ケブラーよりも強靱な繊維を大腸菌で作ることが出来たぞ

ケブラー繊維というのは、現在最強の強さを誇る繊維で防弾チョッキにも使われている素材。分子構造が剛直で鎖状の骨格を持っており、高い強度と高い熱性を持っている。

そういう特性を持っているので、救急の現場でも活躍している。燃えにくくて刃物にも強いので、ケブラー繊維のグローブもその手のお店で手に入る。

職業でないと危険な現場に赴くことなどあまりないので、ケブラー繊維の衣類を持つ必要性など、それほど大きくないけれど、こういうものがかっこいいなと感じてしまうので、一品くらいはほしいなと思ってしまう。


セントルイスのワシントン大学のマッケルビー工学部の研究者は、改良を加えた大腸菌を使って、タンパク質であるチチンを合成する方法を開発。

チチンと言うタンパク質はとても大きい。改良された大腸菌が織りなした超高分子ポリマーは2メガダルトンの大きさになる。これは平均的なタンパク質の50倍になる。

このチチンで出来た繊維はとても強靱でケブラー繊維よりも強い。ソフトロボットにつかわれる筋肉や縫合や組織工学などの最適な材料になる可能性があるという。

しかも、安価に大量生産が出来るのでケブラー繊維と一緒にチチン製の衣類や手袋が並ぶことがあるかもしれない。そのときになったら、ベストを一着買ってみようかな。


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