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「ネットメディア」と「ライター・編集」のイメージを更新したいな、というおはなし

 さんざん「インターネットはもはや若くない」ということを語っているParsleyなのではありますが。取材先とか多少なりともメディア環境についてお仕事で関わりのある人からは、「あの記事はよかった」「あの発表会の突っ込んだ質問はよかった」的なことを言われたりするばかりか、「今日もステキなコーデですね!」みたいなことを褒められたりすることもあるのだけど、正直なところ、やはり「ネットメディアって認知度まだまだだな~」と思うし、そもそもネットで書く「ライター」って「ステキか?」という疑問をずっと前から感じていた。

 ちょっと前に、自分の記事が「若い人に読まれていない」ということについて危機感を抱いている、といったことを記した。

 これは多くのネットメディアに共通していると思われるのだけど、テレビ局や新聞社、出版社のように大規模な新卒採用ができる体力があるわけでもない。必然的に若い人はバイトあるいはインターンから入って……という感じになるケースが多いのだけど、「あまりメディアのお仕事に魅力を感じてもらえていないな」というのが実感としてあった。

 実際、年収やステイタスのことを考えれば、新卒でネットメディアに入るよりも、新聞・出版に行った方がいいに決まっているし、ポータルサイトやニュースを扱うテック系の企業に入る方がビジネスとしての経験値を積めるので、キャリアを考えるならそちらを優先した方がいいだろう。

 一方で、前にも指摘したように、ネットメディアの人材が業界内で転職をぐるぐるとしていって、新たなプレイヤーが入ってきにくい状況になっていき、結果として若年層の関心にリーチできなくなっていっているのではないか、といった危機感を持たざるをえない。個人的には10~20代の人の取材をしたり、時折お茶をしたりしつつヒアリングすることを月に数度は設けているのだけど、それが自分の出す記事に反映されているかと言われるとあまり自信がない。だから、やはり「若い血」が不可欠だと思う。

 もっとも、ネットメディアにはテレビ・新聞・雑誌にはない良さというものは当然あって、例えば自分の興味関心のテーマがあって、「書いて伝える」ということが「好き」ならば、比較的早いうちから自分が追いたい対象に取材できてアウトプットまで出来るということだろう。例えば『J-CASTニュース』が"あの”竹中平蔵氏のインタビュー記事を配信しているが、新聞・雑誌社ならば大ベテランでないと任せてもらえないお仕事のように思える。

 私自身は「書いて、伝える」という事が心底から好きだし、だからこそしがみついてでもこのお仕事を続けていこうと思っているのだけど、できることならば、「ネットメディア」やそこでお仕事をしている「ライター・編集」のイメージを変えていきたいな~、なんてことを思ったりするようになった。

 先日、ある飲み会で「未だにドラマになるのは新聞や雑誌の編集部や記者」というお話をしたのだけど、ネットメディアにはネットメディアなりの人間くささというものがあったりもするし、デジタルにはデジタルの「あたたかさ」がある。とはいえ「だってサーバーだって熱くなるでしょ?」と冗談めかしても仕方がないので、もうちょっと「ネットメディアで働く人」のブランディングがあってもいいと思う。

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 私がオフィシャルな場でもワンピ+レギンスというコーデで行ったり、時には横紙やぶりで強引だな、と我ながら感じる取材をしたりするのは、それほどオールドメディアと変わらない見た目や手法をしている人たちとの差別化でもあるし、「フリーダム」にお仕事ができるということを少しでも感じてもらえたなら、という期待をほんのちょっとだけしていたりもしている。

 繰り返しになるけれど、「ものを書くことを仕事にしたい」という人は大手メディアやポータル系に行った方がその後のキャリアを描く上で有利だしそちらをオススメせざるをえない。私自身「いつか日経系のメディアで書きたいな~」とか「単著の話とか来ないかな~」とか未だに思うことがあるし、以前は「いくらネットでいい記事を書き続けていても認められない」「このままだと年収上がらない」などと悩み苦しんで、それもメンタルが潰れる理由のひとつだったりもしたので、強くは「ライター楽しいよ!」と言えないのが難しいところなのだけど(笑)。とはいえ、やはり「書いて、伝える」という事を実感を持って「楽しい」と感じることができるという意味では、読者が「見えづらい」媒体にはない良さもあるように思える。

 いささかとりとめもなくなったけれど。やっぱり自分はこのお仕事が「楽しい」し、その「楽しさ」を伝えることも大事なのではないか、と思うようになりはじめたので、できるだけそういったことも発信していければいいな~とやっていきたいと考えています。まぁ、それも私自身が「好き」だからこそやるのであって、誰から言われていることでもないし、「成果」とかまったく気にしてはいない。それでも。誰かに響いたらいいな~とは思っています。


 

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