Intersteno2023まとめ

パルキーです。
今年もInterstenoに参加したので、結果や感想、参加者のデータをまとめておこうかと思います。私の成績はともかく、統計情報やキー配列については何かと参考にできると思います。


1. 成績

表1.1. Intersteno2023成績

2. 方針

今年も昨年と同様にMSKLCで各言語ごとのキー配列を作成しました。本番は土日に実施し、1日につき最大2言語としました。今年は参加期間の中に祝日がなかったため、1日は有給休暇を取ることで対応しました。

3. 反省点

3.1. 事前確認漏れ

DEの本番中にWinキーに誤爆し、Windows Lock が作動してしまいました。これによりロック解除、言語設定が日本語に戻ってしまったのでドイツ語をあらためて選択、日本語のまま打ち進めていた分を消す、などの動作をしているうちに20秒前後をロスしてしまいました。対策として次回以降、NoWinKeyを利用しました(もともとNoWinKeyは導入済みだったため、なおさら悔しい)
Winキーで誤爆して発生したのが Windows Lock で本当に助かりました。

3.2. ミスが多い

JP(TRANSL)で8ミス、CZで7ミス、FIで4ミス、PLで4ミス、ESで4ミスしてしまいミスによる減点が多く、さらにESでは改行位置のずれやBSの多さによるタイムロスも非常に多かったです。たまたまノーミスではありましたが、FRも決して安定感があったわけではなく、BSの連打は多数ありました。JP(TRANSL)に至ってはすべてがよくありませんでした。直前に大成功となったENの入力速度に引っ張られ、明らかな速度オーバーからのミスタイプ、課題文章を誤認識、改行位置のずれなどなど、すべての悪い部分が出てしまいました。

4. 来年に向けて

RU、HU、CZなどの苦手言語の練習や、10分課題練習の少ない言語についてはネットから適当な文章を拾ってくるなど、初見対策を強化する必要があると思ってます。JP(TRANSL)も明らかに練習不足があったので初見対策は必須でしょう。

5. 統計情報

今年の参加者やスコアに対する情報をグラフ化しました。

5.1. 国ごとの参加者数

図5.1. 国ごとの参加者数

5.2. 言語ごとの参加者数

図5.2. 言語ごとの参加者数

5.3. 言語ごとの点数分布

図5.3. 言語ごとのスコア分布(全員)
図5.4. 言語ごとのスコア分布(日本人のみ)

5.4. 合計点の分布

図5.5. 合計点ごとの人数(対数)

6. 配列まとめ

今年使った言語ごとのキー配列の一覧です。英語キーボードを使ってるため、日本語キーボードには流用できません。

「印字」はキーボードに印刷された文字です。
「N」はキーをそのまま押したときに入力される文字。ただしDKnはデッドキーを表します。 (nは1, 2, 3…)
「SN」はシフトキーを押しながらキーを押したときに入力される文字です。
「DK1+N」はDK1を押し、その直後にそのまま押したときに入力される文字です。
「DK1+SN」はDK1を押し、その直後にシフトキーを押しながらキーを押したときに入力される文字です。デッドキーが複数ある場合は続けて「DK2+N」、「DK2+SN」、「DK3+N」、「DK3+SN」と続きます。

赤字はその言語の本番には使用されないが、練習に出現するために設定した文字です。一部の赤字の文字には見慣れない、違いが分かりにくい記号があるので、記号名とユニコードを16進数で記載しています。

6.1. チェコ語

表6.1. インテルステノ用CZ拡張配列

6.2. ドイツ語

DK1 → 2 の「”」は RIGHT DOUBLE QUOTATION MARK (U+201d)
DK1 → 3 の「„」は DOUBLE LOW-9 QUOTATION MARK (U+201e)
DK1 → - の「-」は EN DASH (U+2013)

表6.2. インテルステノ用DE拡張配列

6.3. 英語

DK1 → 1 の「“」は LEFT DOUBLE QUOTATION MARK (U+201c)
DK1 → 2 の「”」は RIGHT DOUBLE QUOTATION MARK (U+201d)
DK1 → 4 の「£」は POND SIGN (U+00a3)
DK1 → 5 の「€」は EURO SIGN (U+20ac)
DK1 → 7 の「’」は RIGHT SINGLE QUOTATION MARK (U+2019)
DK1 → 8 の「¬」は NOT SIGN (U+00ac)
DK1 → - の「-」は EN DASH (U+2013)
DK1 → . の「…」は HORIZONTAL ELLIPSIS (U+2026)

