『音楽おつまみ』の会①
はじめに
僕の父親と母親は夜のクラブで出会ってそこから仲良くなりました。で、俺が産まれたってわけ。ということなので、父母ともにテクノという音楽ジャンルが好きなので僕も必然として、好きになりました。胎内にいる頃から聞いていたわけですから、遺伝子に組み込まれているのかもしれません。
かといって、僕自身テクノ博士というわけでもないので有名なテクノアーティストのアルバムを一から追っかけて行っています。20年くらいを数日で体感できるというのは素晴らしいですね。
テクノに限らず好きな曲はたくさんあります。前書いたやつではほぼサカナクションの話になってしまったので今回は好きな音楽を少しづつつまんで書こうと思います。
記事の一番上の画像はケミカルブラザーズの来日ライブの時のやつです。
すごかった。次来日いつ来るかは分かりませんが他のテクノアーティストのライブもじゃんじゃん行ってみたいです。酒が飲めるようになりたい。そうすればアリーナに行けたんだ。20歳になった時の一つの楽しみです。
1.The Chemical Brothers 「Snow」
2010年リリースの「Futher」というアルバムの一曲目です。Snowというタイトル通り、雪が降っている情景を思わせます。いわゆるダンステクノではなく目を瞑ってゆっくり聞くような曲です。ただ少しづつ荘厳になっていく様はかっこいいです。この曲を初めて聞いたときも珍しく東京で雪が降っていたのでそれも相まって印象深い曲です。
2.Squarepusure 「Iambic 9 Poetry」
2004年リリースの「ultratvisitor」というアルバムに収録されている曲です。超有名曲だと思います。
Squarepusureのテクノは「ジャズ+テクノ」といった雰囲気があり、ピアノやドラムなんかが多く使われていますが、れっきとしたテクノです。
この曲も最初は朝焼けのような雰囲気からドラムが入ってきて、そのドラムもどんどん激しくなっていき、人が生活を始めて朝の街に人が溢れていくような、そんな雰囲気だなと思いました。かっこいい。
3.ゆらゆら帝国 「美しい」
伝説のロックバンドゆらゆら帝国の最後のアルバム「空洞です」に収録されている曲です。やっぱりこのアルバムの中だと「空洞です」が注目されがちなのですが、この曲も相当いいです。歌詞を一度聞いたときは「?」が浮かぶような独特な世界観と歌詞ですが、読み解いていくとアーティストとしての覚悟や耽美的なものが感じられる一曲です。(MVとアルバム版ではちょっとメロディーが違うかも。僕はアルバム版の方が好きです。)
4.くるり 「TEAM ROCK」
尖りすぎて変な曲選んでるわけではないです。
3枚目のアルバム「TEAM ROCK」の一曲目です。
くるりのアルバムを1、2枚目と続けて聞いていたために、このTEAM ROCKという曲は相当食らいました。今までの曲風を完全に破壊して後ろから刺されたような衝撃です。テクノは割と色々聞きましたが、その中でもかなり独特な匂いを放っています。2分ほどの短い曲ですが気味悪いような感じとかっこよさが内包された妖怪みたいな曲です。ぜひ聞いてほしい。
5.サカナクション 「目が明く藍色」
サカナクションファンなら紹介せざるを得ない。超名曲。
4枚目のアルバム「kikUUiki」に収録されている曲です。
サカナクションの「ボヘミアンラプソディー」とも言われている一曲です。曲の途中で雰囲気がガラッと変わりそれまではロック調だった曲がテンポの速いテクノのように変わりまたロックのようになる。そして、ラスサビでは…人の感動を奪いたい人間ではないので、この曲を初見で聞けることを願っています。なので語りつくしません。歌詞も素晴らしいです。青くて痛い自分から飛び立っていく、けれどその中でも青さを残して、明く藍色になる。
サカナクションのひとつの到達点とも言える曲だと思います。
6.Jamie xx 「All Your Children」
