【↓飛び石みたら飛びたくなる人の数】歩行者は障害物のあるコースを歩きたがるぞ
子どもの頃はちょっと歩くと公園があって、ジャングルジムとか埋めたタイヤとか、上り棒とかあったりして、広い公園になると縄ばしごで作られたアスレチックジムとかあったりして、外に出るとよく遊んだりしていた。
いまではそういう遊具が危険だというので、撤去されるようになって、昔ながらの風景がなくなってしまっているらしい。たしかに鉄棒で支えられたジャングルジムは結構高く作られているので、踏み外して落下したら、大けがすることもあるわけで。
あと、くるくる回るジャングルジムみたいなものがあったけど、アレ調べたら、グローブジャングルっていうんだって。つかむジャングルジムって意味合いかな。あと、箱ブランコというのがあって、ゴンドラみたいなブランコなんだけれど、むやみに振りまくるやつがいて一緒に乗っていると怖かった。
しかし、ああいう遊具が近くにあるとなにげに試してみたくなるのはなぜだろう。狩猟時代からの本能がそうさせているのだろうか。
イギリス、ケンブリッジ大学の研究でウォーキングをする人の78%が、飛び石や高い階段があると障害物がある難易度の高いルートを選ぶという調査結果が発表された。
この研究結果は都市部に「アクティブ・ランドスケープ」ルートを設けることで「運動不足のパンデミック」に対処し、健康状態を改善できることを示唆している。
今回の研究では従来のルートでは無く、より困難なルートを選ぶ可能性がどの程度あるのか、また、どのようなデザインの特徴が選択に影響を与えるかを調査した。
研究チームは、約600人のイギリス人を対象に飛び石、バランスビーム(平均台)、高い段差などの様々なルートを写実的な画像で従来の舗装泥と比較するように呼びかけた。
参加者は、難しいルートと従来の舗装路の画像を見せられ、どちらのルートを選ぶかを尋ねられた。研究者らは、水の横断や近道、珍しい彫刻、手すりや他人がいる場合など、様々なシナリオを用意して、励ましたり、落胆させるパラメータテストを行った。
参加者の80%は難易度とデザインの特徴に応じて、少なくとも1つのシナリオで難易度の高いルートを選択した。さらに難易度の高いルートが近道だった場合、選ばれる可能性が10%高くなった。
子どもがバランスビームを試すことに励ましをそれほど必要しないが、大人の一部は恥ずかしさや不安、警戒心、同調圧力があると遠ざかる一方で、大多数はデザイン、安全性、難易度、場所、標識に注意することで難易度のあるルートを選択することを発見した。
ただ歩くだけよりも、平均台でふらふらしたり、飛んだりするのがやっぱり健康にいい影響を与える。
公園のウォーキングエリアにふと見やると飛び石があって、そこへ何気なく歩いてみると、平均台とか縄ばしごとか、上り棒があったりしたらちょっとわくわくする。
最近は遊具の撤去が進んでいるから、そういうの見かけなくなってしまったんだけど。