真におぞましいのは「匿名」ではなくメディア環境による「圧力」では?というお話
個人的には、東京オリンピック・パラリンピックの開催の是非について、特に意見はないのだけど、競泳の池江璃花子選手のツイートの件に関しては、ネットメディアでお仕事している身として、ざざっと所感を記しておきたいと思う。
自分は気づいていなかったのだけど、この池江選手のツイートに関して、五輪開催派の仕込みを疑う声があった。確かに、ツイートから各メディアに掲載されるまで1~2時間以内に記事が出ているが
「荒れたSNS」に実名も匿名もないというお話
2013年からYahoo!ニュース個人で書かせて頂いていて、たびたびトピックスにも掲載されているのだけど、その度にいろいろな方からお叱りを受けることもしばしばだったり、仮に乗らなくても「関係筋」の顰蹙を買ったりして、その対応に追われてしまうこともよくある。今年に入ってからだと、ラフォーレ原宿の広告が「パクリでは?」という疑惑について記事にした時にプチ炎上したのは地味にめんどくさかった。その時のこ
もっとみる「バズを目指さない」のはなぜか? ここ5年のSNSのあり方の変化でネットメディアに何が起きたのか振り返ってみる
前回、『アフターソーシャルメディア 多すぎる情報といかに付き合うか』の感想を記したのだけど、「この5年でメディアへの意識が大きく変化している」ということについて、特にSNSとの関係について、ネットメディアで売文している身としての実感をメモしておこうと思う。
まず、2010~2015年の段階だと、どこのメディアもPV/UUに加えて、SNS(Twitter・Facebook)とはてなブックマーク