僕もこの方に特別詳しいわけではないのですが、ダンステクノの中でもかなりかっこいいほうだと思いました。2024年リリースの「In Waves」というアルバムの中の一曲です。どうやらこの方、2006年から活動を開始し、2016年にグラミー賞の「ベストダンス/エレクトロニックアルバム賞」にノミネートされているほどの実力の持ち主だそうです。また、「The xx」というバンドでも活動しているそうです。そりゃかっこいいわけだ。
7.Underworld 「Two Months off」
こちらも超有名曲。2002年リリース「A Hundred Days Off」というアルバムに収録されている曲です。4つ打ちの暗いテクノの雰囲気から、キーボードの音が少しづつ大きくなっていきそしてそれが主メロディーになる。けれど
暗いテクノの雰囲気を醸し出していた4つ打ちはビートとして残っている。
僕がテクノを好いている理由はこんな感じで同じメロディーが流れているのにもかかわらず雰囲気が違って聞こえたり、ずっと同じメロディーが使われることで曲にまとまりができていたりするところで、これはオーケストラなんかにも通ずるものがあるんじゃないかと思ってます。過大評価ですかね。
8.サカナクション 「21.1」
まずい、これではまたサカナクションの記事になってしまう。
目が明く藍色と同じく「kikUUiki」に収録されているインストゥルメンタル曲です。収録されているアルバム「kikUUiki」は実際に存在する汽水域をもじり「汽空域」。汽水域というのは海水と淡水の中間の塩分を持つ水であり、これは本来交じり合わないものがまじりあっている状態です。このアルバムも「本来交じり合わないものがまじりあう瞬間」をテーマにしています。そのため、この一曲で和太鼓を使った音があったり、テクノとは交じり合わないはずのギターの音がかき鳴らされていたりと「交じり合わないものが混じっている様子」をサカナクションなりに表現した一曲だと思います。
9.Coldplay 「Up&Up」
七枚目のアルバム「A Head Full of
Dreams」に収録されている曲です。
この曲も最初は暗い感じで始まり、サビで盛り上がる。そういった曲です。こういう曲が好きなのかもしれないないです。歌詞もいわゆる人を元気づけるような曲で海外Mrs.だと思ってます。
そしてこの曲でかっこいいところはMV。MVがとにかくかっこいい。
どうやって撮影したんだ?が一生続きます。見る価値あり。
10.サカナクション 「ミュージック」
許していただきたい。
サカナクションの名曲も名曲、ミュージック。
シングル盤、6枚目のアルバム「sakanaction」に収録されている一曲。
4つ打ちのメロディーから始まり
「流れ流れ 鳥は遠くの岩が懐かしくなるのか 高い声で鳴いた」
という歌詞から始まる。文学的すぎやしないか、山口一郎と言いたくなる。
サビを一度ためて二番に入るのだが二番の歌詞も美しい。一番では空や鳥に注目しており、二番では街の人々である自分を中心として話が広がっていく。特に、
「何も言わない 言わない 部屋の壁に それは寄りかかって だらしない僕を見ているようだ」
という歌詞はアーティストや自己嫌悪に陥ってしまっている人間にはとても共感性が高い歌詞だと思う。
サビ前のトラックも美しい。今までのメロディーをキーを上げて演奏することで雰囲気をガラリと変えながらも曲としてのまとまりができている。かっこよすぎないか?
そしてサビ。
「振り返った季節に立って 思い出せなくてイヤになって 流れ流れてた鳥だって 街で鳴いてたろ 鳴いてたろ」
綺麗すぎる伏線回収。自由に飛んでいたように見えていた鳥だって鳴くこともあるぞ、という一節。
そして最後は
「いつだって僕らを待ってる まだ見えないまま ただ待ってる
だらしなくて弱い僕だって 歌い続けるよ 続けるよ」
聞き手の背中をさすりながらともに立ち上がっていくような終わり方。
死ぬ前に聞きたい曲の五本指には必ず入るだろう。
最後に サブスク・アナログ盤を買おう
ほぼサカナクションでした。ありがとうございました。
取り上げた曲の見出しをクリックすればURLを張り付けてあるので動画に飛べると思います。聴いてみてください。気に入ったらサブスクで聞いたりアナログ盤を買ったりしましょう。 終わり
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