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2020年7月の記事一覧
ネットメディアで「マーケティングしすぎる」のは悪手だと思う件
某新聞社出身の某ネットメディア編集長が、「今のマスメディアはデジタルマーケティングと密接不可分」と主張なされているのを横目にしたので、ざざっとメモしておきたいと思う。
彼の論点は、ざざっとまとめると下記になるだろうか。
・「ネット研究」と「ジャーナリズム研究」が接続されていない。
・情報がフェイクとリアルが入り乱れて「権力批判」のあり方が難しくなっている。
・マーケティングやネットの研究を
ニュースサイトがマンガを記事で紹介する意味
『ガジェット通信』の姉妹サイトで、女子向けの情報を扱っている『オタ女』が設立された当初から関わっていることもあって、Twitterで投稿されている漫画家さんや絵師さんの作品を紹介する記事を出させて頂くことも自分のお仕事のうち(まぁ、趣味の領域でもあるのだけど)。商業誌掲載作品なら『コミックナタリー』『ダ・ビンチニュース』あたりが強いし、紹介している本数や幅でいえば『マグミクス』が網羅されている。
もっとみる『withnews』の『弁護士ドットコムニュース』編集部取材記事を読んだ感想をメモしてみる
ネットでの売文業が長くなって、いろいろなメディアでお仕事をさせて頂いて、それぞれに良さがありつつも「ちょっとどうなの?」と思うところがあったりもするのだけど、基本的には「全てのメディアや記事には何らかの公益性がある」というのが、自分のスタンス。何も取材した記事だからと言って「えらい」わけでもないし、コタツ記事だからと言って「手抜きしている」とぜんぶ切って捨てるべきでもない。とはいえ、そのバランス
もっとみる「バズを目指さない」のはなぜか? ここ5年のSNSのあり方の変化でネットメディアに何が起きたのか振り返ってみる
前回、『アフターソーシャルメディア 多すぎる情報といかに付き合うか』の感想を記したのだけど、「この5年でメディアへの意識が大きく変化している」ということについて、特にSNSとの関係について、ネットメディアで売文している身としての実感をメモしておこうと思う。
まず、2010~2015年の段階だと、どこのメディアもPV/UUに加えて、SNS(Twitter・Facebook)とはてなブックマーク
『アフターソーシャルメディア 多すぎる情報といかに付き合うか』を読んで感じたこと
いちおうネットメディアで長年働いていることもあって、「10~20代が何に興味持っているのでしょう?」と訊かれることが度々ある。そこでいつも説明していたのは、「ネットメディアもSNSも、もはや若者のメディアではない」ということだった。既にインターネットが日本で浸透するようになって20年以上経っているし、iPhoneをはじめとするスマートフォンが登場してからも10年以上経過している。それでも、多くの
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