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【一時帰国】30時間超えユーラシア大陸横断記① ~ロシアから日本まで~

お疲れ様です、ひえだあんりです。

これからロシアに戻る予定のひえだです。
皆さまいかがお過ごしでしょうか?

今この時期にロシアで働く私だからこそ、
後々振り返った時にこういうことがあったなぁって記録しときたく
今回はロシアから日本まで移動するのに
どんなルートで
何時間くらいかかって
ついでにどんな条件があるのか(あったのか)を残しておこうと思います。

日本からロシアまでの渡航ルートについては、
(無事に)ロシアに戻れてからアップしますんで。

この時期にロシアに渡航する人にとって(あんまりいないと思うけど、、、)
参考になれば幸い、
そうじゃない人にとってもまぁ笑い話レベルで読んでもらえればうれしいなーと思います。
それでは行ってみましょう。

1.日本入国条件

私がロシアから日本への一時帰国を決行したのは令和4年4月9日。

その日の少し前に一斉に日本の水際対策が若干緩んだにもかかわらず、
ロシアからの入国者にはもれなく強制隔離がマストでした。

コロナの陰性証明書に関しては
日本入国72時間前に取得したものでOKと変わらず。

あとは日本政府が推進しているMy SOSアプリとかCocoaとか入れておけば
入国時に多少楽ちんだぜっていう噂を聞いたので
それもインストールだけしておいた。

結論から言っておくと
私が一時帰国した時には上のアプリ関連の作業を先に進めてたおかげで
強制隔離先のホテルへ案内される時、かなり早く呼んでもらえたと思う。

のでロシアに限らず、
今後海外から日本に入国される予定のある人たちは事前インストールを。

https://www.hco.mhlw.go.jp/fasttrack/
↑詳細はコチラ

ふふふ…こんなに情報持ってる私最強だな、オイ困っちゃうよ('ω')って余裕かましていられたのも航空券探しを始めるまでの話(遠い目)。

2.「ロシアから日本までどうやって帰ろう…?」


私の勤務地があるハバロフスクは
東京から直行便なら3時間、
ウラジオストクで乗り換えてもDoor to Doorで4~5時間程度。

だからロシアのロの字も知らない友達に
「日本から一番近いヨーロッパだよ!ぜひ来てね!!」
なんて吹聴して回っていた私。

それがフラグだったんだろうか。
昨今のアレのせいでまさか30時間以上かけないと日本まで帰れないとは
誰が予想したことだろうか。

コロナで世界経済への大打撃∧
海外機がロシア領空を飛べなくなった∧
ロシアも非友好国の受け入れをしなくなったことで
直行便はおろか
日本→ウラジオ→ハバロルートも消え去りましたとさ。

ならばコロナ対策でいろいろ入国制限がキツいけど

韓国ルート

(ハバロ
→ウラジオ
→インチョン(韓国)
→日本)はどうだろう?!と思った矢先、
大韓航空より「明日からウラジオ便は飛ばしませんヨロシク」と終了のお知らせ。

負けてたまるか、じゃあ中国ルート!

と思えば

トランジットビザがいるとか、
そもそもコロナ対策で外人に対して厳しいとか…。

100歩譲ってモンゴルルート

(ハバロフスク
→ウランウデ(ロシア)
→ウランバートル(モンゴル)(※)
→日本)を検討したものの
※ウランウデからウランバートルまでは陸路(笑)

陸路の会社が胡散臭くて諦める。

そうなのだ。
今まさにこの局面において
ロシアから出られる手段がないことに直面した独身OL、27歳。

一体全体どうやってロシアから出ればええねん(# ゚Д゚)

と毎日ぶちぎれながら調べた結果、

中東経由だけだったよね。可能性ありそうだったのが。
いろいろ面倒くさくなさそうだったのが。

中東だぜ??
一回ハバロとの位置関係を整理しようや(。_。)

ちょっとピンが鬱陶しいけど…。そしてハバロの真下にむなしく映る日本列島…。

「え、いや・マジで???」
って思ったよね。
史上最強に頭の悪いルートで帰国しなきゃいけないということですよね、これは??

日本が真下にあるにも関わらず、そう。
中東経由以外道がなかったのです。

ちなみにハバロフスクから国際便は飛んでいない(令和4年4月9日現在)ので
もちろんモスクワまで一回飛ぶ必要があるということですね、これは。。


実際のルートがコチラ。


そしてやむを得ず片道30時間超えの私の旅路が今始まったのです。

あーもうほんま。
ギリギリまでサハリン経由で貨物船に乗せてもらえないかと本&気で考えてた気持ち、
このルートを見てもらえば理解していただけると思う。。

上がサハリン、下が北海道。ホラ歩けそう。

いっそ船が無理でも氷を渡って歩いて帰ろうかしら、
氷がないところは泳いで帰ろうかしらと言ったところ
同僚に「死にたいならドウゾ」と一蹴されたので
むなしくチキチキ30時間耐久レースを開始したわけであります。

