【移住の不安、どう解消する?】 スクラムで解決しよう!
※2019年春の移住に向けて書いていたブログからの転載記事です。
移住について進めようとした当初、
住むところどうする?→保育園どうする?→わたしの仕事はどうなる?→免許いつとる?→住むところ…
という風に無限ループに陥ってしまい、何から手を付ければいいのかわからなくなってしまいました。Trelloにタスクを書き出してみるも、カードが増えるばかり。
また、決断後に移住の現実味が帯びてきてものすごい不安に襲われました。その度に、旦那さんと”なんで移住するんだっけ?”と決めた時の気持ちを思い出したり、話し合ったり…
何度も繰り返しているうちに、これってスクラムで解決できるのでは?と思い立ち、使えそうな手法をいくつかチョイスして実践してみました。
(スクラムとは、ソフトウェア開発の現場で用いられるチームで開発するためのフレームワークのことです。)
インセプションデッキ
我々はなぜここにいるのか?
不安になった時、迷ったときにいつでも立ち返れる、これを見れば安心できるというような指針が欲しい。 そこでまずはインセプションデッキを行うことに。インセプションデッキとはプロジェクト開始前に行う、プロジェクトの進むべき方向を共有するためのいくつかの質問のことです。その中から「我々はなぜいここにいるのか?」をピックアップしてみました。
この質問ではプロジェクトで絶対に達成しないといけないこと=ミッションを明らかにします。
ふたりでそれぞれ”なぜ移住するのか?”についてTrelloに書いていって、せーので保存して確認。Trelloは保存するまでは公開されないので、それを利用して相手の意見に引きずられないようにしました。
すると、これまで何度も話し合ってきたはずだったのに”あー、こう思ってるのか”ということが出てきました。やっぱり、お互いの考えや気持ちを可視化してすり合わせるにはこういう作業をやってみないとわからないんだなぁと実感。
今回は製品に対してではなく、家族のあり方、生き方に関わるものだったからプロジェクトの根幹の理由を探し出すのは難しかったです。
お互いが出した理由の中から一番大事なものを抜き出して、わたしたちはこういうことを目指しているよね、というスローガン的なものを作りました。
夜も眠れなくなるような問題は何だろう?
この質問ではプロジェクトで起こりうる問題について考え、リスクが埋もれてしまわないように見える化します。
これの怖いところは、プロジェクトは失敗しても死ぬことはないだろうけど、移住に失敗するって結構死活問題なこと^^;失敗した時のことなんて、考えたくないよね…ってなりました。
でも、不安に思っていること明らかにしておくことは必要そうだったので、お互い今現在心配していることを出し合ってみた。
心配事を書き出して可視化してみると、なるほどこういう不安があるのねということがわかって逆に安心できるというメリットがありました。
プロジェクト名
移住の目的がハッキリとしてきたところで、プロジェクト名も考えてみた。先に決めてもよかったけど、何を大事にしているのか?を決めてからの方がプロジェクト名も出しやすいかなと。目的が明確になるとそれに絡んだ名前を付けやすくなるから、この順番はよかった。
「我々はなぜここにいるのか?」と同じくTrelloのコメントに書き溜めて、せーので保存して見せ合いました。その中から決定したプロジェクト名をTrelloのボード名にして、そのボード内でタスク管理を行っています。
プロジェクト名は別につけなくてもいいのですが、あった方が「あのプロジェクトの進捗どうよ?」とかできて、より楽しいですw
スプリント
スクラムではスプリントという期間に区切ってプロジェクトを回していきます。それにならい、我が家では1週間でスプリントを回すことにしました。
まずは、TrelloにPBI(プロダクトバックログ)、SBI(スプリントバックログ)、Doing、Doneのリストを追加しておきます。(リストの名前はわかりやすければ何でもいいです)
PBIリストには思いつく限りのタスクを追加します。
各タスクには「引っ越し」「仕事」「保育園」などラベルを付けたり、メンバーをアサインしたりしてだれがどの項目を担当しているのかもわかりやすくしておきました。
↑こんな感じでボード運用してました。必要に応じてリストも追加
1スプリントの中で以下の作業を行い、スプリントを繰り返します。
1. 作業したタスクについて振り返り
2. 完了したものはDoneリストに移す
3. 必要であれば振り返ったタスクから発生する新しいタスクをPBIに追加
4. PBIリストから次のスプリントで作業するタスクをSBIに移動
5. 着手したタスクはDoingに移動し、適宜コメントなど追加していく
我が家は大体週末にタスクの見直しをして、次のスプリントに向けて計画を練るという感じでやっていました。
まとめ
この方法をとってからも不安に襲われることはありましたが、最初に話し合った「我々はなぜここにいるのか?」を読み返すことで目的を思い出せるようになったので安心に変わりました。不安や、これでいいのか?と思ったときに立ち返れる場所があるというのは、非常に心強いです。
タスク管理も、ちょっと先のタスクは忘れやすかったのですがPBIにタスクを放り込んでおくことで忘れずに済んでいます。移住に向けてやることがありすぎる!と思っていましたが、1週間でできることは限られているし、1つ1つ落ち着いてこなしていくことでタスクの山もだいぶ消化できて来ました。
スクラムってエンジニアの仕事で使うものというイメージが強いですが、家庭内スクラムはエンジニア、非エンジニア関係なく使えると思うので移住後も採用していきたいなと思っています。
つらつらと書いていたらものすごい長文になってしまいましたが、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
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