確かに、わたしたちは相思相愛だった。 〜 THANK YOU HC NORIO SASSA 〜
そのうちお別れの記事を書くことになるだろうとは覚悟してた。
まさかその最初があなたになるなんて。
地区優勝、全体勝率一位。
CSは確かに残念だったけれど、胸を張っていい成績だった。
ベスト5に二人も選ばれて、MVPも選出された。
来シーズン継続しない理由はないと思ってた。青天の霹靂だった。
ファン感のとき、「報われてよかった」と言っていたのが印象的で。
そのときにはもう退任することを決めていたのでしょうね。
試合中は感情をむき出しにして。
試合後は茶目っ気たっぷりに語って。
人の心の機微をよく知る人だったと思います。それを生業にしているはずのわたしも勉強になることがたくさんあったりなんかして。
そして、やさしい人だったと思います。選手について語る言葉はいつもあたたかかった。
ベンチ裏のファンに語りかけたり。
ファンに応援を頑張ってほしいと率直にお願いしたり。
愛さざるを得ない人だったと思う。
愛ってきれいな感情ばかりじゃない。愛しているからこそ、わかりあえないときは苦しい。どうしてもっと若手を使ってくれないの、とか。
でも、その根底には確かに愛があった。
わたしは今シーズンのブレックスしか知らないけれど。
ブレックスのファンとヘッドコーチの関係って最高だなあと思っていた。佐々さんはいつもアウェーに駆けつけるファンのことを愛してくれていたし、ファンも黄色い翼となるべくあらゆる場所へ馳せ参じた。
黄色い翼。
わたしが想像よりもずっと遠征することになったのは、「黄色い翼」になりたかったからだと思う。どこにいようが、ブレックスを愛するファンがいるんだと思ってほしかった。たった一人の新参者でしかないけど、あなたとあなたの率いるチームの背中を押すファンの一人になりたかった。
アウェーなのに黄色の中で試合をするのはさいっこうに気持ちがいいと言ってくれたことがありましたね。わたしも、宇都宮だろうとどこだろうと、好きなチームのために好きなだけ叫べるのはさいっこうに気持ちがよかったです。行ってよかった。
わたしたちファンはヘッドコーチを愛していたし、ヘッドコーチもわたしたちを愛してくれていたと思う。
確かに、わたしたちは相思相愛だった。
だけど、別れは突然訪れるんだなあ。
HCがファン感謝デーのMCを務めるチームってそうそうないと思うんですよ。
的確なツッコミと選手への愛情。
まさかあれが最後だったなんて。
ブレックスというチームを愛してくれてありがとうございました。
初めて好きになったチームのヘッドコーチが佐々さんでよかったと心から思っています。
また会える日を楽しみにしてます。
来シーズンの前に、まずはきたえーるですね。
きたえーる、有明、そしてもちろんリールでも、佐々さんの黄色いタオルをたくさん振り回してこようと思います。