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宅内リモートデスクトップ環境を作った話

はじめに

どうもぱるちゃんです。
つい最近宅内リモートデスクトップ環境を作りました。
運用を始めて1週間程度ですが、比較的快適なので今回は忘備録を兼ねてこれを記事にしていきたいと思います。
似たようなことを考えた人の参考になれば幸いです。
例によって長めですがお付き合いください。


環境

・デスクトップ
OS:Windows11 pro/CPU:i5-11400/RAM:16GB×2(DDR4 3200MHz)/GPU:GeForce RTX 3060(12GB)
主にVRChat、Unity/Blender用途。それら以外で立ち上げることはほぼない。

・ノートPC(DELL Inspiron15 5515)
OS:Windows11 Home/CPU:Ryzen7 5700U/RAM:16GB×2(DDR4 SO-DIMM 3200MHz)/GPU:Radeon Graphics(APU)
主に日常使い、たまにUnity/Blender(レンダリングを除く)。
デスクトップモードならVRChatも(重い場所以外)問題なく動く。

・27インチ前後のモニターが二枚
・VR機器はMeta Quest2をデスクトップに有線(C to C)で接続

前提と問題点

①筆者は半ミニマリストである(本件に至った一番の要因)
⇒故に基本はデスクトップよりノートPCが好き。VRやレンダリングがなければノートPCだけで生活したいし、物は少なくありたい。
実際VR・レンダリング以外はノートPCで完結しているので普段使いはノートPC。
ゲーミングノートにしたらよいのでは?と言われそうだが運搬その他諸事情で不採用。

②(色々すっ飛ばすと)本環境の最適解はeGPUと思われる
⇒基本はノートPCで事足りている、必要な時だけGPUの力を借りられればよい、という私にとってはノートPC+eGPUが最適解と考えている。
しかしノートPCにThunderbolt端子がない。またeGPU環境を整えようとすると比較的高価。
そして現状のノートPCスペックに不満がないので買い替えるモチベーションは極めて低い。
ということで最適解である可能性は高いが採用を見送り。
eGPUについては下記が参考になるかも。

③UnityプロジェクトファイルをクラウドやNASに置いてPC間で共有するのは難しい
⇒2か月に1回程度出張等で家を空けることがあり、出先で作業することも。
デスクトップ/ノート両PCで作業を行う関係上、どちらでもアクセスできると大変楽なのだが、何故か?クラウドやNASにUnityプロジェクトを置いて作業しようとすると、読み込みが遅くなったりそもそも開けなかったりする(私だけ?)。
そのため作業環境は一つに集約するか、簡単にデータを受け渡せると嬉しい。

④筆者はPC知識がほとんどない
⇒筆者は理系ではあるもののITやCGなどPCを積極的に使う仕事でないこともあり、PCに関する知識はほとんどない。
もしかしたらもっと良い方法があるかもしれない。

導入方法

〇ホスト側PC
設定→システム→リモートデスクトップ→オン
とした後、
〇ゲスト側PC
リモートデスクトップ接続→ホスト側PCのPC名を入力→接続
で完了。
あまりにも簡単なので特に必要ないと思われるが、一応↓に参考になりそうな記事を紹介。
この通りやれば導入できると思われる。

↑記事はだいぶ弊宅と近い構想。

導入に際して購入したもの

・Windows11 Proライセンス
⇒リモートデスクトップのホスト(接続される側、本記事デスクトップ)はProである必要がある。私のPCはHomeだったのでAmazonで購入した。

・ダミープラグ
⇒デスクトップにはモニターを接続しないが、モニターに接続している状態と認識させる必要がある。そこで使用するのがダミープラグ。
私は2個刺してデュアルディスプレイと認識させている。
例えば↓みたいな商品。

導入してよかったこと・微妙だったこと

〇よかったこと

・机の上がすっきりした(一番大事)
⇒上の①で述べたように物が多い環境は好きでないので減らしたい。
リモートデスクトップ先の入力インターフェースは基本ゲストPC(本記事ではノートPC)のものが使用されるため、ホストとゲストで入力インタフェースを共有集約され物が減りすっきり。
机上がすっきりしたことは酒の転倒リスク軽減にも〇。
(注:筆者は飲酒しながらモデリングするのが好き)

クソな図で大変申し訳ないがこんな感じ。

・Windowsのリモートデスクトップはマルチディスプレイに対応している
⇒ウインドウを行き来する必要はあるが、ノートにモニターを一台接続すればノートPCもデスクトップもデュアルディスプレイ環境。
実質的に2画面で4画面操作できる。省スペース。

・データの受け渡しが簡単
⇒ノート・デスクトップ間のデータのやり取りがコピペでできる。便利。

△微妙だったこと

・画質が若干悪い
⇒設定を追い込めていないだけの可能性もあるが、リモートデスクトップ越しに見るデスクトップは若干画質が悪い気がする。
文字やYoutubeで気になることはあまりないが、Unity/Blenderではちょこちょこ気になる場面がある。

・SteamLink、Quest Link、Meta QuestでのVirtual Desktopとぶつかる
⇒リモートデスクトップでつないだ状態で、上記を使用すると接続できなかったりエラーが出たりする。
これは恐らくWindowsのリモートデスクトップへ同時に接続できるセッション数が1であるための問題と思われる。
対策としてはノートPCからのセッションを切断→上記を使用するということになる。
↓を参考にして私はセッションを切断するbatファイルを作った。

おわりに

今回は最近私が導入した宅内リモートデスクトップ環境について色々書いてみました。
デメリットもないわけではないですが、個人としてはそれを超えるメリットがあり導入してよかったなと思ってます。
ちなみにゲストPCをモニターと入力のためだけに使用するのであれば、ゲストのスペックはリモートデスクトップが動くレベルであればOKです。使っていないノートPCをそういった目的に使用するものありかも?
誰かの作業環境改善の参考になれば幸いです。それでは。

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