3.総移動時間33時間、総移動距離:およそ15,000Km


まあとはいえこんな経験めったにできないし??
せっかくだし旅を楽しむかと飛行機に乗ったわけですが

モスクワまでの最初の一本ですでにしんどいっていう。
時刻は朝の11:20(日本時間で10:20)。
モスクワまでは片道8時間あるので着いたら12:20。

( ,,`・ω・´)ンンン?モスクワまでたったの1時間で着いちゃうの!?と思ったそこのあなた。
これこそが広大な土地を所有するロシアの落とし穴(?)なのです。

つまるところ同じ国内でも時差が何個もあるロシアでは、
ハバロとモスクワ間の時差も例外ではなく、
その差7時間と発狂レベル。

狂気の沙汰じゃないやろ!!
何が悲しくて同じ国内で8時間も移動せなあかんねん!!
しかも普段やったら4時間で着く距離やぞ!!
東京・ハバロ間往復しとるやんけ!!!!(# ゚Д゚)

と怒る気力もなく、モスクワ到着時点ですでに死にかけていた私。

モスクワからドーハへ。小雨が降ってた

次いでモスクワで5時間待ちーの、
17:55(モスクワ時間。日本時間では25:55)にようやく
カタールはドーハ行きのカタール航空に乗船したわけだ。

そこからカタールまで5時間かけて22:45(カタール時間。日本時間では28:45)に到着した後
更にダメ押しの3時間トランジット待ち―の
1:55ようやくドーハ出発。

そしてここから最後の長距離フライトを迎えたわけだが
その移動時間、およそ10時間。

ロシア国内移動の8時間ですら死にそうやったのに
シメの10時間て!

もうほんま生きた心地がせんかったよね…。

し!か!も!

ここにきて迎える月のお客様(伝われ)。

痛み止めを持っていなかった私は気絶したかのように10時間爆睡を決め込んだ

…にもかかわらず、CAさんに食事のたびに起こされて
「食べないんですか??大丈夫ですか??」
と心配される始末。

ンンンンンン優しく起こされるのはありがたいんやけど!!😊

不眠と激痛と貧血で私意識がもう保てませんサヨウナラ!!!

しょーみ、途中から本当に意識失ったのか
気づいたら東京に着いてたので最後のフライトでの記憶があんまりないのです。ハハハ

しいて言うなら、食べ物の記憶だけは断片的にあるかな。

ロシア国内移動開始して出たランチメニューはそこそこで

なんかよくわからん鶏肉と米

その期待を裏切るかのように二回目の食事はしょぼいピロシキ一個で

え、まじかよ…なんだこの落差…

シェレメチェボ空港(@モスクワ)で食べたタコスはコスパ悪すぎて絶対忘れない味で

食べかけばっかで失礼。人工的な味付けと色付けの暴力

カタール航空乗ってから次から次へと食べ物が出てきて

こういうのが4回くらい来た

もういらん言うてるのに「本当にいらないんですか?大丈夫ですか?」ってわけわからんくらい聞かれて
腹は痛く血は失い
わりと散々な日本一時帰国だったことだけは(後半食べ物関係ない)。

でもって冷静に考えたら移動距離15,000Kmて

地球って一周40,000Kmらしいんすけど
今回往復したらだいたい地球を3/4周したという計算で良いんですかね、これは。

4.いよいよ日本へ上陸か


成田国際空港についてほっと一息つけるかと思いきや
日本入ってからの対応もなかなかしんどかったよね。。。

まずは順番に降機。
次いでどこから来たのか、ここ数日に入国した国や地域名を答えさせられ
隔離ありかなしかを判定される。

入国してすぐにメディカルチェック的なのがあって
唾液を摂取して結果を待つだけ!
(この時上に書いたアプリの準備が事前にできていればよりスムーズ)

そう。待つだけ。

たった4時間ほどね。

エクスプレスPCRの結果が出るのが4時間程度、
その間自販機とトイレ以外の施設には近づけないし
暇で暇でしょうがないから事前にダウンロードしてきた映画で時間を潰す。

また呼ばれてからも隔離先のホテルに行くメンバーが全員揃うまで出発できないので
結局ホテルに着いた頃には日が変わってたという次第。

そこでご親切にお弁当を出していただいたんやけど
もはやお腹空いてないし
てか腹痛いしでカップラーメンとか日持ちできるものが良かったなぁと贅沢なことを思ったりもしてた(ごめんなさい)。

なんにせよ、ここからきっちり3日間の強制隔離が始まるわけだけど
この話は後日。

なんか変な話になっちゃった。

とにもかくにもまずは無事に日本まで送り届けてくれた皆さんに
本当に感謝。

そして夜遅くまで一生懸命対応してくれた隔離先の皆さん。
本当にお世話になりました。
ありがとうございました。

これからは私はまた30時間以上かけてロシアに戻ります。
何卒よろしくお願い申し上げます。

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