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別れた恋人のことを思い出すみたいな

 本当はまだユニフォームを買うつもりはなかったんですよ。

 トップクラスのにわかファンであるわたしがブレックスのレプリカユニフォームを着るだなんて、ちょっとおこがましいんじゃないかという気持ちがあったのです。ユニフォームを着るということは、そのチームのファンを名乗るようなもの。比江島慎ファンではなく、ブレックスファンを名乗れるようになってから買おうと思っていました。
 だけど、真っ黄色なアリーナを見たら着ない方が失礼かなと思って急遽購入しました。推しのユニフォームって心躍りますね。長らく忘れていたこの感覚を久々に思い出しました。

 そのユニフォームを、タオルと一緒にさっき手洗いしました。
 HIEJIMAと書かれたユニフォーム。お顔とあのポーズが印刷されたタオル。
 丁寧に洗いながら、最近はスワローズのレプユニは洗濯機で洗っちゃってたなあと思い出しました。初めて買った頃は丁寧に手洗いしてたのに。枚数が増えるにつれて、めんどくさくて洗濯機にしてたなあ。

 バスケにハマってからというもの、スワローズのことをよく考えます。

 こんなふうに試合前練習から食い入るように見ていたこともあったな。
 こんなふうに一試合一試合胸をときめかせていたこともあったな。
 まるで別れた恋人との楽しかった思い出を振り返るかのようです。あの頃はあんなに楽しかったのに、どうしたら好きなままでいられたんだろう、みたいな。
 いや、今でもヤクルト好きなんですけどね!?笑

 シーズンシートを買い続けて7年。まあまあ長い時間です。十分頑張ったと思う。
 来年から一旦おやすみしようと思っていて、その方がいいと思ってます。
 だけど、来年から自分の席が神宮にないことを寂しく思う気持ちもあって。

 人間だから、ずっと同じ気持ちじゃいられない。
 歳をとった分体力が落ちて、今まで普通にできたことができなくなったりもする。(実際、酷暑だった今年の夏のナイターは本当にきつかった。試合内容もさることながら体力的にも無理だった)

 推しは推せるときに推せというのが真理なのは、推し側が変わる可能性はもちろん、推すわたし側が変わる可能性も大いにあるからなんだ。

 だから、好きだと思ったときに一番頑張りたい。

 比江島さんのこともヤクルトみたいにぞんざいに扱う日が来たりするのかな。
 それだけの時間を積み重ねられるかな。
 その日を迎えられるのがちょっと楽しみだったりするけど、しばらくはユニもタオルも丁寧に手洗いすると思います。


(J.HARAさん、来年はがんばってください!頼むよ!)
(そうだった、元々バスケW杯はJ.HARAさんの元カノのご主人がいるわ……と思いながら見てたんだった!笑 まさかそこで新しい推しを見つけることになるなんて、人生ってわからないな……)

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