見出し画像

弾丸高山ツーリング

旅程は別に弾丸ではなくむしろゆるゆるでしたが、出発するまでが強行日程でした。
夜勤→農業バイト→夜勤→峠越え→高山到着という、睡眠時間を極限まで削った強行日程。さらに当日が台風大雨というこの上ないコンディション。

コンビニで買ったあまがっぱは、コートタイプで足元に水が滲みてきます。5軒回ってどこにもズボンタイプのやつがありません。

画像16

仕方なく、サランラップを買いました。
おもむろに足に巻き付けたのです。その姿はひどく滑稽だったことでしょう。その威力たるや、雨をはじき、熱を閉じ込めます。WWⅡ以来の、元祖ラップの使い方をここで取り戻しました。

さらに追い打ちをかけるように、安房峠が通行止め。安房トンネルは125cc以下を締め出します。残された道は、かのブリ街道、野麦峠越えのみ。

画像1

雨が強く降り、暗雲が立ち込め、不安が襲い掛かります。

画像2

見たことのない植物群が増えてきます。

画像3

程よく苔むしていていて、なんだかおいしそう。

画像4

途中、雨と草の臭いに混じって線香のにおいを感じたとき、とうとう此岸を超えてしまったかと思いました。山では不思議なことがよく起こるそうです。

図3

野麦の由来の隈笹もちらほらと。

画像6

もののけがいそうな世界。

画像7

行き方がまるで分らないですが、道からは池?湿原?も見えました。
写真には写らないですが、靄が濛々と立ち込めていました。

画像9

秘境の世界。野麦峠は日本の秘境100選のひとつだそうです。

画像9

雨が止むと秋の気配も感じられました。こんな天気じゃないときに走りたかった。。。

画像10

最終的には首の据わっていないサイドミラーもとうとう取れて、踏んだり蹴ったりでした。なんとか直して進み続けました。
まさか生きて飛騨の地を踏めるとは思いませんでした。(成功率50%と踏んでました。)

写真は完全に取り忘れていましたが、飛騨古川駅について、あたたかい薬草そばを食べました。薬草の街らしく、生まれて初めて薬草を服したのですが、HPが30ほど回復した気がします。

図1

飛騨古川の町並み。

画像12

飛騨牛は一度は食べてみたかった。飛騨という字面からもうおいしい。

図2

ホテルは素泊まり格安プランでしたが、きちんとGOTOが適用されました。もらえると思っていなかったクーポンももらえました。
こんな大サービスされると、今後のツケが気になってしまいます。

図4

高山の町並み。天気も良くて日暮れもきれい。

図5

高山弁クイズで脅威の正答率を記録し、お土産の割りばしをもらいました。
さっそくこの後の居酒屋でとりわけ箸として使いましたが、残りを置いてきてしまったのが悔やまれます。

画像15

台風の置き土産はマジックアワー。

図6

居酒屋では、漬物ステーキやころいも煮などを味わいました。
お通しもおいしくて、箸休めまで出してくれるホスピタリティ。器も楽しい。
なにがしかの魚も美味でした。
こも豆腐ステーキを頼むのを忘れていた…!

画像19

はしごして、日本酒ラインナップの素敵なお店へ。
田酒があってうれしい。

図7

翌日は宮川朝市へ。謎のフルーツや謎の香辛料が楽しい。

画像36

暖色がつよいドライフラワー。奥にはベテランが足を組んで鎮座していました。

図8

食器もかわいいものがおおい。

画像25

職場の人ににているぼうしもありました。

画像37

アホみたいに看板を見上げる

図9

気になった謎景観など。

図10

気になったお店の外観など。

図11

気になった木など。

図12

昼は高級そうなお店でバリューランチをしました。
ほおば味噌もさることながら、味噌汁もおいしい。

画像26

帰りの道は快晴でした。

画像27

峠にありがちな垂れ流れている湧水も、今日は落ち着いて撮影できます。

画像30

野麦峠は途端に道が狭くなります。

画像34

岐阜側は色づき始めています。

画像31

長野側はまだ青々としています。

画像32

アップダウンの折り返しとなるところのヘアピンカーブ

画像33

昨日の景色とはうってかわってしまいました。

画像34

沢もせせらぎ、奥入瀬渓流みたいです。

画像34

秋の四原色。グラデーションがきれいです。

最終的には野麦峠を通って大正解でした。
往路は独り占め(正確には2人で何かやっていた人達がいたので、3人占めでした。台風の日にこんなところで何をしているんでしょうか)した峠道も、復路は賑わいを見せていました。確かに秋のこの景観は一度見ておいた方がいいものでした。

早生のもみじもいろめいて、おちばの匂いをふみしきり、陽やかな木漏れ日感じる贅沢なツーリングと相成りました。



いいなと思ったら応援しよう!