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療育について

我が家には小学生の長男と幼稚園年少の次男が居ます。
療育に通っていた次男のことについて話をしてきます。

現在、次男は療育へは通っていません。半年に一回小児科で発達の具合を
確認してもらう程度です。
それでも定型発達の子に比べると遅れている感じはあります。

どう遅れているのか、というと……
①何を話しているのかいまいちよく分からない
②先生の指示が分からないことがある
③体の使い方が上手くない

と、いう感じでしょうか。

「まだまだ年少なので……」で済まなくなってくるので、
本人に出来ることはなにかないのか、様子を見ながら
幼稚園と連携して考えている最中です。


この次男、昨年度は市の療育園へ週二回母子登園をしていました。

何で通うことになったのか、
「言葉が出なかったから」
「指さしも出来ないから」
だったのです。

これは長男にも当てはまったのですが、
長男は療育園へ通うことなく、
今はがんばって小学校へ通っています。

なんで次男が……と思ったのですが、
あれよあれよという間に行くことになってました。

園でのことは詳しくはかけませんが、
保育士さんとのカリキュラム(体を使ったもの、歌、手遊びなど)や
身辺自立の訓練(自分のものをしまう、挨拶、返事、排泄、ご飯)と
他の子との交流(おもちゃや遊具の貸し借りなど)がメインでした。

月一度は保育士さんと子供との交流会、言語聴覚士による言語訓練、
作業療法士さんの訪問、音楽療法(冬)、園の行事(クリスマス会など)
も行ってくれていました。

ここから、私と次男の療育園での生活を振り返ります。

入ったのは6月からでした。
まだ、園には10人しか園児もいませんでした。
(平均2歳半~3歳で入園できて、来年年少で保育園か幼稚園に
行く子が療育を受けられる場所でした)

行き始めたころは、親の前でもおとなしく座っていられたのに、
馴れてくると……
・離席する
・棚の中に入り込んで寝転ぶ
・みんなと踊りたくないとごねる
・座っている態度が悪い
・離席して親の後ろに隠れる
など、いろいろやってくれました。

他の子の様子に興味のある子は、我が家の次男のまねをするので、
本当に気が気じゃなくて……

行く度に
「なんで出来ないの?」
「そんなんだから、療育に行くことになったんだよ」
と息子と自分を責めてました。

でも、園の園長先生曰く、
「うんうん、良いよ!」
「好きにさせてあげて!」
「今は私たちに馴れて甘えてるんだよ」
「本人に意志が出てきた証拠だよ」
とのこと。

野生のように動き回っていたり、「やだ!」と意固地になって
動かなかったり……
私は嵐の中で翻弄される木造漁船の気分でした。

こんなことを書いていると、
「療育へ行って何がよかったの?」
と思われると思います。

結論から言うと、
療育へ通ったからといってすぐに成果は出ない!
ですが、
振り返ると、確実に行く前よりは成長している。

そして、親がどうその子と接するのかを学ぶ場所だ。
ということです。

私個人としては、
親じゃない大人(我が家の場合は園の先生方、親御さん)
が関わることで「頼れる大人が他にもいる」という場を
子供が学ぶ場所だったのだと思ってます。

療育のメリットは
①他の人との関わり合いを学ぶ
②親が先生のやり方を見て、どう接して良いのかを知ることができる
③専門家の意見を聞くことが出来る
④療育園での親のつながりができる
(私は月1でつながったお母さんたちと喫茶店へ行ってます)

デメリットは……
私には無かったです。
強いて言えば、行くのが大変だった、くらい。

実のところ、
私は次男を療育へ連れて行きたくありませんでした。
認めたくなかったから、です。
「なんで」「どうして」
そんな言葉が頭の中をずっとよぎってました。
納得できなかった。

だけど、連れて行ったことで、
幼稚園生活にはすんなり溶け込めたし、
トイレ(まだ家の中では外れてない……泣けてくる)も
制服の着脱も出来ている。

でもそれは、療育へ行ったから、なんだろうって思う。
園の先生が「療育で園生活しているから幼稚園での生活に
一番はやく順応した」とおっしゃっていた。
それが療育での結果なんだと思っている。

じゃあ、行かなかったらどうなったのか……
それは私にも分からない。

療育園がどんなところなのか分かっていただけたでしょうか?
今、どうしようか悩んでいるお母さんやお父さんのお役に立てたら
うれしいです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。



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