ショタラブドールマンガの記事を出した理由&個人的な体験
あるTwitterユーザーが、ショタラブドールを購入してレビュー漫画を投稿。それが元にさまざまな議論がなされていました。最初は同好の士の間での共有といった話が進んでいたが、それが小児愛好への嫌悪、小児性犯罪者を生む懸念とった批判が集中、この段階でユーザーは該当のツイートを削除し、謝罪文を投稿したものの、大人の「社会的責任」といった視点からの批判がnoteに上がり、最終的にはアカウントを削除されるということになりました。
この一件に関して、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科の碓井真史教授と、荻野稔大田区議のお力添えもあって、『ガジェット通信』で記事を出すことができました。両先生には改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
ラブドールに関しては、海外での動きを受けて6月の段階で『change.org』で署名活動があり(参照)、ネットでの注目度が高い案件でもあります。またマイノリティの権利と偏見というトピックは、特にリベラル系のメディアでは積極的に記事を出しているにも関わらず、この一件に関してはどこも取材している気配がありませんでした。また、議論をまとめた『togetter』も閲覧できない状態にされていました。
とりわけ現在のネットを取り巻く環境では、起こった議論が流れがちで、しばらく経つと同じような可燃性の高い投稿がなされて、同じような批判が集中して、同じような議論がしばらく戦わされた後、また忘れられてしまうということが繰り返されています。そういった意味でも、多少のリスクを負ってでも、ここは記事を出しておくべきだろう、というのが個人的な考えでもあり、ネットユーザーに寄り添った発信になると思いました。
自分がこのショタラブドールの記事を出そうと決めたのには、もうひとつ理由があります。それは、自分自身が小学生・中学生・高校生の時に、「強制わいせつ」、あるいは同じような辱めを受けた経験があったからです。
今回の漫画への批判、あるいは嫌悪感の表明について、自分が一番違和感を覚えたのは、「実際に小児の心身を害する可能性があるのは小児ではないのか」という観点がほぼなかったことです。それも割と炎上リスクと隣合わせな記事を出す後押しになりました。
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