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ふさわしいファン (東地区優勝に寄せて)

 宇都宮ブレックスが東地区優勝を決めました。おめでとうございます!

 地区優勝を決めた千葉ジェッツとの日曜日の試合は幸いにも現地だったので、帰ってからヒーローインタビューと試合後会見を見たのですが、DJニュービルさんが発した言葉。もう、全部が全部最高でした!!!

 史上初の2ヶ月連続月間MVPとなった神ことDJニュービルさんが、こんなにもファンに対して愛を持ってくれていることに胸が熱くなりました。
 通訳の加藤さんはいつも瞬時に素晴らしい訳をしてくださっていますが、DJの思いがびっくりするくらいに大きくて、あたたかくて、愛でいっぱいだから、どうしてもこぼれてしまうことがあります。
 そのままにするにはあまりにも惜しいと思ったので、DJの発言をいくつかピックアップして、わたしなりの逐語訳をしてみたいと思います。よろしければお付き合いください!

(DJはブレックスで一番の早口(※個人の感想)なので、聞き取れているか自信がない箇所もあります。間違っている部分はご指摘いただけたら幸いです、よろしくお願いします!)


 まずは、ヒーローインタビューの最後の部分。
 現地でもTシャツを引っ張って話してるDJの姿は見えたんですけど、まさかわたしたち(※ファン)に向けての発言だったなんて!

ブレックスファンに向けてのメッセージ

「 ブレックスネーション、今シーズンのあなたたちはずっと素晴らしかったし、一緒に戦う一つのチームでした。この地区優勝はみんなのものだよ! 」

"BREXNATION, you've been wonderful all year, that's a team for us to fight together. This championship is for you guys!"

 まず、ブレックスネーションという呼びかけ。それだけでも胸が熱くなるのに、続く言葉はまさに「BREXNATION」の意味、意義そのものじゃないですか。
 選手やコーチ、スタッフを始め、ファンやスポンサー、ブレックスを取り巻くすべてのものが一丸となってチームを後押しするということ。
 BREXNATIONとは何か、その説明をDJが受けているかはわかりません。でも、これほどまでに言葉の意味を深く理解して、そうありたいと思っているファンに向かって「できていたよ」とはっきりと伝えてくれた。
 その上で、自分たちが成し遂げた地区優勝をファンに捧げると言ってくれた。 ファン冥利に尽きるというのはこのことだなと思います。

 「この地区優勝はみんなのものだよ!」と言ってくれたときに、DJが引っ張ったチャンピオンと書かれたTシャツ。
 チャンピオン。なんて最高の響きなんだろう。
 目標はまだ先にあるとはいえ、このTシャツを着るブレックスのみんなを見ることができて幸せだと思いました。

(ちなみに加藤さんは最後の文章を優勝ではなく、チャンピオンシップと訳されていて、わたしも迷ったんですが……DJが地区優勝のTシャツを引っ張りながら発言したことを考えると、これから行われる大会ではなく、地区優勝のことを指している気がするんですよね……その方が嬉しいので、地区優勝を捧げてくれたって思うことにします!笑)



 千葉ジェッツさんとの試合名物、お二人さま会見。3月の6と13ペアも、土曜日の6と18ペアも最高でしたが、この日のWエースも本当に本当に最高で。特に二人がお互いについて語ったところは問答無用でハイライトだったと思います。

Wエースとして

「僕とマコが長時間一緒にプレーできる理由は二人ともエゴがないからだと思います。自分たちの両方がこのリーグでのトッププレイヤーで、お互いに勝ちたいと思っている。彼も僕が助けるためにいると知っているし、彼も自分が勝つためにいてくれている。
これみたいな選手と一緒にベストを尽くせるのは特権だし、これみたいな選手と一緒にプレーする初めてのシーズンで、楽しかったです。ブレックスにきてよかった。」

"I think one of the main reasons that me and Mako, you know, we play a lot together is because that we don't have ego. Both of us have been a big time player in this league, and we just wanna win. He knows I'm here to help, and he's here to help to me win. We just (? trustかと思ったけど違いそう……) each other. It's a privilege to play most out of with a player like this, and so this is my first season to play with a player like this in this league, and it was fun. I'm happy I came to Brex."

 privilege(特権)とDJが言った時、震えました。

 比江島慎は言うまでもなく素晴らしい選手で、ブレックスのエースであり日本代表のエースなのですけれども。それでも、「一緒にプレーできるのは特権」とまで言ってくれるなんて。

 その上で、比江島さんみたいな選手と一緒にプレーできて楽しかった、ブレックスに来てよかったと断言してくれた。

 ブレックスに来てくれてありがとうと、DJに対していつも思っています。観戦日記のたびに書いていた気さえする。
 バースデイソングのときに誰よりもノリノリで楽しそうにしている姿、コートサイドのカメラ持ってるファンへのサービス精神、ダンクを決めたあとにアリーナを煽る姿。どんなときもDJは楽しそうで、きっと宇都宮に来てよかったと思ってくれてるに違いないと、その姿を見るたびに祈るような気持ちでいたのですが。

