100以上のプロダクトを作ってきたエンジニアが教える UI/UXの力 – 成功を引き寄せるデザインの真実
筆者紹介
15年間、ホテル・旅館向けの基幹システム開発や価格推移の分析、競合分析、レピュテーション分析といった新規事業の開発を行なってまいりました。2016年からはフリーランスエンジニアとして、スタートアップ企業の開発支援を行い、2021年には株式会社GiGOOOを設立してCTOとして活躍しました。
2022年にはパースツリー合同会社を設立し、「ゼロからのスタートを支援する」というコンセプトでサービス開発支援に従事。
同年10月にはアンドフォーアス株式会社の社外取締役に就任し、開発と
エンディング事業にも関わりました。
2023年4月、経営の効率化と組織体制の強化を目指し、
「株式会社パースツリー」として再スタート。
現在も新たな挑戦と成長を求め、多様な分野での発展に貢献しています。
対象
ウェブやアプリの開発者
プロジェクトマネージャーやマーケター
カスタマーサポートやコンサルタント
読んで得られること
アプリやWebサービス評価、問題解決力の向上
「デザイン力」「分析力」「企画力」の成長
ビジネスに役立つ視点
「UI」(ユーザーインターフェース)とは
ユーザーとシステム、アプリケーション、ウェブサイトなどが対話するための「インターフェース」のことを指します。
具体的には、ユーザーが直接触れる画面や操作要素(ボタン、入力フィールド、メニューなど)のデザインを含め、ソフトウェアやサービスを「操作」する際の視覚的・物理的な部分であり、使いやすさや見た目の美しさが重要な要素です。
わかりやすく、車で例えるとハンドル、ペダル、メーターの配置やデザインです。
UIの主な要素
ビジュアルデザイン
色、フォント、レイアウト、画像、アイコンなど、ユーザーが目にするすべての視覚的要素で、使いやすく、直感的な操作を提供することです。インタラクションデザイン
ユーザーが実際にクリックしたり、タップしたり、スクロールしたりする操作に対して、どのように反応するか、インターフェースの動きや変化を設計します。ナビゲーション
ユーザーがアプリやウェブサイト内で情報を探しやすくするためのメニューやリンク、ボタンの配置です。簡単に目的の情報や機能にたどり着けるように設計します。レスポンシブデザイン
ユーザーがどのデバイス(スマートフォン、タブレット、PCなど)でも快適に操作できるよう、画面サイズや解像度に合わせてインターフェースが自動的に調整される設計です。
優れたUIの特徴
シンプルで直感的
ユーザーが迷うことなく使えるように設計されている。一貫性
インターフェース内でのデザインや操作方法が統一されており、ユーザーが慣れやすい。視覚的魅力
美しいデザインはユーザーにポジティブな印象を与え、使いたくなるような気持ちを引き出す。効率性
最小の操作で目的が達成できるようにデザインされている。
UIは、システムがどれだけ強力であっても、ユーザーがそれを使いやすいと感じなければ意味がありません。適切なUIデザインは、この後に紹介するユーザー体験(UX)を向上させ、製品やサービスの成功に繋がります。
「UX」(ユーザーエクスペリエンス)とは
ユーザーが製品やサービスと対話する際に得る「体験」全体のことを指します。単なる操作性にとどまらず、ユーザーがその製品やサービスを使う中で感じる感情や満足度、ストレスの度合い、ユーザーが達成したい目的を
どれだけスムーズに実現できるかなど、幅広い要素を含みます。また、「ユーザーの体験」 と訳されることもあり、その本質は「ユーザーがどれだけ
快適に、満足して、効果的に目的を達成できるか」に焦点を当てています。
UIと同様に車で例えると、運転した時の快適さや、楽しさ、目的地にスムーズに辿り着けたかどうか、にあたります。
UXの主な要素
使いやすさ(Usability)
製品やサービスを使ってみて、直感的に操作できるか、難しいことはないか、すぐに目標を達成できるかどうかを指します。ユーザーが製品に慣れるまでの時間や努力が少なく、スムーズに使用できることが重要です。アクセシビリティ(Accessibility)
すべてのユーザー(特に障害を持つユーザー)が平等に利用できることを意味します。色のコントラストやフォントサイズ調整、スクリーンリーダー対応など、すべてのユーザーに配慮したデザインが求められます。情緒的な反応
ユーザーが製品を使うことで感じる「感情」を含みます。たとえば、
アプリを使っていて楽しさや安心感、満足感を感じることはUXの一部です。使いやすさだけでなく、感情面でもユーザーにポジティブな影響を与えることが重要です。効率性
ユーザーが製品やサービスを使っているときに、いかに早く、効率的に目的を達成できるかがUXに大きな影響を与えます。余計な手間がかからず、直感的に目標を達成できる体験が求められます。信頼性
ユーザーがその製品やサービスを信頼できるかどうか。例えば、アプリが頻繁にクラッシュする、デザインが不安定であるなどの問題があれば、
ユーザーは不安を感じ、信頼を失います。信頼性の高い製品は、ユーザーに安心感を提供します。
優れたUXの特徴
直感的で使いやすい
ユーザーが何をすれば良いか迷わず、すぐに使い始められる。一貫性がある
デザインやインタラクションの一貫性が保たれており、ユーザーがスムーズに移行できる。感情的なつながり
使用中に楽しさや満足感を感じられるようなデザイン。フィードバック
ユーザーが行った操作に対して適切な反応があり、次に何をすべきかがわかる。使いやすさを考慮した改善
ユーザーのフィードバックやテストをもとに、継続的に体験を向上させる。
UXが優れている製品やサービスは、他の製品に比べて優位性を持ちユーザーが自然と選ぶ理由となり、ブランドへの忠誠心を高めます。
また、簡単に使いこなすことが可能で、目的を達成できると感じると、満足度が高まり、リピート利用や口コミにつながります。
最後に
良いUIは、ユーザーが直感的に操作できるようにすることを目的とし、優れたUXは、使いやすさに加えて、ユーザーにとって快適で感情的に満足できる体験を提供します。
UIはUXを支える重要な部分であり、両者が調和することで、ユーザーに選ばれやすい製品やサービスを提供することが可能となります。
プロダクト開発に関してご不明な点やお困りのことがあれば、どうぞお気軽にご連絡ください。皆様のプロダクト開発が大きな成功につながることを心より願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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