表6.3. インテルステノ用EN拡張配列

6.4. スペイン語

表6.4. インテルステノ用ES拡張配列

6.5. フィンランド語

DK1 → 2 の「”」は RIGHT DOUBLE QUOTATION MARK (U+201d)
DK1 → 5 の「€」は EURO SIGN (U+20ac)
DK1 → - の「-」は EN DASH (U+2013)

表6.5. インテルステノ用FI拡張配列

6.6 フランス語 / イタリア語

DK1 → 5 の「€」は EURO SIGN (U+20ac)
DK1 → 7 の「’」は RIGHT SINGLE QUOTATION MARK (U+2019)
DK1 → 8 の「¬」は NOT SIGN (U+00ac)
DK1 → - の「-」は EN DASH (U+2013)
DK1 → . の「…」は HORIZONTAL ELLIPSIS (U+2026)

表6.6. インテルステノ用FR/IT拡張配列

6.7. クロアチア語

DK1 → - の「-」は EN DASH (U+2013)

表6.7. インテルステノ用HR拡張配列

6.8. ハンガリー語

DK1 → 3 の「„」は DOUBLE LOW-9 QUOTATION MARK (U+201e)
DK1 → - の「-」は EN DASH (U+2013)

表6.8. インテルステノ用HU拡張配列

6.9. オランダ語

表6.9. インテルステノ用NL拡張配列

6.10. ポーランド語

表6.10. インテルステノ用PL拡張配列

6.11. ポルトガル語

DK1 → 1 の「“」は LEFT DOUBLE QUOTATION MARK (U+201c)
DK1 → 2 の「”」は RIGHT DOUBLE QUOTATION MARK (U+201d)
DK1 → ) の「°」は DEGREE SIGN (U+00b0)
DK1 → s の「§」は SECTION SIGN (U+00a7)

表6.11. インテルステノ用PT拡張配列

6.12. ルーマニア語

DK1 → 3 の「„」は DOUBLE LOW-9 QUOTATION MARK (U+201e)
DK1 → 7 の「’」は RIGHT SINGLE QUOTATION MARK (U+2019)
DK1 → 0 の「º」は MASCULINE ORDINAL INDICATOR (U+00ba)
DK1 → - の「-」は EN DASH (U+2013)
DK1 → a の「ǎ」は LATIN SMALL LETTER A WITH CARON (U+01ce)
DK1 → A の「Ǎ」は LATIN CAPITAL LETTER A WITH CARON (U+01cd)
DK1 → . の「…」は HORIZONTAL ELLIPSIS (U+2026)
DK1 → / の「½」は VULGAR FRACTION ONE HALF (U+00bd)

表6.12. インテルステノ用RO拡張配列

6.13. ロシア語

DK1 → 1 の「“」は LEFT DOUBLE QUOTATION MARK (U+201c)
DK1 → 2 の「”」は RIGHT DOUBLE QUOTATION MARK (U+201d)
DK1 → - の「-」は EN DASH (U+2013)
DK1 → м の「—」は EM DASH (U+2014)

表6.13. インテルステノ用RU拡張配列

6.14. スロバキア語

DK1 → 1 の「“」は LEFT DOUBLE QUOTATION MARK (U+201c)
DK1 → 2 の「”」は RIGHT DOUBLE QUOTATION MARK (U+201d)
DK1 → 8 の「‘」は LEFT SINGLE QUOTATION MARK (U+2018)
DK1 → 9 の「’」は RIGHT SINGLE QUOTATION MARK (U+2019)
DK1 → - の「-」は EN DASH (U+2013)

表6.14. インテルステノ用SK拡張配列

6.15. トルコ語

表6.15. インテルステノ用TR拡張配列

7. ユニコード一覧

7.1. 標準文字のユニコード

表7.1. 標準文字のユニコード

7.2. ダイアクリティカルマークを含む文字のユニコード

表7.2. ダイアクリティカルマークを含む文字のユニコード

7.3. キリル文字のユニコード

表7.3. キリル文字のユニコード

7.4. その他の記号のユニコード

表7.4. その他の記号のユニコード

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