今から追うひなビタ♪~「今から追っても絶対大丈夫だよっ!」~
はじめに
初めましての方は初めまして。いつもお世話になっていらっしゃる皆さんはいつもお世話になっております。ラインです。
普段アニメや映画見てゴロゴロしてるし、休みの日はもっぱらDJイベントにばかり足を運んでいるどうしようもない人間である私が、唯一聖地である鳥取県倉吉市の白壁土蔵群まで何度か運んでいるコンテンツがあります。
それが、「ひなビタ♪」です。
「ひなビタ♪」と聞くと、「ちくわパフェのあれ?」「音ゲーでたまに聞く」「DJイベントでここなつの曲をよく聞く」「名前だけなら聞いたことがある」と言った感じで名前だけなら何とかわかる!という人も多いのではないでしょうか。
オタクの好きそうなコンテンツが生まれては5年もしないうちには散っていく諸行無常弱肉強食なこの世の中で、さり気に今年で9周年を迎えた「ひなビタ♪」、そんなひなビタ♪がもう少し触れやすい、親しみやすくなればいいと思ってこの記事を書きます。ようはただの自分の好きなコンテンツ語りです。
もしよければ、覗いていってくれたら嬉しいです。ひなビタ♪、面白いよ。
結局ひなビタ♪はどんなコンテンツ?
ひなビタ♪は、株式会社コナミデジタルエンタテインメントが手掛けるWeb連動型の配信企画です。総合プロデューサーは舟木智介氏(通称:TOMOSUKE氏)
物語としては、地方にある商店街の女の子たちが元気のない(お客が少ない、売上が下がってきている)商店街を活性化させようとガールズバンド・日向美ビタースイーツ♪を結成し、日々奮闘していく物語です。
上の物語はただ、設定として用意されているだけでなくストーリーが用意されており、私たちはそんなメインストーリーを読みながら彼女たちが楽曲を作り、成長していく姿を見ることができるようになっています。
ところで、そのストーリーを読むにはどうするのか……というお話ですが、「Facebook」で展開されています。
……Facebookです。あの、Facebookです。
Facebookの件は一度、置いておき、実際にストーリーを読むにあたり他のコンテンツといい意味で違う面白いポイントをいくつか紹介していきます。
おすすめポイント①:日記から始まるストーリー
Facebookを使っている為、登場人物は基本的に日記帳のような形式でこちらに活動報告をしてくれます。口調とかはここでは真似しませんが、大まかにすると
「今日は〇〇の曲をあわせました。難しかったけどどんどん形になってきた。次のライブも頑張るぞ~」
こんな感じの投稿が溢れております。ただ、練習の報告だけでなく日常的な内容から次に作る楽曲のヒントを得たきっかけとなるエピソードを交えながら、時にはシリアスな内容が籠った日記にもなっているため、読者となる私たちは彼女たちの書く断片的な日記の情報からストーリーを想像しながら楽しむことができる形式となっています。
アニメと違い、映像的な情報が基本的にない(たまに画像が投稿されます)、それでいてライトノベルのように〇〇が××したという情報が事細かに記されているわけではなく断片的な情報が散りばめられているため、いわゆる、空白の間に何があったか妄想して楽しむのがこのコンテンツの魅力の一つとなっています。行間を読む的な作業が好きな人にはたまらない内容となっています。
おすすめポイント②:現実とのリンク性
もちろん、Web上でのコンテンツのため、登場する人物や日向美商店街なんかも架空のものなのですが、私たちの住む世界とリンクする部分がいくつかあり、「この子たちは世界のどこかにいるのではないか…?」と少し淡い期待を持ちたくなる現実とのリンクが読んでいて面白いポイントです。
例えばですが
・金曜ロードショ〇でジブ〇をやった日に主人公たちもその映画を見ている
・台風が来た日は主人公たちの地域も台風の被害にあったりする
・主人公たちがCDを出すと宣言すると現実でもCDが出始めるなどなど……
色々な部分で私たちの住む世界とリンクした状態で楽しむことができます。
アニメのように冬アニメなのに唐突に夏の水着回が来たりすることがなく、ただ現実の日付にそって登場人物たちも動く結果になっているので、当時リアルタイムで追った時のリンクする感覚がすごく面白いポイントになっていました。(現在は遡る形になるので、あまり実感がわかなくなっちゃいますが…)
そんなフィクションとも現実とも言え、どちらでもないとも言える完全には説明できない時空の物語という一面を持っています。
おすすめポイント③:社会派な一面と、シリアス性のある作品?
