100以上のプロダクトを作ってきたエンジニアが教える 技術の職人、知識と愛情を極めたシステムの 「匠」
筆者紹介
15年間、ホテル・旅館向けの基幹システム開発や価格推移の分析、競合分析、レピュテーション分析といった新規事業の開発を行なってまいりました。2016年からはフリーランスエンジニアとして、スタートアップ企業の開発支援を行い、2021年には株式会社GiGOOOを設立してCTOとして活躍しました。
2022年に株式会社パースツリーを設立し、「ゼロからのスタートを支援する」をコンセプトに事業支援を展開。
現在も新たな挑戦と成長を求め、多様な分野での発展に貢献しています。
対象
経営者・ビジネスサイドの人
プロジェクトリーダーやマネージャー
投資家やステークホルダー
読んで得られること
技術検討とアーキテクチャ（構造、構成）の最適化
リスク管理と問題解決
長期的な成長の基盤作り
システム開発の技術顧問とは？
システム開発や技術の専門知識を活かして、会社やチームがより良い決断をできるようサポートするプロフェッショナルです。特に、技術的な選択肢が多くてどれを選べばいいのか分からないときや、システムの問題に直面しているときに頼りになる存在です。
具体的な役割とその例を交えて解説していきます。
技術顧問の主な役割
どの技術を使えばいいのか教えてくれる
例えば、新しいウェブサービスを作りたいと考えたとします。でも、どのプログラミング言語やツールを使えば良いか分からない。技術顧問は、それぞれの技術の特徴や長所・短所を教えてくれて、あなたのサービスに合った最適な技術を提案してくれます。
（例）スマホアプリを作りたい場合
・「iPhone向けにはSwiftという言語が適しています」
・「AndroidとiPhone両方で動くアプリを作りたいなら、Flutterがいいかもしれません」
というアドバイスをしてくれます。システムの設計をサポートしてくれる
システムの設計とは、建物でいうと設計図を描くような作業です。
この設計が良くないと、後で問題が起きる可能性が高くなります。技術顧問は、長期的に安定して動作するシステムを設計するための助けをしてくれます。
（例）
・「急に利用者が増えても大丈夫なように、この部分はクラウドを使って柔軟に対応できる仕組みにしましょう」
・「セキュリティを強化するために、ここに認証機能を入れた方が良いですよ」
といった提案をしてくれます。問題が起きたときに解決してくれる
システムが動かなくなったり、使いにくいと感じる部分が出てきた時など、問題の原因を探して解決策を提示します。
（例）
・「ウェブサイトが遅くなった原因は、この処理に時間がかかっているからですね。こういう方法に変えると早くなりますよ。」
・「最近エラーが増えたのは、アップデートが影響しているみたいだから修正しましょう。」チームの開発を効率化する
開発を効率よく進めるために、作業手順やチームの働き方を見直すサポートもします。
（例）
・「みんなが同時に作業できるように、このツールを使ってコードを共有しましょう。」
・「テストを自動化すればミスが減りますよ。」外部の人や会社との調整を手伝う
開発には、外部の会社やフリーランスの技術者と連携することも多いです。その際に、技術顧問が橋渡し役となって、専門的な話を分かりやすく整理してくれます。
（例）
・「外注先の会社が出してきた提案を確認して、問題がないかチェックしておきましょう。」
・「必要な機能が漏れないように、きちんと伝えておきましょう。」
技術顧問がいるとどう役立つの？
技術顧問は、技術に関する迷いやリスクを減らし、効率的で安心できる開発をサポートしてくれる存在です。例えば、次のような場面で大きな助けになります。
新しいプロジェクトを始めるとき。
現在のシステムに問題が起きたとき。
チームが何から始めれば良いか分からないとき。
（例）もしあなたが小さなオンラインショップを運営していて、最近注文が増えてきたとします。しかし、サーバーが頻繁に落ちて困っている時に技術顧問に相談すると・・・問題の原因を調べてくれる
「もっと強力なサーバーを使った方が良いですよ」と言った改善策を提案してくれる
実際にシステムを移行する際の手順をサポートしてくれる
技術の専門家として、あなたやチームが最適な選択をできるように支援します。特にシステム開発のように専門的な知識が必要な分野では、迷いやリスクを軽減し、プロジェクトを成功へ導く大きな力となる存在です。困ったときや不安があるとき、まずは技術顧問に相談してみるのがおすすめです。
開発会社に任せられないの？
ここまでの説明からシステム会社に任せれば良いのでは？という疑問が生まれると思います。
全てを任せるのも一つの方法ですが、技術顧問と別契約をすることで、得られる価値は大きく異なり、以下のメリットが挙げられます。
賢明な視点でアドバイスが得られる
開発会社の提案が本当に最適かどうか、第三者の立場で確認できます。長期的な戦略を考えられる
開発会社は短期的な納品に集中しがちですが、技術顧問は「数年後も使いやすいシステム」を考えて提案します。品質と進捗管理ができる
技術顧問が開発プロセスを監視することで、納品の品質やスケジュールが適切かどうかをチェックし、トラブルを未然に防ぎます。
技術顧問はプロジェクトの「セカンドオピニオン」として、安心して
システム開発を進めるための心の強い味方です。
最後に
技術顧問は、システム開発の「ナビゲーター」です。複雑な技術や将来を
見据えた判断が必要な場面で、最適な方向へ検討します。プロジェクトを成功に導くために、技術顧問の力は計り知れないない価値を持っています。
プロダクト開発に関してご不明な点やお困りのことがあれば、どうぞお気軽にご連絡ください。皆様のプロダクト開発が大きな成功につながることを心より願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
「新規事業開発を開始したいけどエンジニアがいない」
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