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売文屋の罪と罰

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アンニュイでニヒルなライター稼業の日々を綴ってみる。
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2020年9月の記事一覧

「東京こそが情報過疎」に思ったこと

「東京こそが情報過疎」に思ったこと

 ブログ『ガ島通信』の頃からお世話になっている法政大学社会学部の藤代裕之先生がやってらっしゃるローカルジャーナリズム論、なかなか時間が取れずに参加できなかったのだけど、その場で「東京こそ情報過疎なのではないか?」という話題になったそうなので、思ったことをメモがわりに記しておきたい。

 東京生まれで10~18歳まで埼玉、それ以降も首都圏で生きている自分にとって、地方の社会問題に触れる機会と言われて

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読者の新陳代謝を図らないとメディアもライター・編集も死ぬというお話

読者の新陳代謝を図らないとメディアもライター・編集も死ぬというお話

 ここ最近、お仕事はコンスタントに出来ているのだけど、世の中の事象やコンテンツに「ピンとこない」ことが多くて、「なんとなくスランプ気味だな~」と感じたこともあり、日帰りで鎌倉に行って稲村ヶ崎で海をぼーっと眺めたり極楽寺のあたりを散歩したりしてリフレッシュ。政府が「ワーケーション」なんてことを言い出していて、それ以前から実際に旅先でお仕事をすることがしばしばだったり、ビジネスホテルだと確かに作業が捗

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ショタラブドールマンガの記事を出した理由&個人的な体験

ショタラブドールマンガの記事を出した理由&個人的な体験

 あるTwitterユーザーが、ショタラブドールを購入してレビュー漫画を投稿。それが元にさまざまな議論がなされていました。最初は同好の士の間での共有といった話が進んでいたが、それが小児愛好への嫌悪、小児性犯罪者を生む懸念とった批判が集中、この段階でユーザーは該当のツイートを削除し、謝罪文を投稿したものの、大人の「社会的責任」といった視点からの批判がnoteに上がり、最終的にはアカウントを削除される

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晩夏にかんがえ、ふりかえる。

晩夏にかんがえ、ふりかえる。

 うだるような暑さの日々が続いていた8月をなんとか乗り越えたのはいいものの、天候のせいかなんとなく気分が沈みがちになったので、背に幾何学模様をプリントしたTシャツとスカートを着て近所を散歩してきた。いつの間にかにセミの鳴き声は聞こえなくなったけれど、公園では子どもたちがはしゃいで遊んでいて、湿った風が頬をなでることが感じられて、どんな状況になったとしても、簡単に世界は変わらないしその中でもがいで行

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