今でもひなビタ♪のファンや声優さんが「ひなビタ♪は現実」というワードを使ったりするので、先ほどのおすすめポイント②と被るのですが、主人公たちが直面する問題に関してもリアリティが高かったり、人間関係のこじれ方も現実性が高く、シリアスな作品としても面白い点です。
例えばですが、物語の全てのきっかけとなる主人公たちが住む商店街に元気がないのは、近隣にできた大型ショッピングセンターにお客が流れしまっているのが一因(ストーリーを読むと他の原因も出てきますが、これも重い)となっていたり、大型商業施設からの提携に関する話が出た際に商店街内で賛成派と反対派の一触即発の空気が生まれてしまったり、まだまだ未熟だった日向美ビタースイーツ♪がとあるライブハウスに出演したときにヤジを飛ばされたり途中で客に帰られたりしてショックを受ける、そもそも主人公たちの家族も裏事情持ちすぎ……等々作中ではこれ以外にも多くの壁にぶつかる主人公たちの姿に胸打たれる展開が待ち受けています。
おすすめポイント④:楽曲が生まれる過程を楽しめる
おすすめポイントの①~③が集約され、ストーリーが進んだ結果、楽曲が完成します。
これはこのコンテンツにおける重要な要素になっており、主人公たちが曲を作るきっかけとなるストーリーがあり、困難にぶち当たりながらも、自身たちの想いを伝えるために曲を作るという流れがメインとなります。
ひなビタ♪はこのように生まれる楽曲にそれぞれのストーリーが用意されており、その背景を知りながら聞くととても面白いコンテンツとなるのが最大級のポイントの一つとなります。(ラブライ〇!なんかでもたまにストーリーに裏付けされた曲が生まれたりするので、こういう展開が好きな人は本当にハマれます)
楽曲自体は各サブスクリプションサービスなどで配信もされていますので、今では手軽に聞けますのでぜひ一度聞いてみてください。
ところで、さっきFacebookって言ったよね
はい、ここまで紹介してきましたが全てのストーリーの元はFacebookにあります。正式には他の要素も絡まるのですが、好きな私が言うのもなんですが、正直遡るのはめんどくさいです。
ですが、そのめんどくささをひっくるめて私はこのコンテンツが好きになりました。
そんなめんどくささを含んでてもコンテンツ自体9年続いているのでこれはもはや本物です。
ただ、そこに入るきっかけが少し大変……なのは重々承知の上なので、手っ取り早い手段として、ポータルサイトにはシーズン3まででなら読みやすい形にまとめられているのでこちらをオススメします。(シーズン3でここなつも登場するので、ここなつから知ったよって人もシーズン3まではぜひ)
ひなビタ♪自体はシーズン6まで現在あるのですが、シーズン4以降はFacebookを遡るか有志のまとめたページなんかもあるのでそこを読んでいく形になります。(なおシーズン4からここなつもFacebookを作るので、ひなビタ♪FacebookとここなつFacebookを行ったり来たりする展開になります)
なので、とりあえずまずはシーズン3まで!読んでほしいな……という気持ちです。
そんなの読むのしんどいよ!という人は引き続き楽曲だけでも聞いてほしいな……という思い……。
ひなビタ♪はいい曲が多いだけでなく、他のコンテンツと比べるとそこまで楽曲の絶対数は多いわけではないにも関わらずジャンルは多彩なことをやってます。
渋谷系ポップス、シューゲイザーチックなロック、メタル、萌え電波曲、アニソンチックなロックetc...
多彩な音楽ジャンルに触れることができるというのもひなビタ♪の面白さなのでまずは曲から聞いてみようって人もぜひ聞いてみてもらいたいです。
楽曲は各サブスクリプションサービスで配信もされているので、触れやすくなっているのでぜひとも……
今から追ってもひなビタ♪は面白いコンテンツです。
後から入ったから、新規のファンなので、とか関係ないです。全部ひっくるめて、絶対大丈夫だよっ!!!
※絶対大丈夫だよっ!はひなビタ♪における魔法の言葉です。作中の要所要所に出るのでストーリーをぜひ読んでみてください。