 「ブレックスに来てよかった」と言ってもらえたのが地区優勝を決めた試合後会見だったこと。わたしたちの大好きなエースと一緒にプレイできたことが楽しくて、ブレックスに来てよかったとこれほどまでにはっきり言ってくれたこと。
 ブレックスに来てよかったと思ってくれてるだけでも本当にうれしいのに、マコさんのことをこんなふうに思ってくれていることを知られて。
 びっくりするくらい嬉しかったです。
 ありがとう、DJ。

(privilegeは「光栄」とする方が話の流れでは自然だとは思うんですけど、「特権」の方がこの言葉の強さが出るかなと思いまして……あえて直訳にしました!)

(ツイッターで速報を出したときは「オールタイムベストプレイヤー」ってちょっと盛っちゃいました、よく聞いたらそこまで言ってなかったwwwあと、Both of usを聴き逃していたので、まこさんのことだけ言ってるふうに訳しちゃったんですけど、「自分たちは」って言ってたのね。自分の実力も自分でちゃんと認めているDJが素敵だなと思います!)

(a player like himじゃなくてthisと言っているので、わざと「これみたいな」と訳しました。DJなりにまこさんをイジってるのかなと思い笑、こういう訳にさせてもらいました!)


セミファイナルのホーム開催決定について

 この質問をYouTubeで見た気がしているのですが……編集されたのか、見返しても見当たらず。
 DJの答えの最後をメモしてあったので、書かせてください。

 "Our fans deserve it."
 僕たちのファンは(セミファイナルのホーム開催を)受け取って然るべきだ。

 deserveは「ふさわしい」と訳されると思うのだけど、この「ふさわしい」には含みがあると思っています。「ふさわしい」かどうかはそれまでの言動で決まる、因果応報である、というニュアンスを含んでいると思ってるんですよね。
 因果応報の話なので、悪い意味にも使われます。悪役が酷い目に遭ったら「ざまあみろ」的な感覚で「You deserve it!」と言うような。
 良くも悪くも日頃の行いの結果としての、ふさわしさ。それがdeserve。

 DJは、ブレックスファンにセミファイナルのホーム開催がふさわしいと思ってくれている。ファンはそれだけのことを今シーズンしてきたと思ってくれている。
 ヒーローインタビューでもそう言ってくれた。
 インスタグラムでもBrexnation大好きと書いてくれた。

 今シーズン初めてバスケットボールを見始めたわたしでも疑う余地がないくらい、DJは素晴らしい選手です。
 そのDJがありがとうと、優勝やホーム開催にふさわしいファンだと、思ってくれていること。うれしさのあまり、恐れ多くすらあります。

 佐々HCの「日本一にふさわしいファン」という言葉も思い出します。
 自分はそのような素晴らしいファンでいられてるかなと思うこともあるけれど、それでも、「わたしはあなたたちのファンです!」と胸を張って言える自分になりたいなと、心から思います。


 去年の秋、ブレックスファンになろうと決めたとき、Twitterのbio欄にこう書きました。

「BREXNATIONになりたい」

 にわかのわたしがおこがましいけど、わたしもBREXNATIONになりたい。「わたしもBREXNATIONです!」と堂々と言えるようなファンになりたい。
 ずっとそんな気持ちでこのシーズンを過ごしてきました。

 ユニフォームを着ることは、ファンを名乗ることは、そのチーム、選手を背負うことだと思ってます。
 だからこそ、日環での開幕戦でユニフォームを買うことを躊躇いました。にわかすぎるわたしがファンを名乗ることに不安があったから。
 でも、買いました。あれだけの黄色の中で、応援するつもりなら買わない方が失礼だと思ったから。
 あの日、ユニフォームを買ったおかげで、早く覚悟が決まったような、ブレックスファンでいるということに肝が据わったような気がします。勇気を出して買ってよかったです。

 そして、先日の日環でBREXNATIONのTシャツとタオルを買いました。買っただけでBREXNATIONになれるとは思っていないけど、それでも、チームを象徴するグッズです。それを手にすることは、誓いのようなものだと思います。
 強さも弱さも全部ひっくるめて、これからもブレックスを大好きでいるという誓い。

 今のわたしなら誓えます。
 10月からの7ヶ月で、本当に宇都宮ブレックスのことを大好きになりました。
 わたしもBREXNATIONなんだと思いたいです。


 レギュラーシーズン、残り2試合。
 大好きなブレックスの試合を見られることに感謝しながら、力いっぱい黄援してきたいと思います。

 GO BREX!!

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