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あなたは、心の成熟度に合った人と結婚しているのです

心の成熟度をあらわす「自己分化」


「心の成熟度」と聞いて、あなたはどんなことを思い浮かべますか?

例えば、ストレスや不安に直面したときでも、自分自身をうまくコントロールして、その場に適切に対処できるということがあります。

これを、家族心理学では、「自己分化」という概念で説明することができます。

自己分化は、家族療法家のボーエンが提唱した概念の一つです。

僕らは、情緒と知性、両方を兼ね備えています。

情緒は、相手の気持ちに寄り添ったり、喜怒哀楽を表現したりする上で必要なものです。

知性は、物事を冷静に客観的に把握したり、論理的に考えをまとめたり表現したりする上で必要なものです。

もともと、僕らはおぎゃーと生まれた頃は感情面のみで、知性や思考は未発達です。心身の発達に伴って、知性が育まれるのです。

それを、感情から「分化」したということで、「自己分化」と呼んでいます。

自己分化度の高さ、低さ


この自己分化度は個人差があります。

自己分化度が高い人は、情緒(感情)と知性(論理)、両方うまく使うことができます。

例えば、夫婦関係で葛藤や問題に直面したときでも、自分の気持ちや考えを冷静に落ち着いて表現したり、パートナーの気持ちや考えを共感的に受け止めることができます。

一方で、自己分化度が低い人は、情緒と知性、どちらか一方に偏っています。

情緒に偏っている人は、相手の気持ちに寄り添ったり、共感的に応じたりすることは得意ですが、状況を客観的に捉えたり、冷静に思考を働かせることは苦手です。

知性に偏っている人は、その逆で、状況を客観的に、冷静に捉えることは得意ですが、相手に共感することは苦手なのです。

同じ自己分化度同士で結婚する


ボーエンは、面白い発見をしました。

それは、自己分化度が高い人は自分を同じように自己分化度が高い人を結婚相手として選択し、自己分化度が低い人は自分と同じように自己分化度が低い人を結婚相手として選ぶということです。

言い換えれば、心理的に成熟した人は成熟した人を選び、心理的に未成熟な人は未成熟な人を選ぶということです。

自己分化度が低いもの同士の夫婦は、以下の3つのパターンがあります。

1.情緒に偏っており、知性をうまく働かせられないカップル

2.知性に偏っており、情緒をうまく働かせられないカップル

3.一方が情緒に偏っており、もう一方が知性に偏っているカップル


1のパターンは、夫婦の葛藤や問題が生じた際には、感情的な対立になる可能性が高くなります。とても冷静な話し合いということにはなりそうもありません。

2のパターンは、夫婦の葛藤や問題の場面では、相手の気持ちに寄り添うことなく、事情も考えずに、杓子定規に白黒つけることになりそうです。

3のパターンは、一方が、感情にまかせて話しをし、一方が、相手の気持ちを考えずに理屈ばかり話しをすることになりそうです。

いずれのパターンも、夫婦のすれ違い、葛藤状態や問題がより大きくなる可能性が高くなります。

もし、あなたが、パートナーの心の未成熟さを嘆いていたとしたら、自分自身も未成熟である可能性が高いということを自覚する必要があります。


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