1年遅れの、マリーゴールド
久しぶりに楽しい夜だった。
酔っ払ったカラオケも、終電を逃して泊まる漫喫も。
私の20代はいつも、お酒とカラオケと、楽しい仲間に恵まれていたように思う。
つい先週、女子会に呼んでもらった。
SNSで知り合った友達。
初めて会うけど、めちゃくちゃ気さくで一気に意気投合した。
お酒が飲める女3人。なんてハッピーな組み合わせ。
東京たられば娘状態で、あーでもないこーでもないと笑いあったあと、ノリでカラオケに行った。
ノリでカラオケ、この行動自体いつぶりだろう?
去年まで勤めていた体育会系の会社の接待カラオケが染み付き、私の選曲は昭和寄りで、最近の歌はわからない。
(よく考えたら、初対面の女3人で酔っ払ってカラオケってすごい状態だ)
そんな中、歌ウマな友人がしょっぱなかましてくれたのが、あいみょんの「マリーゴールド」。
酔っ払った頭がスーッとさえて、思わず画面に見入ってしまった。
麦わらの 帽子の君が
揺れたマリーゴールドに似てる
あれは空が まだ青い夏のこと
懐かしいと笑えたあの日の恋
〜引用元:マリーゴールド(作詞作曲 あいみょん)〜
爽やかな歌詞とは裏腹に、実際は酔っ払い女3人がタンバリンたたいて揺れている、ものすごいシュールな絵面。
でも、私の20代はこの光景が普通だった。
バイトや仕事でクタクタのドロドロで、でもそれを乗り越えた仲間たちとノリで打ち上げ行って、ノリでカラオケ行って。
就職で地元を離れて8年。転勤と結婚で3回引越しをした。
海沿いの街、山の中、そして大都会東京と、まったく違う場所での生活だったけど、どの場所でもこうやって、カラオケではしゃげる人と出会えた。
尊いことだ。
マリーゴールドが発売された去年の8月、パワハラで毎日泣いていた私。
自分の無力さを罵られ、逃げたいけど逃げちゃいけない気がして、それでも容赦なく傷つく毎日。
そんな闇から抜け出せたのは、SNSという逃げ場があったこそだ。
今があるのは、あたり前じゃない。
新しい友人の歌声を聴きながら、ほろ酔いの今に心から感謝している。
あれから数日、遅ればせながらハマったマリーゴールドを口ずさみながら、このnoteを書いています。
マリーゴールドの花言葉は、「変わらぬ愛」。
そして「予言」。
この歌が、30代を共に過ごせる仲間ができる、そんな予言だといいな。
そんな風に思いながら、今日は終わりたいと思います。
台風が近づいてますね。
どうか皆様、お気をつけて。