにくいのは当然なのですが、目安があればいいのに。っていつも思います。

要するに、ここを気にすることによって、最終的にお得に住めるかも

イメージして頂くために、ひとつ例え話をしますね

お洋服で例えましょうか

古いおばあちゃんちは断熱性能も低く、隙間だらけとしましょう

このおばあちゃんちは、例えるなら真冬の1月にTシャツです

絶望的に寒いですよね

街中では、変な人!って言われるか、1年中Tシャツ短パンの小学生か

これがいわゆる

高断熱でもなく

高気密でもない

という住宅です

これに、高断熱(セーター)と高気密(ウインドブレーカー)を着ると
セーターで体温を保ち、ウインドブレーカーで暖かい体温を外に逃がしにくくなります。

これを家で考えると、エアコンで温めた室内(セーター)の温度を保ち、高気密にすることでスキマ風が入らないようにします(ウインドブレーカー)。

スキマ風が無いと、上がった温度が下がりません。
あるとするなら、帰宅時に玄関ドアを開けて、外気が入る。くらいです。

こうなると暖房費も節約できますし、夏だって外の熱が入ってきにくいのでエアコンの効きもよくなります。

こういった家に住むためには、最低でも家に2500万円はかかります(最近の建築費の高騰でかなりギリギリの予算です)

家の性能が大事な事はお分かり頂けたと思いますので、次は理想性能値どれくらいか?
ということです。
当然、最低気温-5℃のエリアと、最低気温-20℃のエリアでは、求められる性能が違います。
お洋服でも、北海道に旅行するならユニクロのヒートテックにダウンジャケット着ますよね

ですので、まずはご自身のエリアがどのくらいの寒さなのか?を下記リンクから調べましょう
日本に多いのは「6地域」の場合は断熱(Ua値0.6以下)、気密(C値1以下)は最低でも欲しい所です

ZEH(ゼッチ)という国の基準もこれなので、最低でもこの数値を目指しましょう

じぶんの地域は何地域?

地域別 理想の断熱性能 外皮性能レベル別の断熱仕様(6地域) | 外皮性能レベル別断熱仕様例 | グラスウール断熱材・吸音材のマグ・イゾベール(株)グラスウール断熱材を主に使用した場合の、省エネ基準の地域区分「6地域」における外皮平均熱貫流率(https://www.isover.co.jp/support/by-region/6

これを知ることでいわゆる
「新築なのに冬寒い、、、夏暑い、、、」
がある程度防げます

そして、性能が高いと熱が逃げにくいため、エアコンで適温にした家の空気が変わりにくい=エアコンの電気代が安くなります

一般的には家を買うと光熱費が上がります。
空間が広くなるから。と言われていますが、賃貸と同等かそれ以下の光熱費がいいですよね

さらに、カビの原因は結露であり、結露の原因は外との温度差です

窓が結露するのは、窓の断熱性能が低いから。いま販売されているペアガラスならほぼ問題ないかと思います。
私の自宅もリクシルのペアガラス(一部サーモスX、それ以外は通常仕様)ですが、結露はありません。
高いトリプルガラスにすれば窓の結露は「ほぼ」ありません。(そもそも窓が重くなるので、奥様は開閉がたいへん)

但し、注意してほしいのが、冬場の暖房の方法でも変わります。
エアコンの暖房なら湿度が下がるので結露しにくいですが、ガスファンヒーターやストーブ等、「何かを燃やす」暖房は湿度が上がるので結露しやすいです。




ここで前回の比較しますが、今回のような4000万円の家を15年で売る場合、2500万円か高くて2700万円か、、、

新築建売の場合は、3000万円が2000万円で売却できる想定なので、下落率は明らかにマイナス

また、ずっと住む場合、これは前回とかかる経費は同じです
下記参照

https://note.com/paseritarou/n/na4c40168ae45

35年間の修繕費や固定資産税、金利などですが前回より借入額が1000万円増えているため、追加の金利約150万円を考えると
トータルコストは4000万円+修繕費560万円+固定資産税400万円+金利590万円

合計5,550万円!

新築建売はトータルコストが4,400万円なので、その差は1,150万円です。

ここから余談ですが、建売に比べてこちらは光熱費が安いです。
月平均3,000円の差が出ると年間で36,000円
35年で126万の差です。
当然、家の劣化によって断熱、気密性能は低下します。それを加味してもそれくらいかと感じます

あくまでシミュレーションなので誤差はあると思いますが、この差額で年中気温差が少なくて、壁紙やキッチンなど自分で選べて、自分たちの想いが詰まった家に住める。
差額は約1,000万円なので、35年を月割りすると24,000円程の差
これを高いと取るか、安いと取るかは人それぞれですが、この良し悪しを踏まえて自分たちに合う家を選んでください


日本にもっといい家が増えて、中古住宅の質も上がって、そうすると売る時の金額も上がって、買う人もお値打ちにランニングコストが安い家に住めて、、、

こんないいサイクルで不動産が循環していくといいなと、先日リノベーション部門の同志と熱い討論してました

その内容は、賃貸でも、建売でも、注文住宅でも、どれを選んでも正解だと思います

でも、自分に合わない選択をしてしまうから「失敗」してしまう訳で。。。
適正なアドバイスが出来る、不動産営業が少なすぎる今の不動産業界が本当に嫌いです

売れればいい。
会社の数字のため。
嫌いです。

お客さんに、本当に合うものを提案するのがプロであって、お金を頂く資格があると感じます
自分たちが売りたい物を売る不動産での失敗は時間が経たないとわからないんです
すぐわかる失敗なんて、普通の人なら買うときに気付きます

多くの人に「失敗」して欲しくない
周りに相談できるプロがいないなら、私を呼んでください

自分に本当に合った不動産はなにか。
「賃貸」なのか、「購入&賃貸」なのか、「性能が高い住宅」なのか
そこから、自分たちの要望に合った土地、建物はなんなのか
どんな土地が自分に合うのか
北向き?南向き?
値段は?

土地だけでも、かなりのわからない単語が出てきます

どんな建築会社がいいのか、ハウスメーカーなのか工務店なのか設計事務所なのか

不動産を探し始めてから、決まるまで長い時間がかかります
その間にとても多くの疑問が出てきます
気になることはどんどん出てきます
いつでも連絡ください
いつでも相談に乗ります
話聞きます
第3者の立場で相談に乗ってくれるプロがいるのは心の支えになると思います
失敗のリスクを減らしてください

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